今日は久美浜病院で新型インフルエンザ訓練
今日は久美浜病院で新型インフルエンザ訓練
今日は、1時から久美浜病院で新型インフルエンザ訓練があった。設定は感染の疑いがある患者が一人発生し、保健所からの連絡で、久美浜病院での発熱外来を設置し、与謝の海病院に転送するというものと、もう一人感染者が発生し、久美浜病院に入院させるというもの。
訓練の視察は、議員は私一人。総務課長とスタッフ2人。後はマスコミ。本当にこんな構えでいいのだろうかと、私は思う。最低限、病院担当部局、保健部局は、見ておくべきだっただろう。教育委員会も見ておいて欲しかった。理事者クラスも、事態の深刻さは見て理解して欲しい。まあ、NHKという国営放送があれだけ気合いを入れて番組を作って知らせても、この程度の危機感にしかならないという現実は、理解しておかないといけないのだろう。5人が死亡する可能性があるというと、なんらかの動きが始まるのかもしれないが、1万人感染して、600人が死亡となると、現実的な危機感を感じることが難しいのだろう。
今、撮影したビデオをファイル変換して編集しつつある。様子はこれを見てもらった方がいいだろう。アップできたら、ここに貼り付ける。
いくつか、気がついた点をメモしておきたい。
・感染防止用の防護服などを着る手順は、大きく書いて、壁に貼っておくべきだ。
・ゴーグルが曇ってしまうので、スキー用などの曇り止めは必須だろう。
・ゴーグルに隙間が出来ている。
・タイベックスの防護服が頭を覆っているので、聴診器が耳に刺さらず、聞きにくい。
・2重手袋の着脱手順が難しい。
・あの暑さでは、医師・看護師は持つのだろうか。
・あの部屋の狭さでは、同時に2人までしか対処しにくいだろう。1日のマックス受け入れ人数は?
・発熱した受診待ちの患者さんの待機場所は? 車の中で待ってもらうドライブスルー方式も検討を。
・移送してきた車の運転手は、まず、感染する。そのまま、一緒に隔離が必要では?
・空調装置が他の部屋とつながっている可能性あり。バイオテロと化す事のないように。
・閉鎖したドアの外のMRI室との間に張りぼてとビニール+ガムテープで壁を作れば、動線が楽になる。
・感染者受け入れを公的病院が拒むことは、大量に患者が発生したら不可能だし、すべきでないだろう。
・未感染者を別の階に移動して集中させるか、2つの市民病院で役割分担が必要。
・大量に発熱者が発生したら、学校など、別のところで分離した受け入れ体制が必要だろう。
・とにかく、早期の幼保小中高の閉鎖が命を救う。
・感染はどうしようもないとすると、サイトカイン・ストームを押さえることに集中した方がいいかも。
・今回参加した人は、こんな事ではどうにもならないことを感じただろう。あまりに大きい意識の落差をどうするか。
・疫学調査班の動き、役割が、被害縮小に向けて十分設定されているとは思えない。市の防災無線利用など、連携した動きが必要。
・医療関係者向けのプレパンデミックワクチンはいつ、どれだけ来るのか?
・パンデミックが始まったら、命に差し障りのない診療は、即刻停止した方がいいぐらいかもしれない。
・保育所などが閉鎖になった後の、子育て中の看護師さんは戦力になり得るのか?
・発熱外来の入口外に、テントかブルーシートの屋根は欲しかった。雨はきつい。(本番も)
・発熱外来の入口形状では、アイソレーター?(患者移送用の陰圧にしたビニールの患者を覆う入れ物)を乗せた担架が入りにくい?
・壮絶な量の防護セットが必要。
・感染した患者の隔離という考え方から、ある段階からは、感染していない人の隔離を考えた方が現実的かもしれない。
・パンデミックが始まったら、患者がいる・いないに関わらず、医療関係者はN95マスクとゴーグルは、必須だろう。
・なにはともあれ、24時間?、マスクが必要だろから、それを如何に供給するか、自治体の役割は大きい。
今日は、オレンジの綺麗な折り込みチラシが入った。朝から、「あれは、お前か?」との問い合わせが・・。残念ながら、私ではない。いいコンセプトを出しておられると思う。展開を見守りたい。
作成日: 2008/01/16