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2008年3月4日(火曜日)

骨格予算の分析を少し・・

カテゴリー: - 早川まさてる @ 23時19分45秒

骨格予算の分析を少し・・

  今日から3月議会が始まった。15センチはあろうかという、書類の束と格闘である。

 先日、骨格予算をよく見ると 2008年2月21日(木曜日)  で、総務部長査定の段階での指摘をさせてもらったが、概ね推測通りだったようだ。厳しい。見かけ上は、昨年よりも5億円ほど減額になっているように見える。しかし、必ず積むことになるであろう地域振興基金が2億円も落とされていたり、市立診療所の繰出金や上水道の繰出金が削られていることなどを踏まえると、金額的には昨年と同じといっても過言ではないと思える。本来は、行財政計画の目標値ではもっと財政規模を縮小しなければならないのだ。とても骨格予算とは言い難い。

(一応述べておくと、繰り上げ償還や低利への借換で1.7億円、財政規模が増えている。これは差し引いて考えても良いものだ。)

 

 細かい分析は、もう少し調べながらとなるが、折角なので、整理をしたデータを生ではあるが、載せておきたい。この資料は、市のホームページに公開されているもの(のExcelデータ)を入手(資料請求)して、私が自分なりに加工したものだ。初めての方には難しいと思うが、背景を読み取れる方には、するめのように、かめばかむほど含蓄がある資料だと思う。

        骨格予算の分析資料 

 昨日、「峰山町の市民」と書かれた封書が届いた。中には、長い激励のお手紙と共に、お気持ちを入れていただいていた。ご住所はなかったが、ホームページは見ていると書いておられたので、この場をお借りして御礼を申し上げたい。

 今日は、議会終了後に、2組の方と打ち合わせを行い、遊・三津・砂方・間人と尺取り虫のように10カ所ほど街頭演説を繋ぎながら北上。打ち合わせを1件済ませて、夕食をかき込み、地元の愛護会の総会へ。1年間の愛護会長としての仕事がこれで完了。30分ほど寝て、これから明日の議会の資料の読み込みに取り組む。

追記:03/05 02:00

 先ほど資料をざっと読み込んでみた。市長を擁護するわけではないが、市長査定で追加されている事業を含め、若干気になる部分はあっても概ね「幅」に収まる範囲のようにも思える。とすると、今回の骨格予算の大きな問題は、総額を絞っても絞りきれない予算の中身があり、ブロードバンドをはずしたり、それを繰出金を押さえたり、平準化債を増額したりするなどして、見かけ上の予算規模を押さえている点にあるのかもしれないと思う。ちょっと突っ込んだ事業(例えは悪いが、海外への青年派遣事業など)は、やめれば済む。が、本質的な構造は、やめようにもなかなか手が出せないだろう。

 頭がパンクする前に、取りあえず寝ることにしたい。職員の皆さん、真剣に考えた方がいいと思う。こんな状況が続けられるとは私は思わない。いつか誰かが何とかしてくれると思って放置するより、厳しくても自ら取り組んだ方が痛みは少ないと思う。市民の公僕として、プロとして、解決の方向性を示すべきではないだろうか。


作成日: 2008/03/04


あのもんだ。

カテゴリー: - 早川まさてる @ 00時13分22秒

あのもんだ。

おじいちゃん:「ほう、あんたが早川さんか。あのもんだ・・・。」

早川:「・・・。ええ、ありがとうございます。がんばります!」

 多分、丹後人でないと、なんのことだか分からないと思う。「あのもんだ」というのは、英語で言うwellのような気もするのだが、微妙に違う。上記の例のように、「あのもんだ」だけで何となく通じて、会話として成立してしまう。忘れてしまった言葉や、表現しにくい内容を、一応「あのもんだ」という音声?にのせて気配を伝えているようにも思える。無言だと気まずいのだろうが、「あのもんだ」という曖昧の極みのような言葉?音?を挟むと、相手も何となく答えられてしまうのだ。

 しかし、ほとんど同じイントネーションで、「あのもんは・・・」という言い方もある。こっちは、「あいつは」という意味である。

 ふっと思いついて、ネットで検索してみた。まさかと思ったが、出てきた。

【丹後の伝説】一番谷の地蔵(峰山町杉谷) 


「ほいてあの、一年ほどしたら男の子がでけたいうわ。へて、あのもんだ、そのぺっぴんさんが、「わしには一部屋だけあてがってくれ」言うだげな。
「わしが休み部屋を、だあれもそこへはこんとおいてくれ」言うで。ほいで、あのもんだ、子どもがでけてから二年も三年も日が暮れたそうな。」

なんと、丹後弁研究室などというものがあった。


明快和丹辞典 
えーあのー    あのもんだ    anomonda    意味はあの物・者だが「えーとあのー」と言葉を捜している。

 今晩は、必死で骨格予算を読み込んでいる。「今度の骨格予算は、あのもんだ、、、、」 さて、どうしたものか。

作成日: 2008/03/01


2008年2月21日(木曜日)

骨格予算をよく見ると

カテゴリー: - 早川まさてる @ 23時48分30秒

骨格予算をよく見ると

 3月議会では、平成20年度の予算が提案される。しかし、この予算は4月に市長選挙を控えているために骨格予算となる。

 市のホームページでは、予算の審査過程(財政課・総務部長査定集計額)が公表されている。市長査定も終わっているが、予算本体は議会運営委員会で予算書が配布されるまで公開されないことになっている。従って、正式の骨格予算はまだ分からないのだ。

 この部長査定段階の骨格予算、ざっと見てみたのだが、私は非常に怖い思いをしている。骨格なのだから、新市長が決まり次第、補正予算で政策を実現してゆくことになるのだが、その財源が見えてこないのだ。21年度の予算を組むとしても、本当に厳しい状況になるような気がする。

 いくつか気がついていることを指摘しておこう。(但し、これは総務部長の査定段階で、市長の最終査定で修正されているかもしれない。現在公表されているデータからチェックポイントを指摘していると思って欲しい。)

 1)骨格予算総額が286.6億円で、昨年比1.6億円(0.6%)減。(ほとんど本予算並み)
 2)基金からの繰入額が既に12.4億円で6%増。(これで骨格??)
 3)必ず入ってくる地域振興基金3億円が入っていない。
 4)公共下水道事業特別会計繰出金が6.1億円から5億円に減額。(平準化債を増額した結果。)
 5)ブロードバンドネットワーク事業(13億?)は、入っていない。
 6)この予算が骨格として扱われるべきかと思うものが入っていたり、逆に骨格に入れておくべきものが落ちているように思える。

 19年度決算で、財政調整基金がいくらになってくるかによるだろうが、6月9月の補正予算の財源がどこにどれぐらいあるのか、私は不安としか言いようがない。

 加えて、19年度の病院会計で、一時借入金が19億円程度(推定値)になるという予測がある。18年度は15億円である。4億円の悪化だ。本来、出来ることなら病院会計が悪化したなら、その分ぐらいは一般会計からの繰出を増やして累積赤字増加を食い止めたいところだが、その余裕は一般会計にあるとは思いにくい。

 ばらまき施策の財源などどこにもない。(20数年前、北海道の別海パイロットファームをテーマに卒論を書いたのだが、当時で億を超えた借金をしている農家は、息子に高級外車を買ってやっていた。実感を超える借金をしてしまうと、正常な判断は働かなくなるのだろう。同様の事は、国家財政、自治体財政にも起きているように思える。)このままの延長で4年間財政が持つことは、私には想定できない。

 これから市議選・市長選に向けての動きが活発化するだろう。ばらまきは、ばらまいてもらえる人にはとてもうれしい。しかし、ばらまける状態にあるのか、市の本体は持つのか、今、市を再生する、いや財政破綻させないためには何をすべきなのか、市民の皆さんにはきっちり見極めてもらわなければならない。本当に危険な状況にあると私は思う。

作成日: 2008/02/21


2008年2月10日(日曜日)

選挙というものを考えると

カテゴリー: - 早川まさてる @ 23時59分09秒

選挙というものを考えると

 不思議な問い合わせの電話がかかってくる。いや、正直、驚いてしまう。「○○を副市長にするということで支援の約束を交わしたと聞いたが本当か?」「○○と手を組んだらしいが、それなら絶対に支援しない。」「○○と政策協定を結んだというのは本当か?」云々。。。まあ、当事者がひっくり返るような話を考え出して流してくださる方がおられるものだ。今後も何か妖しげな話があったら教えて欲しい。きちんと対処させてもらおうと思う。

 「気を悪くしないで聞いてくれ。先日、ある人が「早川は惨敗する。間違いない。」と教えてくれたが、大丈夫か?」などという話もある。これに対しては、「そういう話をする人は、全くのしろうとが適当に言っておられるか、政治に詳しい人が、ある意図を持って話されているのではないですか。それなりに詳しい人は、どんな候補でも普通にしていれば6:4にはなるとおっしゃるケースがほとんどですよ。」とお答えしておいた。

 それにしても、本当に気になるのは、市がどのような状況にあり、どのような選択を市民はしてゆくのかという議論がなかなか聞こえてこないことだ。これが一番大切なことではないのだろうか。候補者がどこに住んでいるとか、誰が支援しているとか、(もちろん利権が絡む支援については気になっても当然だろう。)情報の一つとしては大切だと思うが、もっともっと市の将来について気にしていただきたいと思う。そして、自分の頭で考えて欲しい。この選択は間違いなく、これからのあなたの人生に大きく関わる結果になる、と私は考えている。

 先日、財政にかなり詳しい立場の人と話をしていたのだが、その中で、共通認識になったのが、「20年度の予算は立てられるだろうが、21年度の予算は立てられないのではないか。きびしいと思える。」ということだ。もちろん、立てられないと言うことはなくて、様々な事業をやめて、補助金もガンガン切り下げ、人件費も赤字予算にならない範囲までカットすれば、どうあれ、予算は立つ。20,21年度で見えている大型事業では、ブロードバンド20数億にはなるであろうし、工業用地で20億は必要だろう。下水道の繰り出し金は億の単位で増加してゆく可能性もあり、私も絶対にやらなければならないと思っている火葬場の建設もある。もちろん、病院会計に対して、民営化・指定管理か公立のまま維持するにしても、38億の累積赤字、15億円にも及ぶ一時借入金の縮小に向けて、何らかの財政援助は逃げ場がないところであろう。

 下記のブログで、概ねその厳しさは見てもらえると思う。

  お前は既に死んでいる?!財政5ヶ年計画 2007年8月15日(水曜日)

  多くの自治体では公共下水が首を絞める。京丹後も。 2007年8月19日(日曜日)

  経常収支比率94.5%が示すもの 2007年8月31日(金曜日)

 2日ほど前、市長選に関連して目玉が飛び出るような情報が入ってきた。切に願うことは、京丹後市を良くするために物事が組み立てられて欲しいと言うことだ。市民の暮らしは本当に厳しい。そして、崖っぷちの枝に引っかかった京丹後市を引っ張り上げるのは至難の技であり、残された時間はもうわずかしかないと思う。いずれにしても、事実を語り、政策を語って欲しいと思う。市民をなめるなよと言いたい。

作成日: 2008/02/10


2007年9月12日(水曜日)

職と職責と京丹後市議会

カテゴリー: - 早川まさてる @ 22時20分38秒

職と職責と京丹後市議会

 度肝を抜かれるようなことが起きる。安部首相退陣!である。

 この一連の流れについて、私はネット上でコメントするだけの情報は持たないのでやめておく。が、この国の将来を憂えてしまう。一体どうなっているのか。

 今日は一般質問1日目。良い話ひとつ。

 川村議員の質問の答弁の中で、市長は「当面公設公営を維持して、中長期的な方向性に関しては年度内に素案を示す」と表明した。私の質問の中で問う予定の部分だが(一般質問の内容を深めるせ堽病院の将来 2007年9月8日(土曜日))、一つ片付いた。私の質問では、この先にコマを進めよう。

 情けない話ひとつ。

 中西議員の「行財政改革推進計画と財政計画・総合計画の矛盾をどうするのか」という質問に対して、市長は「財政計画は行革推進計画を組み込んで作っており、矛盾はない。財政計画は定量的だが、総合計画は定性的で・・・・」。。。。

 相当注意して聞いていても言語明瞭意味不明というと失礼かもしれないが、論理構造が並外れている。行革目標数値よりも財政計画の数値がオーバーしている矛盾をどうするかの質問に、行革推進計画の数値を組み込んで財政計画ができているといわれても、300億円の予算には270億円が含まれている(例)といわれているようなもので、30億円超えている事の説明責任を果たしたとは、私は思えない。ポイントを押さえていないと、聞いているうちに質問が何だったか分からなくなり、煙に巻かれてしまうだろう。市民や議会に対して「わかりやすく」説明した方がいいと私は思う。私の順番までに、だれかさすがにチェックするだろうが、残っていたら、私が再質問する。

 森議員の質問で、今年度の自殺者が24人にもなっており、全国平均の2.4倍、大きく報道された1993年の22人(1年半の合計!)をも超えてしまっている状況が指摘された。私の知っている方も、先日亡くなられた。

 京丹後市の議員という職責を果たすということを、よく考えてみたいと思う。私も職にしがみつく気はない。しかし、職責は果たしたい。

 

インドネシアでM7.9の地震が発生。

2007年09月12日20時54分 http://www.asahi.com/ 

インドネシアのスマトラ島付近で12日午後6時(日本時間同8時)すぎ、強い地震があった。米地質調査所の暫定情報によると、地震の強さはマグニチュード7.9。震源地はスマトラ島南西部ブンクルの南西130キロ、震源の深さは30キロ

http://neic.usgs.gov/neis/eq_depot/2007/eq_070912_hear/neic_hear_m.html

http://neic.usgs.gov/neis/eq_depot/2007/eq_070912_hear/neic_hear_t.html

9/13 6:30追記  M8.2 に訂正。巨大地震がポンポン起きてくる。

作成日: 2007/09/12


2007年9月9日(日曜日)

一般質問の内容を深めるセ埓継続発展の条件

一般質問の内容を深めるセ埓継続発展の条件

 やっと最終章である。お読みいただいている皆さんにも大変感謝している。もう少しだけ、お付き合い願いたい。

5.京丹後市政を継続・発展させるために今すべきこととは何か

 これが今回のメインテーマであり、これを言わんとするがために延々基礎的なパーツを積み重ねてきた。

 <京丹後市政を継続・発展させる>という言葉を聞いて、皆さんはどんなイメージを持つだろうか。

 市議会の質問でもあり、京丹後市ではなく京丹後市政としたが、これは概ね同じ意味と思って欲しい。京丹後市のための市政であり、個人や一部団体、一部企業、一部地域、市職員、市長、議員のための市政などはあり得ない、あり得てはいけないからである。

 <継続・発展>という言葉は、聞く人によってイメージはずいぶん異なるだろう。3つのパターンをイメージしてみる。

1)パターン1 財政破綻直行コース

<継続・発展>と聞いてこれをイメージする人はいないだろうが、現状のままではこのパターンになる可能性が高いと考えている。下水道も新規に着手し、病院を2つ維持して年間10億円の赤字を積み上げ、補助金を一律10%カットしながら1000万円単位で効果が疑問視される施策を進めてゆけば、平均的自治体よりも加速して悪くなると言っても間違いではないだろう。

2)パターン2 努力しつつも横並びずり落ちコース

今からかなりがんばって(通常の)改善しても上向きにすることは非常に難しいだろう。それなりに改善を積み重ねながらもどうしてよいか分からないまま、財政破綻手前までずり落ちてゆき、自治体健全化法案などによる国の歯止めに引っかかって指導・制限を受け、破綻までは行かないにしても、沈降してゆくパターン。

3)パターン3 破綻したつもりで必死で改革して浮かび上がるパターン

財政破綻したと自ら仮定して、抜本的な改革を短時間で成し遂げ、V字回復をねらう。(と、絵に描いたように行くわけではないのだが・・・。これを必死で模索しても現状維持ができたら良いぐらいかもしれない) 本気で取り組めば他が下がる分、必ず浮かび上がる。ほっておけばどちらにしても破綻・破綻手前となり制限が加えられてくるのだから、一歩先んじて自らを律した方があらゆる観点からみて合理的。(但し、市民・職員・議員等からの反発を受けても実行する力と状況と将来ビジョンを示す力が必要となる。)

http://www.tango-hayakawa.net/modules/wordpress/attach/kyotango-hatten.gif

 非常に重要なことは、「京丹後市の継続・発展」は誰も否定しないだろうが、どのパターンのイメージを持っているかによって、政策評価は異なってしまう」ということだ。1000万円単位のばらまき施策や、見るからに失敗しそうな施策でも、パターン1の世界の人ならOK、パターン2の人なら「うーん、、、、」と言いながらも賛成、パターン3の人なら「とんでもない!」となるかもしれない。前提が違うのである。だから、余計にかみ合わない。

 私は、パターン3で走るべきだと思う。必死でやってみるしかない。少なくともやろうとしなければならないと考えている。

 <今、京丹後市政を継続・発展させるために必要なことは何か> 早川バージョンである。前に進むために最低必要な条件だと思う。

 1.連結決算を踏まえ、数億円の狂いはあっても、病院・上下水道・国保などを含めた財政の枠組みを示すこと。
 2.病院改革の方向性をできるだけ早く具体的に示すこと。
 3.活力ある職員の動きを育成し、急激な職員減に対応できる組織・意識改革を行うこと。
 4.施策の棚卸し・改革を全力で進めて、本質を掴んだぐっと心に食い込む施策を打つこと。
 5.なによりも、市民・職員・議員からの信頼を取り戻した市政とすること

 あなたバージョンの<今、京丹後市政を継続・発展させるために必要なこと>を描いて欲しい。

 私のバージョンだけが正解ではない。


作成日: 2007/09/08


2007年9月7日(金曜日)

一般質問の内容を深める〆眄

一般質問の内容を深める〆眄

 9月3日のリポートで、「今回は、今までと違った形の質問スタイルをやってみようかと思っている。取りあえず、通告内容をご覧下さい。このリポートをご覧頂いている方には、何を言いたいか、概ねおわかりになるかと思う。そういうことである。素直に、素直に、この状況に市長がトップとしてどういう見識を持っているか、聞いてみたいと思う。」と書いた。読んだ方から「気になる」と言われた。今までと違った形の質問スタイルというのが気になるらしい。

 今回は、私の質問内容、私なりの考えや方策を事前にここに書いておこうと思う。その内容が否定されても肯定されても、それを足場により良い考えが示されても良い。今後の市政を考える一つのくさびになればいいと思っている。

 質問の基本的内容と構成、私の考えはHPで事前に明らかにして、この内容を前提として質問を行うことは、私の質問内容を確認しに来た担当部長に伝えてある。(と、書きつつ、14日金曜日が私の一般質問であり、それまでに書ききれるか・・・。がんばらねば。)

 もちろん一般質問でもあり、<市長の所信を質す>ものであるが、読者の皆さんも是非自分のこととして考えてみて欲しい。

1.連結決算から見た財政計画と大型事業のあり方
  a)連結決算を迎える中で、現在の財政状況への評価
  b)下水道会計への繰入金と公債費の将来
  c)内訳がなかった1099万円の物品管理システム(防災行政無線)

 一番目の項目では、財政的な側面から京丹後市の将来を考えてみたい。先ず、市長にa)b)を踏まえた見識を問い、私なりの考えを述べながら、やるべきと私が考えることを市長はどう考えるか、確認してゆく。c)は若干毛色の違う質問になるが、この財政状況下、看過できない問題なので、トップとしての認識を確認する。

 基本的な前提は、6月に成立した自治体財政健全化法によって、第三セクターも含めた連結決算で財政がチェックされる時代が来ているということだ。加えて、自治体財政を悪化させる要因の下水道と病院×2を京丹後市は持っている。財政の状況については、今までのリポートで私なりの整理をしてきた。(最後にリンクと一部グラフだけ再掲しておく。)

 市がやっと明らかにした5ヶ年財政計画において、行財政改革の目標値とのずれ(9.9〜29.1億円)が非常に大きい。行革の数値は「この計画どおりに進めないと、将来の京丹後市の財政は成り立っていかない」というミッションを持って作成されていたはずであり、これを超える場合には本当に必要な施策かどうかの確認と、確実な財源を示して行うことが必要である。行財政改革と財政計画の整合性について、議会に対してきちんと説明・議論を行う必要があると私は考えている。

 また、下水道、病院の企業会計は一般会計とは切り離されているが、それぞれ危機的な状況にあることはいうまでもなく、来年度末から一般会計との連結決算ベースで評価されることを考えると、緊急事態ともいうべき状況にある。

 下水道・病院会計については、財政計画においては繰入金の額のみで示されているが、これらの実態によって実際は大きく数値が変わってしまう。下水道については、1)新規を一旦停止し、既存下水道の延長と加入促進に集中した場合 2)新規事業もこのまま継続した場合 3)1,2の中間 の3パターンにおける財政計画を示し、病院会計については、1)公設公営で現状2病院 2)公設公営で1病院1診療所(既存診療所は除く) 3)その他民営化の現実的な選択肢 の場合について、大まかな予測財政計画を示すことが必要であると考えている。

 そして、連結決算を前提とした「第二次行財政改革目標値」を示すべき(示そうとするべき)であると考える。(現在の行革目標値では連結決算は考慮されていない。)

 c)内訳がなかった1099万円の物品管理システム(防災行政無線)については、「恥を忍んで報告 2007年7月2日(月曜日)」で報告したが、防災行政無線で各家庭に配布する受信機を管理する物品管理システム(1099万円)の内訳が6月議会可決後の私が確認した時点で存在していない事などが明らかになった。正式に指摘をしているにもかかわらず、現時点でこれについてのきちんとした対応はまだない。この問題は、議会と市との信頼関係に大きく関係する出来事でもあり、また、施策の内容をきちんと見ているか、細かい予算は厳しくチェックされていても大きな金額予算やIT関連がいいかげんになってしまっていないか、起こった出来事にきちんと対処(危機管理)できているか、などの問題を含んでいる。非常に重要で、かつ、象徴的な問題だと思うので、きちんと整理を付けておきたいと思う。

 1)配布する受信機につける番号をICタグを使って管理しようとしているが、従来のバーコードで十分であり、その方が使いやすく安価なはずである。そのために831万円(見積ベース消費税抜き)をかける必要はないと考える。

 2)戸別受信機情報入力端末としてノートパソコン1台47万2180円の見積となっているが、今の機器の価格からして、理解できる範囲を超えている。

 3)戸別受信機設定用ソフト(受信機の受信周波数などをセットするソフト)が19万円×5(見積ベース消費税抜き)となっているが、個別受信機14000台を3億1283万円で購入して、必要不可欠な設定ソフトが別売りで物品管理システムに入っていることが非常に不思議に思える。(100%おかしいという話ではないのかもしれない。が、納得しがたい。)

 4)京丹後市向け個別受信機管理ソフトが629万円(見積ベース消費税抜き)となっているが、入手できた納入仕様書を見る限りにおいては、特段何の難しさもない、アクセスで私が作っても半日から1日仕事(失礼)かと思える程度のソフトである。件数が多いとの説明もあったが、たかだか2,3万件で、滅多に更新はない。

 5)今回の指摘は、追加事業4.8億円のうちの、1099万円分についての話である。全体の見積、内容をきちんと精査し直しておくことが必要ではないか。

 6)今回の見積内容について、情報政策課は関わっていない。(と私は確認した。)専門知識が不足するなどの条件があるなら、各部・課連携してチェックすべきではないか。

 7)議場で配付された資料は1099万円の一部にすぎず、実際に購入される機器とは異なったカタログが配布されている。あり得ない話ではないか。

                                              (続く)

  お前は既に死んでいる?!財政5ヶ年計画 2007年8月15日(水曜日)

http://www.tango-hayakawa.net/modules/wordpress/attach/zaiseikibo070815.gif

http://www.tango-hayakawa.net/modules/wordpress/attach/zaityou-heizyun070815.gif

  多くの自治体では公共下水が首を絞める。京丹後も。 2007年8月19日(日曜日)

http://www.tango-hayakawa.net/modules/wordpress/attach/gesuizaisei-gurahu.gif

  経常収支比率94.5%が示すもの 2007年8月31日(金曜日)

  実質収支4.11億円黒字の意味とは? 2007年9月1日(土曜日)

http://www.tango-hayakawa.net/modules/wordpress/attach/H18kessan-zissitusyuusi.gif

  職員給与カットが財政に与える影響 2007年9月2日(日曜日)

 

  病院の財政状況についての軽い考察 2007年9月6日(木曜日)

 合併したH16年度末の2つの市立病院の累積赤字合計額は▲24.92億円である。今年の<本当の>累積赤字額は▲42.73億円となる。H16年度の2倍弱である。5年後(中山市政1期目残り1年+次期4年)のこのまま推移した場合の予測値は、▲96.78億円となり、H16年度の約4倍である

 http://www.tango-hayakawa.net/modules/wordpress/attach/byouinakazi.gif

 

 

作成日: 2007/09/05


2007年9月6日(木曜日)

病院の財政状況についての軽い考察

カテゴリー: - 早川まさてる @ 02時11分45秒

病院の財政状況についての軽い考察

 病院の財政状況について、少しだけ整理しておきたい。(きっちり整理したいが、正直、私の素人分析の手に余る。会計監査報告も読んでみるのだが、危険な状況にあることは書いているが、いつまで持つのか、どの程度危ないのかは読み取れない。私の推測を出すのは怖い面もあるが、踏んばって出す。)

 下記は病院会計が抱える累積赤字の推移予測(早川作成)である。前提は、病院の体制、経営状況が今と同じということである。H18と同じレベルの経営状態が継続したとして、これから5年間でどうなってゆくのかを見た。

 H18の単年度収支は▲7.86億円である。(資本的収支と収益的収支の合計) しかし、これは7.05億円の一般会計からの繰入金(カンパ)を差し引いた後の数値になる。7.05億円のうち、4.1億円は、国から交付税として措置されているので、7.05-4.1=2.95億円が身出しカンパとなる。ということは、▲7.86−2.95=▲10.81億円が本当の赤字額として浮かび上がってくる。下のグラフにおける「交付税算入以外を含めた累積赤字とはそういう意味の数字である。

 http://www.tango-hayakawa.net/modules/wordpress/attach/byouinakazi.gif

 合併したH16年度末の2つの市立病院の累積赤字合計額は▲24.92億円である。今年の<本当の>累積赤字額は▲42.73億円となる。H16年度の2倍弱である。5年後(中山市政1期目残り1年+次期4年)のこのまま推移した場合の予測値は、▲96.78億円となり、H16年度の約4倍である

 もちろん、各種の努力によって、このままの体制でも経営が好転する余地はあるだろう。今10億円の赤字になっているものを2億改善できたとしたら、H23年度の本当の累積赤字は▲86.78億円となる。が、本質的な差はない。

 私は(数値で確認したわけではない。市がきちんとそのめやすは議会・市民に示すべきだと思う。)、連結決算を迎える中で、このような累積赤字を罪続けることは不可能だと思う。また、可能であってもすべきでないと思う。自ら進退を決めることができなければ、一般会計も含めて財政破綻を迎える中、国・府の指導の中で「民間病院もあるのだから、やめなさい。無理でしょ。」で、閉鎖して終わるだけになるのではないかと危惧する。「市民の安心・安全は絶対だ」どころではない。

 今なすべき事は、一刻も早く市の財政的力量の中で確保できる最大限の市立病院のあり方を見定め(公立民営や指定管理者なども含めて検討し、どの場合ならどうなるということを市民に示すべきだろう)、市民のコンセンサスを取ることである。はっきり言って3年間(は言い過ぎだろうが、2年間は言っても良いだろう。)時間をロスしている。コンセンサスをとる時間をかけることを理由に、さらに決断を延ばすことはもっと悪い。時間をロスしてしまった責任を取ると言うことは、住民の医療環境をできるだけ確保するために、責められてもやるべき事をやりきることではないか。

 年間10億円の赤字と言うことは、1日300万円である。年内に方向を出したとしても、実施するのに最低1年はかかる。10億円である。そして、移行にかかる経費は何億円であろうか。そのお金を捻出する体力は残しておきたい。

 現在「医療改革改善推進会議」が設置され、病院についての検討が重ねられている。諮問機関ではないので市長から諮問はしておらず、「市立病院の経営改善について」を主に調査、研究してもらっており、その結果を取りまとめて市長に対して意見として提出していただくことになっているようだ。秋か年度内に提出される意見書がどこまで踏み込んだ内容になるか、私は本当に期待している。

    京丹後市医療改革改善推進会議 会議結果

 この会議の予算が提示されたとき、私は下記のような質問をしている。ご一読いただきたい。私は深い問題意識や設定を感じることはできなかった。誰がこの問題に不退転の決意で取り組むのか。誰もいないでは済まないだろう。それとも、なんとなく方向が出てきてなんとなく何とかなるものなのだろうか。

 H18.6.5 補正予算審議 医療改革改善推進会議について

○4番 早川議員 4番、早川です。市長おっしゃったとおり、医療は大変な問題になっているわけですが、設置目的についてよくわからないので、再度確認をしておきます。
先ほどのお話では、審議会の答申に書いてあったからという説明はあったわけですが、病院問題、医師確保も含めて大変な問題になっている中で、どのようなことがネックになっていてこの状況があり、それに対して、この推進会議を設置することによって、どのような面で改善が期待できるのかということが明らかになるべきだというふうに思います。ですから、一体今、医療の現場で何が、どこが足りないから事が進まないのかという問題が何であって、先ほど平林議員もおっしゃっていましたが、専門員と審議会と、この推進会議ですか、もう名前もよくわからなくなってきましたけど、この三つがどのような役割分担をするのか。それで、この推進会議の達成目標ですね、この推進会議をつくることによって、何を達成しようとしているのかということについて、とりあえずお伺いしておきます。

○今度議長 医療改革推進政策監。

○中村医療改革推進政策監 現在、医の分野で一番問題になっておるのは、医師の確保及び医療スタッフの確保ということであろうというふうに認識をしております。その中で今、早川議員からご質問ありました審議会、専門員、それと、この医療改革改善推進会議の委員ということでありますけども、専門員というのは日常的とは申しませんけども、週に何回か来ていただいて、適切なアドバイスを受けて、それを実際に医の現場で実施をしていくということだろうというふうに思っていますし、審議会につきましては、市長の方から医のあり方等について諮問をし、それに対して、具体的な部分も含め、総括的な立場でご意見をいただいたというふうに理解をしております。今回つくります医療改革改善推進会議でありますけども、これにつきましては医師の確保と市立病院の経営の改善を行うために、具体の内容でご意見をちょうだいしたいというふうに思っております。ご承知のように公立の病院、医師の確保、また医療スタッフの確保等についても随分と厳しい状況にありますし、経営内容についても非常に厳しい内容の中、それぞれの医療現場のスタッフ、頑張っていただいておりますけども、もっともっと考えていかなければならない部分が、我々素人の分野でなしに、専門的な見地からご意見をいただきたいということで、今回設置をさせていただきたいというふうに思っていますし、最終的にはやはり医のあり方、特に公立病院のあり方、また、ほかの民間の病院との連携の仕方等について、具体的な内容で、もっと深く掘り下げた内容でご意見をちょうだいする中で、市立病院等の経営健全化に向けての方針を出していきたいというふうに思っています。

○今度議長 早川議員。

○4番 早川議員 4番、早川です。今のお話ですが、その具体的な審査の方は厚生の方でされるということで、そっちでお願いするとしてですね、いずれにしても市長にお伺いしたいのは、この推進会議で何を問おうとしているのかですね。市長が当然問われるわけですから、何をここに問うのかということであります。私が非常に気になるのは、少ない職員で頑張っておられる中に、この推進会議もあり、審議会もありの中で職員が忙殺されて、本当に腹をくくって考えなきゃいけないところが、また推進会議で先送ってしまうというのか、やっているだけになるんじゃないかという心配をしておりますし、何を問うかということに絡んで、たった159万円です。先ほどの話では、病院をどうするかという問題も含めて専門の意見をということですが、159万円で、なおかつその視察の予算もついております。医療のプロなら、今さらみんなで視察に行くなんていう話ではないわけですから、審議会の延長のような予算の組み方を感じるわけですが、159万円の予算で本当にプロがやっているのか、そんな159万円で来てもらえるようなことでやれる程度の話を聞くのかどうか、ここらが、この設置の目的がよくわからないわけですね。ですから市長にお伺いしておきたいわけですが、何をこの推進会議に問われようとしていて、達成目標は何なのかということをお伺いしておきたいと思います。

○今度議長 市長。

○中山市長 先ほど部長が申し上げたようなとおりなんですけども、医療の課題というのは、何か一面的にとらえられるようなことではなくて、多面的な要素がいろいろあるのだろうと思います。それについてはさまざまな観点を踏まえて、この3月に審議会の答申ということでいただきました。これは、医師の確保の問題とか体制の問題、あるいは患者本位の医療としてどうあるべきかとか、機能分担の問題とか、あるいは保健とか福祉の連携とか、さまざまな観点から問題点と方向性を指摘していただいたということでございまして、こういった各様にわたるさまざまな課題について、今後、より技術的なレベルで、現実的なレベルで市立病院を中心に置きながら、具体的な取り組みとしてはという意味ですけども、やっていく上では、我々取り組みをする主体においても、さまざまな形の取りかかり方というのが当然求められるわけでございまして、そういう意味で、目標とか課題というのは審議会の答申ということでございますし、あるいは体制としてなぜ必要かということについては、これも我々だけでは当然、これは行政の立場からするわけでございますし、狭い意味でも広い意味でも行政の立場からすると、それに対して、専門的な知見を持っていただいた方が、半ば日常的にかかわりながらするスタイルと、そうじゃなくて、もう少し広がりを持って、きちんとした計画みたいなものをつくりながらアドバイスをいただくような形というのも、これは必要だということで、これは審議会の方からそういうことを諮問いただいているわけでございますし、そういう各次元のお力を結集しながらやっていきたいという、そういうことでございます。

<<他議員質問を挟む>>

○4番 早川議員 4番、早川です。今のお話をお伺いしまして、この位置づけ、やっぱりよくわからなくなってしまったんですね。一体この、市の方から主導的にするのでなくて、推進会議の方が主体的といいますか、そっちの方で考えて、言ってくるのを聞かせてもらうというお話だったわけですが、そうだとすると、市の抱えている問題について、一体どこが責任持って提起して、どこがやっていくのかというところ、また見えなくなってしまうという気がいたします。こういう推進会議でも、さっき政策監がおっしゃったようなスタイルもあるかとは思うのですが、これだけ切迫した問題だったら、やはり市としてはこういうふうなやり方をしたいが、例えば診療科目にしても、病院のありようにしても、こういうふうにすべきだというふうに、プロばっかりではないかもしれないけど、市の政策として、理事者の方向性という、こういうふうにしたいが、それをした場合に問題点はないか、もしくは改善する方法がないかということをプロに問うのであれば、まだわかるわけですね。ところが、推進会議の方でそういうふうに話をしてもらって、参考に聞かせてもらうなんていうスタンスで、ここから2年間ですか、これをやって、一体いつまでに何を達成目標、先ほどの話でも達成目標のお答えいただいていませんが、一体いつまで、どういう危機意識を持って、いつまでに何を達成しようとしているのかと。それに向けて、この152万円の予算で一体何をしようとしているかということがやっぱり見えてこなければ、やってることがたくさんふえるだけで、何も進まないということになるような気が非常にするわけです。ですから再度お尋ねしますが、こういう推進会議に、市としてはこういうふうな方向性を持って変えていきたい、やっていきたいのだが、それを問うという形ではなくて、推進会議は推進会議でいろいろ話をしたものを、主体的にやってもらったものを、話を聞かせてもらうというスタンスでされるということですか。

○今度議長 医療改革推進政策監。

○中村医療改革推進政策監 今の早川議員のご質問なり、ご指摘でありますけども、私どもといたしましては、あくまでもこういう格好で、こういう件についてご意見をちょうだいしたいということで、その意見の出てきたものに対して、市の医療行政の中で生かしていく。また、病院等々についても、あり方等についてのご意見を聞かせていただく中で、病院改革をより一層明確に、積極的に行っていきたいという考えでありますので、早川議員がおっしゃるような手法もあろうかというふうに思いますけども、現在のところはあくまでも、市の方はこれについて検討してほしい、また、こういうことについてご意見をちょうだいしたいという格好で進めていきたいというふうに思っています。ただ、会議の内容等については、委員さんの主体的な内容に任せていきたいというふうに思っています。

 


作成日: 2007/09/06


2007年9月2日(日曜日)

職員給与カットが財政に与える影響

カテゴリー: - 早川まさてる @ 12時01分04秒

職員給与カットが財政に与える影響

 その筋の人から連絡を頂いた。「決算を見るときに職員給与3.7%カットの影響は大きい」という指摘である。

 うーん、これは確かに大きい。市民からの指摘を受けて、経常収支比率や形式収支・実質収支を自分の体感情報に変換していなかったらそれほどは感じなかったかもしれない。しかし、今はその影響の大きさをひしひしと感じる気がする。

 試算してみたいと思う。まずH18.3.2議事録より市長の議案説明をピックアップする。

○田茂井議長 日程第21 議案第14号 京丹後市一般職の職員の給与に関する条例の特例に関する条例の制定についてを議題といたします。提案者から提案理由の説明を求めます。中山市長。
○中山市長 ご説明申し上げます。
  本市の厳しい財政状況にかんがみまして、平成18年4月1日から1年間、一般職の給料、給料の調整額、時間外勤務手当、休日勤務手当、夜間勤務手当、管理職手当、期末手当及び勤勉手当について、特例を定め、それぞれ給与条例で算定された額から3.7%を減じて支給しようとするものです。
  また、別に、京丹後市一般職の職員の管理職手当及び管理職員特別勤務手当の支給に関する規則におきまして、管理職手当の支給率を一律20%カットする改正を考えているところです。
  これらの給与減額措置により、18年度におきまして全体で約3億2,620万円、一般会計だけで約2億2,910万円の人件費が減額となるものです。

 このほかに、議員5%カット、市長・副市長・教育長10%カット(議員と特別職はH19年度も継続。職員はH19年度2%カット)が行われている。また、この3.7%カットにした理由は、確か行財政改革の目標数値を実現するために割り算をして決めていたはずだ。
   本来の人件費×(100−3.7)/100=行革目標数値 ということである。(と記憶している。)

 職員給与カット分だけを見ると(予算ベース)2.29億円(全体が決算ベースで64.07億円)だから、もし、給与カットをしていなかったらどうなっていたかを見てみよう。市長ら特別職と議員のカット分を合わせると大体1800万円程度なので、給与カット分総額2.47億円として計算してみる。

 経常収支比率


            経常一般財源支出
    ―――――――――――――――-―――――――――――――――-―――
    経常一般財源収入+減税補てん債+臨時財政対策債

       187.17→189.64億円
     =――――――――――――――― × 100
       198.11億円

     =94.5 → 95.7(%)

    自由に使えるはずの金198億円のうち、本当に自由に使えるお金が10.9億円となっているが、人件費削減をしなければ、8.4億円だったということになる

 形式収支・実質収支

   形式収支は、入ってきたお金から出ていったお金を引いたらよいので、出ていったお金が人件費カット分だけ増えることになる。

    305.84億円−(300.43億円+2.47億円)=2.94億円

   5.41億円の形式収支は、職員人件費カットしなければ2.94億円であった。

 

   実質収支は、形式収支から翌年度に繰り越した(やり残した)事業の金額1.29億円を引けばよい。実質収支4.11億円は、職員人件費カットをしなければ1.64億円であった。

 ちなみに、昨日指摘した基金の取り崩しがある。

実質収支4.11億円黒字の意味とは?

 3)しかしながら、歳入(収入)の中には基金繰入金が2.37億円含まれており、これは貯金を崩して使った分である。言ってみるならば、定期貯金を崩して手持ちの現金にしたようなことであり、定期貯金を減らして手持ちの現金がたくさん残ったといって喜んでいるわけにはいかないのである。もし、貯金を崩さなかったとしたら、4.11億円−2.37億円=1.74億円となり、実質収支は1.74億円億円と見ることが出来る。実際の財政の状況はどちらで見るべきかは自明であろうが、そんな表記を私は見たことがない。不思議である。

 

 これを考慮に入れて、定期預金取り崩し分を差し引くとすごい数値が出てくる。(H19.10.14修正。引き算が間違っていた。下記数値を修正します。)

     1.64億円−2.37億円=▲0.73億円

 財産全体を視野に納めた収支(会社の会計では当たり前である。)では、7300万円の赤字決算となる。

 念のために付け加えておくが、このような状態だから絶対だめとか言いたいわけではない。基金を崩すこともやむを得ない面もある。しかし、こういう物の見方もきちんとしておくべきだし、職員・議員はもちろんのこと、市民も認識しておくべきだろう。

 このような財政状況であるならば、H19年度に行われつつある東京でのファッションウィーク1100万円、京都堀川通りチャレンジショップ1200万円(うち800万円は府の補助)、商工会の商品券割引分補助1000万円のような事業をH18年度に打つべきという判断になるのだろうか。私は同じ貴重な財源を使うのであれば、もっとすべき事業がたくさんあると考える。本当の赤字も出したくない。

 H18年度が財政状況が悪く、H19年度が良くなったという認識は私にはない。下水道、病院、ブロードバンド計画、経済悪化・・・。

 

 そろそろ夢の持てる将来の話をしたくなってきた。

作成日: 2007/09/01


2007年9月1日(土曜日)

実質収支4.11億円黒字の意味とは?

カテゴリー: - 早川まさてる @ 00時34分55秒

実質収支4.11億円黒字の意味とは?

 市民の方からの質問に見落としがあった。質問タイトルが「実質黒字4億1100万円」となっており、「経常収支比率95.4%とは」以外にもお答えしてみたいと思う。

 これも、実は私も以前から疑問に思いつつ、きちんと捉えていなかった。いい勉強になった。図を見て欲しい。

http://www.tango-hayakawa.net/modules/wordpress/attach/H18kessan-zissitusyuusi.gif

 例のごとく、決算付属資料とにらめっこしながら作っただけであり、参考書も指導者もいないのでおかしなところがあったら職員の皆さんのフォローを期待したい。

 1)H18年度の収入は305.84億円億円であり、支出したお金は300.43億円。引き算すると、5.41億円が残り、これが形式収支である。

 2)形式収支には、H18年度にやるはずで予算化したが、H19年度に繰り越した事業費1.29億円が含まれている。これを除いた4.11億円が実質収支であり、これがH18年度に節約できた?黒字分ということができる。

 3)しかしながら、歳入(収入)の中には基金繰入金が2.37億円含まれており、これは貯金を崩して使った分である。言ってみるならば、定期貯金を崩して手持ちの現金にしたようなことであり、定期貯金を減らして手持ちの現金がたくさん残ったといって喜んでいるわけにはいかないのである。もし、貯金を崩さなかったとしたら、4.11億円−2.37億円=1.74億円となり、実質収支は1.74億円億円と見ることが出来る。実際の財政の状況はどちらで見るべきかは自明であろうが、そんな表記を私は見たことがない。不思議である。

 4)H18年度は、他会計への繰出金は総額30.31億円であり、そのうち病院会計に7.5億円(当初は4.7億円。3月補正で2.3億円増額)、下水道会計に9.21億円(H19年度は平準化債を3.2億円使って6億円に減額)カンパしているが、これらの繰り出しの巨額の変動が「本当の実質収支」1.74億円に与える影響の大きさは計り知れない。例えば、許可団体になって平準化債3億円が使えなくなった場合、借金の返済はせざるを得ないので繰り出し金が3億円増え、1.74−3=−1.26億円であっという間に赤字転落になる。(もちろん、そうするわけにはいかないので、基金を限界まで崩して穴埋めすることになるだろう。)

 5)もちろん、必要があれば基金は崩して使えばよいのであり、減ることが全面的にだめという話ではない。が、市が先日示した5年間の財政計画における基金の減少グラフを見ると、私は相当な危機感を覚える。病院会計の赤字、下水道の借金返済の増加、簡易水道、国保などの状況は、これぐらいの貯金をあっという間に吹き飛ばすパワーを持っているのではないか。

お前は既に死んでいる?!財政5ヶ年計画 2007年8月15日(水曜日)

http://www.tango-hayakawa.net/modules/wordpress/attach/zaityou-heizyun070815.gif

 自分なりに読み込んでまとめていくと、非常に勉強になる。私は数字を記憶することは非常に苦手で、自宅の電話番号と自分の携帯番号と3.14159ぐらいまでしか連続した数字は受け付けない。が、一度自分で組み立てた論理の構造と流れは忘れてもすぐ再構築できる。それにしても1800ページの9月議会資料は分厚い。

作成日: 2007/09/1


2007年8月31日(金曜日)

経常収支比率94.5%が示すもの

カテゴリー: - 早川まさてる @ 00時10分03秒

経常収支比率94.5%が示すもの

 市民の方から下記のような質問をいただいた。

  昨日、K新聞に掲載された京丹後市会計決算の
  見出しで、大きく太字で書かれていた、その隣に小さく
  経常比率94.5%、依然高くとありました。
  数字に弱い私にとっては、意味不明です。

  また、本日のS新聞には「京丹後市の財政厳しい状況続く」
  と、あります。
  同じ発表を受けての記事ですが、市民の受け取り方は
  違うと思います。
  議会前の、忙しいときでありますが、数字の解説よろしく
  お願いします。

 恥ずかしながら、私も実は、経常収支比率94.5%の意味がよく分からない。依然高いのか、財政が厳しいのか。いや、高くて厳しいことは疑いの余地はないのだが、92.5%だったらいいのか??? よく分からないのだ。

 改めてその意味を考えてみたい。

 「経常収支比率」の意味、計算方法は調べればすぐ出てくる。

● 経常収支比率とは、歳出のうち人件費や公債費など経常的な支出に、市税などの経常的収入がどの程度充当されているかを示すもの。財政構造の弾力性を判断する指標で比率が低いほど弾力性が大きいことを示し、一般的に80%を超えると弾力性が失いつつあるといわれている。

 経常収支比率=経常一般財源支出÷(経常一般財源収入+減税補てん債+臨時財政対策債)×100


 ものすごく大雑把に言うと、自由に使えるお金(補助金など、使い道が決まっているお金を除いたもの)のうち、給与や借金返済など、使わざるを得ないものにどれくらいのお金が使われてしまっているかと言うことだ。

 京丹後市の場合を見てみよう。

      経常一般財源支出
———————————————-
経常一般財源収入+減税補てん債+臨時財政対策債

       187.17億円
     =————— × 100
       198.11億円

     =94.5(%)


 つまり、自由に使えるはずのお金198億円のうち、本当に自由に使えるお金が10.9億円ということになる。

 もし、経常収支比率が80%の時は、39.6億円自由に使えることになり、確かに大変結構な話である。本当はこれぐらいが望ましいと言うことだろう。

 では、H17年度の経常収支比率は94.9%だったのだからH18年度は0.4%の改善を見たわけであり、大変結構かというと、7900万円ほど増えただけということになる。

 本来、40億近いお金が自由に使える方がいいのに11億程度しか使えない状況下で、よかったとか悪かったとかいっても始まらない気もする。もちろんこれ以上に悪化したら大変なので(地方税52億円のうち、収めていただけないケースが増えたら11億がどこまで削れるか、恐ろしいではないか。)0.4%でも改善したことは喜ばしい。

 H18年度において、例えば病院会計に7億5000万円繰り出ししている。(簡単に言うと一般会計から病院会計にカンパした。)そのうち、4.1億円は国から交付税としてもらっているから、実質3.4億円は、自由に使えるお金の10.9億円から出していると言っても良い(と思う。経常収支比率の成り立ちをベースに自分で考えて書いているので、間違っているかもしれない。)まあ、そんなことができない状況なので、平準化債で下水道会計分として借金して、下水道へのカンパを減らして病院に回したという構造になっているのだろう。

 本来、自分の収入で成り立つ範囲で暮らしを成り立たすのが筋である。収入は少ないが、使いたいのでお金を借りて生活を膨らましていったら、行き着く先は明白だろう。

H19.8.31 12:25追記

 先ほど、財政担当部局と別件で話した際に、私の認識間違いを指摘してくれた。ちょっと専門的な話になるが、病院への繰入金7.5億円は既に経常一般財源支出に含められている。これを元に話を整理すると、「H18年度当初の4.7億円であれば自由に使えるお金は13.7億円で経常収支比率は93.1%であったが、2.8億円繰入金(カンパ)を増やしたことで、自由に使えるお金が10.9億円に減り、94.5%になった」ということになる。(指摘してくれた職員に感謝。)

 いずれにしても、病院や公共下水、簡易水道などに繰入(カンパ)するということは、10億程度の自己判断で使えるお金から投下するということであり、他の事業を削って行うものであることには変わりない。一億円の一般財源があれば何ができるかを考えて欲しい。やりたいこと、やるべき事だらけである。1億円繰り出すということは、これができなくなる(借金してやる方法はあるが)ということである。
 
 数字に誤魔化されてはいけない。たくさんの指標がある。計算式を見ているとめまいがする。その計算方法は、政治的意図も含めて変動してゆく。それが0.1%危険水域を下回っていたからといって安心する気には私はなれない。会社の経営をやっている人なら分かるだろうが、数字をちょろっと調節するのはさほど難しいことではない。

 宮津市は連結決算ベースで全国でも20数番目という厳しい状況にあると報道された。しかし、職員や議員さんと情報交換しても非常にシビアに財政改革、施策の改革を進めている。下水道の重しはあるにしても、絞めるべきところは絞まりつつあるように見える。京丹後市は要の部分を先送ってしまった結果、はっきり言ってザル状態である。2つの病院、新しく始めてしまった下水道、1000万単位で突然企画されるアドバルーン施策。あっという間に全国上位に躍り出ても不思議はないのではないか。

 数字を読み取る感性は、当たり前の常識感覚、自らの頭で考えようとする姿勢、そして、事実をきちんと見極める眼力の上にある。

作成日: 2007/08/30


2007年8月19日(日曜日)

多くの自治体では公共下水が首を絞める。京丹後も。

多くの自治体では公共下水が首を絞める。京丹後も。

 自治体財政に致命傷を与える双璧は、公共下水道と公立病院であろう。片方を抱えているだけでも、今の時代、とても大変であるが、京丹後市は2つとも抱えている。加えて、連結決算の対象になる?第3セクターというくせ者があるが、京丹後市長は日本最大の赤字第三セクターで名高い北近畿タンゴ鉄道の副社長を兼務している。

 国は、一般会計だけではなく、これらの会計を連結し、全体としての収支を借金を評価の対象にしつつある。これは来年度の平成20年度の決算からスタートするはずである。詳細は決まっていないかもしれないが、大枠は既に見える。

 一般会計の財政計画だけでなく、病院、公共下水、上水道、簡易水道なども財政計画を示し、それらの合わさった財政状況を考える中で、施策の、特に巨大事業のあり方を見定める必要があることは、誰も否定できないだろう。

 しかし、その議論の根拠となる数値は、十分示されているとは思えない。不確定な部分が残ることは当たり前である。だが、概ねこの範囲という数値、目処は、財政を見てゆく上では絶対に、絶対に、くどいようだが絶対に必要である。なければ、潜水艦がエコーによる探査なしで、潜望鏡なしで、明石海峡に急浮上するようなものである。いや、北極海の氷の下から急浮上と言った方が近いかもしれない。上に氷の壁があること(致命的に財政が厳しいこと)は分かっているが、その厚さや位置、固さが厳密には分からない(自らの財政計画が固まっていなかったり、国の基準が細部が固まっていない)からと言って、そのまま浮上を続行する(思いつき施策や効果の期待できない施策、巨額の事業をやり続ける)ようなものである。

 必要な数値が出てこないので、昨年6月議会一般質問あたりから、とにかく資料を集め、自分で組み立ててみている。その手の本を読んだり、誰かに指導してもらっているわけではないので、自分が納得できる範囲での全くの我流であり、細かい数値などは四捨五入してしまったり、転記ミスもあるかもしれない。(市が正式に出せばよい資料なので、市が作成して出していただけたら、私も不安がなくなって助かる。)それらをご理解の上、お読みいただきたい。

 まずは、数字の生データである。色々集めた資料からピックアップし、昨年6月議会の私の一般質問で理事者側と議員全員に配布させてもらったデータの一部である。(単位は100万円) 

http://www.tango-hayakawa.net/modules/wordpress/attach/gesuizaisei-hyou.gif

 ざっと見て欲しい。まず、今までの借金(公債費)返済分がいくらで、新規に始める事業の借金返済がいくらになるのかを分離して年度ごとに示した。次に、一般会計から下水道会計に繰入している(下水道会計に一般会計がカンパしている)金額と、平成19年度から例の平準化債で借金返済の先送りをしている金額を示した。平準化債を使った金額だけ、一般会計からのカンパを減らすことができる。

 最後の列の「H18を基準にした必要な繰入金の推測値」は、借金返済額が増えた分だけ一般会計からのカンパ(繰入金)を増やさないといけないので、素直に計算するといくら必要なのかを私が試算した。恐ろしいことに、現状では借金返済分と新規事業の自己資金をカンパ(繰入金)でまかない、できた施設の維持管理を利用料金+下水道加入分担金でまかなっているという構造になっている。

 ざっくり言うと、自分の稼いだ金で食費と水光熱費等を払い、親からのカンパで家の借金返済を行い、さらに自己資金なしで借金をしていつ完成するか分からない家の増築を繰り返しているようなものである。

 表の生の数値から読み取るのはなかなか難しい。グラフにして見てみよう。

http://www.tango-hayakawa.net/modules/wordpress/attach/gesuizaisei-gurahu.gif

 ポイントを箇条書きで示そう。

1.H18年度までは、借金返済(公債費)と一般会計からのカンパ(繰入金)はほぼ同額。

2.H19年度からは、平準化債という借金の先延ばしで3.2億円、カンパを減額した。(これをしないと、一般会計の「実質公債費比率は18%を超え、公債費負担適正化計画を策定しなければならない「許可団体」になる」ことを松本経一議員が明らかにした。)

3.既に建設した下水道の借金返済だけであれば、H21をピークに減少し始めるが、新規下水道建設369億?をスタートしてしまっているので、計画通りだと現在の8.9億からH28年度16.9億円まで毎年の返済金額が上昇を続けることになる。

4.いつまで、どうやって平準化債を使い続けるのか、連結決算の中で、下水道会計といえども借金をしつづけることが可能なのか、新規下水道が完成する7年先?(財源があっても10年以上先になると思える)まで、利用料の回収ができない投資をし続けられるのか、その頃、本当に加入する人がどれだけいるのか、疑問点は多々あるが、数年先には15億近いカンパ(繰入金)が必要となる。

 私は合併当初から、網野地区の新規下水道計画は進めるべきでない(全面的にではない。密集地は公共下水の方が良い場合もある。が、住民の意向や財政状況を見極めての話である。)と主張してきた。にもかかわらず、郷村断層がまともに走る土地を常任委員会にかけることもなく、断層の説明も私の指摘があるまでは行わず、資料も提出しないまま即決で2億円で購入し、砂地の難工事が進行している。



  平成18年 第1回 京丹後市議会3月定例会会議録(1号) 最後の方にあります。

 これは多発的時限爆弾の配置であり、自爆的財政運営であると私は思ってしまうのだが、誰か安心できる材料・データ・考え方を私に提供して欲しい。スタートしてしまった事業は止めない限り走り続ける。平成19年度予算で下水道会計に反対したのは私だけだった気がする。(共産党さん、反対してたらごめんなさい。) 我々は、これを何とかしなければならないのだ。このことは、病院問題ともセットで考えざるを得ないテーマである。対処できなければ何が起こるかは、皆さんにもおわかりのことと思う。


作成日: 2007/08/19


2007年8月18日(土曜日)

平準化債を使わなければ「許可団体」の京丹後市

平準化債を使わなければ「許可団体」の京丹後市

 先日のリポート「お前は既に死んでいる?!財政5ヶ年計画」で、「 実は、松本経一議員がこの平準化債に関連して気になることを言っていた。相当に恐ろしい内容だったが、松本氏が見いだしたことでもあり、彼の発表を待ってコメントしたい。」とお伝えしたが、松本経一議員がご自身のHPで発表されたのでお伝えしたい。

まつけい、走る! 平準化債 2007,8,17

「仮に下水道会計で平準化債を借りないで、一般会計からの繰り出しが満額行われた場合には、計算式により実質公債費比率は18%を超え、公債費負担適正化計画を策定しなければならない「許可団体」になる、ということです。」

 もちろん、他の重要な記載もあるのでまつけい氏の原文を見ていただきたい。

 この段階に入りつつあることは、そうなるだろうと思ってはいても現実の話として突きつけられると血の気の引き方が違ってくる。1000万円単位での行き当たりばったりの思いつきとしか思えない施策の連発、45億円の光ファイバー計画のチェックの甘さ、1099万円もの物品管理システムの内訳が存在していなかった事実などと、「許可団体」というシビアさとあまりの落差が、日常茶飯事の出来事のようにすーーーっと議会を素通りしてゆく。

 一つ考えておいて欲しい視点がある。「情報公開」「情報共有」という京丹後市の施策の方向性である。昨日の基金にかかわるグラフデータも、HPに公開してあるものと同じデータから作っている。しかし、あの数字の羅列から手間暇かけてこの暑苦しく忙しい最中に、分析をするだろうか。平準化債を使わないと「許可団体」になることに気がつくだろうか。京丹後市の状況を情報公開する、情報共有し、市民と一緒に考え、まちを創ってゆくということは、その数字の持つ意味、平準化債を使わざるを得ない(のかどうか、疑問だが。使う前に、必死でやるべき事があるだろう)のなら、何故そうなのか、使わないとどうなるのかを市民・議会に示すことではないのか。

 市民が京丹後市の状況を知ることができるメディアはいくつかある。京丹後市の広報、議会の広報、市の出前講座、議員の議会報告、マスコミの報道(あまりに記者発表だけを載せている新聞と取材している新聞の差が激しい。取材内容の善し悪しは別として、心ある方は一度読み比べをしてみた方がいい)。全ての情報など伝えようもないが、この危機的状況を市民は知ることができるのだろうか。

 少なくともインターネットで私のHPを見ていただける方は、今の危機的状況の一端を見ていただくことは出来ると思う。私のHPのコピーをばらまいていただいてもいい。飲むときの酒のつまみにしてもらってもいい。早川の批判半分でも結構。(ガセネタは困る。よく見れば自分の利権を守るために情報をゆがめているかどうかは何となく分かるはずだ。見分けて欲しい。私の足らないところへの批判は甘んじて受ける。でも実は神経細やかなのでやさしめに・・・。)

 なんとか、少しでも多くの方に、この危険な状況を知って欲しいと思う。

 
作成日: 2007/08/18


2007年8月15日(水曜日)

お前は既に死んでいる?!財政5ヶ年計画

お前は既に死んでいる?!財政5ヶ年計画

 こんな事を主人公が決めぜりふで言う漫画が昔あった。趣味が合わなくてほとんど読まなかったのだが、財政の資料を分析していたら、思わず口から出てきてしまった。「お前は既に死んでいる!」

 財政の数字の羅列を見ても、私はイメージするのが正直なところ苦手でよくわからない。気になっているポイントを追いかけて、上がった下がったぐらいは読み取るが、数字の羅列を感触で捉えたり、活き活きと数字が踊り出すような読み取り方はどうも出来ないようだ。しかし、あーでもない、こーでもないと数字をコピペしながらグラフを作ってゆくと、突然視界が開けるときがある。当たり前のことしかしていないにしては手間を喰ったが、見えてしまった。「お前は既に死んでいる!」である。もちろん、私が受けたイメージであって、100%終わったと言いたいわけではない。なんとかだめにならないよう、そして、回復させる手段を考えながらの話である。

 7月20日の「全協で愕然。」で報告した資料は、市のHPからも入手できる。興味のある方はこちらを見て欲しい。

■京丹後市財政計画

 第1次京丹後市総合計画の実施計画(平成19年度〜平成21年度)の策定にあわせ、財政健全化の指針とするために5ヵ年間の中期的な財政計画を作成・公表します。財政計画については、ローリング方式により毎年度見直していくこととしています。

 ⇒ 平成19年度京丹後市財政計画(平成19年度〜平成23年度) (PDF 255KB)
 ⇒ 平成19年度京丹後市財政計画作成要領 (PDF 115KB) 

 ※平成19年7月に作成したものです。

 次に、上記資料から私が作成した資料を見て欲しい。(グラフ1)
http://www.tango-hayakawa.net/modules/wordpress/attach/zaiseikibo070815.gif
 行財政計画の数字には、合併特例債の大規模な利用は組み込まれていない(と思う。それ自体、よく考えるとおかしな話だが、私もぬかっていた。)ので、ブロードバンド計画などの大きな事業を組み込むと、行財政改革の目標数値を確保するのは非常に厳しくなるのは当たり前ではある。

 この行財政改革目標値と、5年間の財政計画の差についての方針の説明は、未だない。加えて、非常に気になるのは、ブロードバンドが収束し、9.2億の負荷しかかからないH21年度に行革目標と財政計画の差は29.1億円の最大値となる。その理由は、この時点では読み取れない。

 財政的に可能かどうかの検証も必要だが、行財政改革とこの財政計画の考え方についての説明は必須であろう。それにしても、参考資料として見て欲しいのだが、合併時に描いた新市建設計画との差が恐ろしい。今年度でも行革目標との差で46億円減額である。町が一つ消えたレベルの減額を抱えて京丹後市は走っている。合併時の絵がそのまま動くはずもないだろう。

 

 次に、市の財政を支える基金の推移を見てみよう。色々な基金があるが、一般会計の財源として崩して使えそうなもののみを足し合わせてみる。(グラフ2)
 http://www.tango-hayakawa.net/modules/wordpress/attach/zaityousuii070815.gif

 このグラフを見てぞっとした行政関係者は多いことと思う。年度初めに予算を組む際に、この基金を数億円崩して予算を組み、年度に入ってから、色々な補助金を確保して、基金を戻してゆくのが一般的な予算の組み方だ。財政調整基金が6億、4億というレベルは尋常のものではない(と私は思う)。聞くところによると、市税収入を多く見積もるだとか、前年度の繰越金を上手く使うだとか、手法はいくつかあるようだが、この右肩急激下がりのグラフと市民経済悪化の前では、私は唸るしかない。まあ、このグラフだけを見ているとH22あたりでどうにもならなくなる気がする。

 

 さらにぞっとするグラフをお見せしよう。例の下水道の平準化債を使わなかった場合を試算してみる。(グラフ3)

http://www.tango-hayakawa.net/modules/wordpress/attach/zaityou-heizyun070815.gif

 平準化債については、3月議会の予算審査に関連して、「禁断の木の実を食べるとき」に詳しく書いた。そして、なんと、予算が動き始めたすぐの6月議会で、再度2000万円の平準化債を打ち出の小槌のように使っている様を見て、モラルハザードが起きてしまったと強く感じた。そして、この財政計画で、毎年平準化債をめいっぱい(だと思う)使っている様を見て、愕然とした。

 今年度組み込まれた3億円の平準化債を用いることで、一般会計から下水道会計への繰入金が3億円低く抑えられ、それで浮いた財源は、病院の繰入金の増額2.3億円に回ったと見て良いだろう。もし、この平準化債を使わなかったら何が起きるか、それを試算したのが上のグラフ3である。財政調整基金のみを崩してゆくと、平成20年度が終わった時点で残額は5億円程度となる。他の基金を軒並み崩していっても、平成21年度末には基金はほとんど消滅となる。

 私は平準化債は使うべきではないと議会で発言し、市長はこれを「智恵である」と言い、私は「いや、罠である」と反論した。が、このグラフを見て、私でも使わざるを得ないほど、財政が危機的状況に踏み込んでしまっているのではないかと正直言ってかなりのショックを受けた。

 実は、松本経一議員がこの平準化債に関連して気になることを言っていた。相当に恐ろしい内容だったが、松本氏が見いだしたことでもあり、彼の発表を待ってコメントしたい。

 いずれにしても、これらは市が公式に発表した今後5年間の財政計画に基づくデータである。私が推測した数値は使っていない。足し算、引き算して、グラフに示しただけである。その読み方には私の行財政改革や京丹後市の状況に対する情報が加味されている。皆さんも、特に市の職員の皆さんは、自分でこのグラフを読み解いて欲しい。何が起こるのか、今、何をしなければならないのか、見えてくるはずだ。

 当たり前であるが、私の意見が100%正しいはずはない。違う側面が見えている人は、是非教えて欲しい。その見方も融合させながら、私なりの考え方を構築してゆきたい。

 この状況を良く読み取った上で、もう一度、私が指摘してきた事業を見直してみて欲しい。光ファイバー計画45億円、網野エリアの新規下水道計画200億〜400億?、東京でのファッションウィーク1100万円、堀川通りチャレンジショップ1200万円、商品券割引分1000万円補助、信用保証料100%補助1200万円、なんとか止めることができたが旭・蒲井の温泉掘削・宿泊施設建設数億円、病院の赤字10億円/年(18年度当初繰入ベース。累積赤字は43億円)。

 ほとんどの市民は、私の指摘に賛同してくれるのではないかと思っている。お金を使うのがだめだとか、補助金がだめだとか言っているのではない。その血税に見合うだけの成果が期待できるかどうか、これからの財政状況を見据えた時に、やるべき、やれる施策かどうかである。

 京丹後市の状況は、既に危機への分岐点を超えているのではなかろうか。その切迫感は、市の施策や議会に私は感じることができない。実は、これが最大の危機なのかもしれない。

作成日: 2007/08/15


2007年8月6日(月曜日)

8月9日突然全員協議会

カテゴリー: - 早川まさてる @ 11時12分08秒

8月9日突然全員協議会

 なんだか、セクハラ事件の頃は市長の日程が忙しくてとれないといわれていた全員協議会が連発で開催される。

 8月3日金曜日の16:30ごろ、議会事務局より携帯へのメール(先日より動き始めた仕組みで、議員自宅へのファクスに加え、携帯・PCへのメールで連絡が入る)で、全員協議会開催の連絡があった。

 日時: 8月9日木曜日9;30から
 議題: 1)地域経済再生・支援緊急対策(第一次)について
     2)タイ・ナショナルベースボールチーム支援について

 議会はフルタイム市のために動けばいいので、別に全員を招集して説明・質疑をすることに異論はない。どんどんやってくれたらいい。が、そのテーマが腑に落ちない。

 いくつか気がついている点を上げておく。

 ・資料を事前に配るべきである。前回のように、とても読み込める訳のない資料を配って説明した形だけが残るのは市長も本意ではなかろうと思いたい。(地域経済再生などというとんでもなく重要で難しい問題が、速攻で立案されて、その場で見た資料で議会として質疑云々というだけではあまりに軽いだろう。やれるなら、できる限りやりたい、やるべきテーマであり、職員の皆さんも短い時間でがんばったのだろうと思っている。)

 ・前回、今後5年間の財政計画を提示したのに、私とまつけいさんの2人しか(といってもその中身に突っ込んだ質問はできていない)質問していないのだから、今回、折角時間を取るのだから、質疑を追加しておくべきだ。

 ・前回のし尿料金について、動きがあったのだから、それも説明し、質疑を受けるべきだ。対策の内容、市民からの問い合わせ状況、告発その後の動き、VCメーターが15〜30%多くカウントしている事を業者が顛末書に書いたことについての調査結果、については、最低必要だろう。

 ・経済再生については、立ち上げ方については疑問符だらけだが、やることはやれるならやる方がいい。内容を良く聞き、吟味したい。どこかに店を出すなどの思いつきレベルの話はまあ、入ってこないだろうと思う。

 ・私は国際交流も、タイも、大変好きではある。個人的ネットワークとしてもタイとは非常に濃い。が、なんで?と言わざるを得ない。前段の話となるファイアーバースについては、「焼肉を食う会」?で市長と江本氏が御一緒されたというご縁で支援することになったと江本氏のあいさつで聞いているが、江本氏が強制わいせつ問題で揺れる萩本欽一氏率いるチームと京丹後市で試合をした、まさにその日に御自分のブログで監督を辞めることを公開された時の衝撃はまだ記憶に鮮明である。どのように総括し、どのような経緯でこの話が動いているのか、支える市民はどう感じているのか、しっかり話を聞いてみたいと思う。(江本氏のブログ

 ・今、水面下で6月議会で承認された補正予算(私は反対した)について、巨額の補助金に関わる動きがあるようである。ある意味、野球チームの支援にいくら予算を出そうが、市長の予備費から出す分については、議会は何も言えない。また、議会云々以前に話は進んでしまっているだろうから、事後承諾のようなものだ。今からだめですなんて言っても相手方も困惑するだけだろうから、市長のトップとしての判断として、市にとって6月議会終了後に突発的に生じた重要な課題について、予備費を使って対処するという宣言を聞くぐらいの話にしかならない。巨額の補助金に関わる話は、次元の違う重要性を持った話であることは、多分間違いない。

 この問題が全協の議題に入っていないが、これからでも入れるのかどうか、非常に気になる。このこと自体はもっと早く分かっていたはずなのだから、全協を緊急に開く判断の裏には、何らかの想定があったのではないかと推測する。3日の通知の際に、議題に入っていなかったことを問題視するつもりはさらさらないが、先送りしてしまうことのないよう、注目しておきたい。

 昨晩深夜、東京から帰ってきた。4,5日に行われた予防医学系のある大会(医者等、医療関係者対象)に参加してきたが、非常にエキサイティングな経験をした。予防医学と丹後の医療をどのように組み合わせ、創り上げてゆくのか、大切なヒントと人脈を頂いたと思う。丹後での適正医療とは何かを一刻も早く描いてゆかねばならない。累積赤字43億円?(H18末)単年度赤字10億円?、これから5年間で積み上がる累積赤字と連結決算の衝撃の中、安心安全云々という形だけの言葉に付き合っている暇はない。財政がはじれば、総務省からの病院を閉じなさいという一言で終わりだろう。奇しくも、大会で親しくさせてもらった医師は夕張出身者であった。

作成日: 2007/08/06


2007年7月20日(金曜日)

全協で愕然。

全協で愕然。
 
 愕然としていてもしかたないので、前に走る。

 1)蒲井・旭振興計画/事業計画について

   ・アワビの陸地養殖    7400万円
     ふぐの陸地養殖からの変更
   ・海流調査             300万円
   ・家の奥川改修        3500万円
   ・都市農村交流拠点・環境発信拠点施設整備
        (クラインガルテン・ツリーハウス)9300万円
   ・地域振興交付金  4億円
    (風欄の館別館新築工事)
   ・湊漁協への地域振興交付金7000万円
    (観光定置船)
  合計 6億7500万円
 (内、補助金7537万円、起債9360万円、一般財源3602万円)

 3月議会で20億円と言われていた内容が6.7億円に圧縮されたと言って良いだろう。トータルでは、一般財源と公債費返済で概ね6000万円ぐらいの真水が必要となる。この他に久美浜湾岸周辺環境整備事業、道路整備、コミュニティづくりで21億円程度の事業が継続のものとしてあげられている。

 ポイントは、トラフグがクロアワビに変わったことと、市が建設するという設定だった風蘭の館10億円が関電からの寄付金をまるごと交付金として、地元の電源活性化協議会に渡し、それを元に地元が風欄の館別館を建てる形に変わったことであろう。

 正直、私は3月議会で「あほがたらいで」がんばった成果があったと思う。概ね、私の腑にも落ちる形になりつつある。とにかく、関電からの寄付金が地元の皆さん全体の活性化につながる活用のされ方になることを心底願っている。市も、そうなるように、本当に役に立つ形で使われるよう関わってゆく責務を持っているはずだ。交付金をしたから監査はするなどという程度の「形」のレベルであってはならないのではないかと思う。

 なお、風蘭の館は現在指定管理制度で運用されているが、市からの指定管理料なしでがんばってもらっている。これは素晴らしいことだ。市は、今回の交付金で建てる部分は指定管理ではなく、地元が(指定管理料なしで)がんばってゆくということを明示しているが、他のエリアの観光業との連携も含め、調整して、できるだけ活性化するように(金銭面ではない)助力を精一杯して欲しいと思う。

 3月議会の質疑で、「1)風欄の館別館を新築した際の経営見通しは?  → 市長:定め切れていないからこそ平成19年度当初予算に組めていない。成り立つようにこれから工夫してゆく。」という答弁があった。これは逆説的ではあるが、正しい。

 そして、今回、「アワビの陸地養殖」「クラインガルテン・ツリーハウス」という2つのハコモノをするにあたって、経営計画を教えて欲しいと質問した。
 答弁は、「アワビは最終的には2万個/年で純利益540万円を目指す」「クラインガルテン・ツリーハウスはこれから詰める」というものであった。

 はっきり言って情けない。ハコモノを作り、指定管理としてゆくということは、今の時代、経営計画があって事業計画を立てるべきものである。もちろん赤だったら絶対だめなどという話をしているのではない。どのようなことを実現するために、どのような経営が行われ、どこまでの負担を覚悟しておけばよいかを認識した上で行動すべきだということが言いたいのだ。

 市長に確認したところ、予算として議会の承認を求める9月議会までには作成し、示すという答弁であったので、それを待ちたい。が、例えばクラインガルテン(私は好きである。やりたい事業ではある。)を10棟つくっても、月5万円の家賃で全部埋まって年間600万の売上である。これを行う事業費は、ハコモノ部分だけで9300万円ということになる。補修や管理人件費、好評だった場合の今後の拡張など、描いた上での事業であって欲しいのだ。

 2)ブロードバンドネットワーク整備事業計画について

 ため息が出る。が、がんばってリポートする。

 2つの大きなポイントがある。一つは、連結決算・自治体財政健全化法が来年度決算から始まる状況の中、今の事業計画に基づいた見通しの中で、本当に大丈夫かどうかである。そして、もう一つは、光ファイバー全戸敷設のやり方が本当に必要かどうか、身の丈に合っているかどうかである。

 1つ目の連結決算の観点であるが、状況が判断できる資料は皆無であった。参考資料として、連結決算ベースでの実質赤字収支比率試算が提示してあるが、数値はH17,18のものである。ということは、今後の見通しは読み取れない。

 加えて、「実質赤字比率」「連結実質赤字比率」「実質公債費比率」「将来負担比率」という4つの指標が新しく導入されるのだが、他の3つの指標は、示されてもいない。将来負担比率は、第3セクターのKTRも対象に含まれるはずだ。

 というわけで、3億円で久美浜の一部を開始することの可否や長期的財政の観点からの評価が可能なデータは提示されたとは思えない。が、市長は、これをもって付帯決議に対する議会への対応をしたものとして、業者発注に取りかかる構えである。

 気になるところをピックアップしておこう。下水道への繰り出し金であるが、H18が9.2億円、H19が6億円、これ以降が6.1億〜6.4億である。なんと例の平準化債(借金先送り)を毎年使い続ける前提である。予想した最悪パターンである。病院への繰り出しは、H17が4.5億、H18が7億(といっても3月補正で2.3億円積み増した)、H19が7億で、毎年増額してH22からは8億円とする計画である。これを見るだけでも、背筋が寒くなる人もいるだろう。

 2つ目のポイントであるが、日本の9割が超高速ブロードバンドになるのでそれを導入したいという話を部長・課長・市長は強調していた。私が、ADSLではできない光ならではの超高速の利用方法は何かとたずねたら、課長が答えたものは、双方向の映像転送(テレビ電話)のみであった。ほんとにこれ一つしか出てこなかった。確認しても、これだけであった。確かにADSLは高速であっても、上り方向(こちらが大きなデータを流す時)には比較的遅い特性を持っている。

 が、そんな転送速度が必要なのは、ハイビジョン映像でも家庭から流してテレビ会議するぐらいしか、私には使い道は考えつかない。これを必要とする家庭・企業が、全世帯の内、一体何世帯あるのか。違法なビデオなどのWinnyでデータのやりとりをするのが早くなるぐらいのことである。

 市長も超高速が標準だとか、これからの可能性がとか、力説していたが、私は、あの集団の中ではもっともこの分野を理解している一人であるという自負はある。はっきり言っておくが、光のブロードバンドはあってもかまわないが、なくてもかまわない。戦略なきブロードバンドやCATVの導入は都会に吸い取られるルートを家庭の中、それぞれの部屋の中にまで造るだけのことになる。そして、そのフルスペックはとてもでないが、普通の人には使いこなせないし、必要ない。本当に標準・必須になっている頃には、ほっておいても、NTTが今のメタルを自ら光に変えてしまっているだろう。無責任だが、断言しておく。(電線の耐用年数がいずれ来るのと、非常に高価な交換機を廃止して、IP電話方式に変えて安価な資本投資に移り変わる以外の選択肢は多分ない。その中で、ここだけメタルで交換機などということはあり得ないだろう。今でも、45億円の数分の一のインセンティブで全市可能になるという話もある。)

 なんだか、高価な布団を買わされた方が、一生懸命、聞きかじった布団の効能を説明しているのを聞いているような気分であった。指摘しようと思ったが、気力が萎えた。(別に高い布団が無駄と言っているのではない。使い手の理解や使い方を選ぶだけだ。)

 そして、私は愕然とした。この重要な問題、加えて財政の連結決算に絡んだ資料が提出されているにもかかわらず、質問者はなんと私と松本経一議員の、たった、たった2人であった。

 非常に重要な意味を持つ全員協議会の質疑は終了した。

作成日: 2007/07/20


2007年7月19日(木曜日)

明日の全協に向けて勉強すると・・・

明日の全協に向けて勉強すると・・・

 過去の切り抜きを引っ張り出し、手元の財政資料、やっと入手した第一次総合計画の実施計画などを読み込もうとするのだが、めまいがする。正直、たまらない状況にある。

 手抜きをして、検索してみた。概略を再確認するために見て欲しい。6月28日のブログ「病院はいつまでもつのか!連結決算から見た京丹後市の将来」も思い出していただけたら幸いである。

山陰中央新報の論説

 総務省は年内に、健全度を測る四指標の基準をつくる方針。自治体は二〇〇七年度決算から指標を公表、〇八年度決算から健全化計画や再生計画の作成を迫られる。

 財政の健全化を示す指標は、これまでは普通会計が主な対象だった。今回の指標では、赤字が多い下水道といった公営企業や第三セクターなどの会計まで拡大した。

 ルールの大幅な改正であり、自治体の中には戸惑いもある。総務省は地方の意見を十分聞いて基準を作成してもらいたい。必要があれば、総務相が自治体に勧告できることになっているが、介入は極力控えるべきだ。あくまで自治体の自主的な判断と行動に任せることが基本であり、その意味で住民と議会のチェックが重要になる。

 指標として新たに導入するのは「実質赤字比率」「連結実質赤字比率」「実質公債費比率」「将来負担比率」。実質赤字比率は普通会計が対象だが、連結実質赤字比率は公営企業や国民健康保険などの公営事業会計も対象になる。

 実質公債費比率は、ごみ処理事業などの一部事務組合や広域連合の事業会計まで拡大。さらに将来負担比率では、土地開発公社や観光関係などの第三セクターの債務保証や損失補償額まで加える。

 夕張市は、巨額の一時借入金を特別会計間で操作するなどし、最終的に普通会計の黒字を装っていた。新指標ではこうした一時借入金や赤字を隠すのは困難になる。


 この指標を既存の公開データから私が見積もるのは、不可能ではないのだろうが、あきらめた。市がきちんと提示すべきものである。が、おおづかみ、危険な水域にあることはそれほど外れていないだろう。「将来負担比率」では第三セクターの債務保証や損失補償額まで加えるのだから、KTRを把握しないと見えてこないが、見るまでもないのかもしれない。

(ちなみに、このルール変更に伴って、監査委員さんの仕事も質が変わってくる。責任の重大さはシビアなものがある。もちろん、議員もだが。「監査委員の重い責任 〜自治体財政健全化法を機能させる〜」)

 危惧するのは、明日の全員協議会で数年間の財務の見通しを提示しただけで、議会の承認を得たとして、久美浜の光ファイバー敷設3億円が走り出してしまうことである。実施計画については、事前に入手でき、読み込もうとしているが、長期の財務資料は当日配布である。そんなものを質疑が進行しながら把握し、理解してゆくことは不可能である。

 議会・議員と市当局の良識を期待したい。壊れてからは誰でもわかる。壊れる前に止めるためにチェック機関はある。

作成日: 2007/07/19


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