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2008年4月17日(木曜日)

自転車試走完了

カテゴリー: - 早川まさてる @ 07時01分41秒

自転車試走完了

 昨日は、常吉村村営百貨店から間人まで、自転車の試走を行った。まあ、なんとかなるようだ。あっという間に告示が近づいている。

 うれしい?ことに、服がだぼだぼになってしまった。昨年のキャベツダイエット以来、なんと10Kgも体重が軽くなった。内臓脂肪も正常範囲、年齢も5才以上若返り、実年齢を下回りはじめた。ズボンは握り拳を縦に一つ分ゆるくなった。まずい。背広を買ってこないとみっともないことになりかねない。(^^);

 13日の公開討論会は、非常に有意義だった。言うべきことはきちんと言い切れたと思う。マニフェストとしても、自分としては納得している。これからの市政の骨格は示せたと思っている。しかし、参加者が500人と少なかったのは衝撃的だった。900人からの市民に参加してもらった審議会や協議会を開いたのだから、その市民が参加してくれるだけでも相当な人数になるはずだ。4年前は入れない?程たくさんの参加者があった。私は、経済の苦しさなどで市政・政治への興味が薄れてきていると感じていたが、それどころの話ではないと思った。この4年間で京丹後市民は市政への参加意欲をどんどん失ってきてしまったのではないだろうか。住民参加のまちづくりは失敗したと言うのは言いすぎだろうか。

 まちづくりの根底は、ひとりひとりの誇りと自信、みんなで作り上げようという意識だと思う。京丹後市再生のラストチャンス! 1人が3人に声をかけてくれれば、風が大きく吹き始める。何が何でも、京丹後市を再生させよう! 

作成日: 2008/04/17


2008年4月11日(金曜日)

京丹後市再生マニフェストを公開した。

カテゴリー: - 早川まさてる @ 08時11分45秒

京丹後市再生マニフェストを公開した。

 昨日、マニフェストを公開させていただいた。

     早川まさてる 京丹後市再生マニフェスト 
      

 非常に苦しんで作った。が、自分なりには納得できている。少し背伸びをした目標を掲げている部分もある。が、それは今の京丹後市の状況を突破してゆくためには必要だと考えたからだ。実現については、できるという確信が持てたものを書かせてもらっている。

 このマニフェストは、4月13日に京丹後市青年会議所さんが主催で行われる公開討論会用に作成したものを自分で公開するために別のフォームに落としなおして読みやすくしたものだ。本来、このマニフェストは4日が提出締め切りで、候補者相互にも13日当日17時頃まで公開されない。公平性を保つためだ。

 先に公開すると、内容が検討され、討論で不利になったりする可能性があるからやめた方がいいという意見も頂いた。事実、私が指摘した内容がいつの間にやら・・・という事例はある(と私は感じている)。しかし、市民のみなさんにより深く理解していただき、議論の方向性が深まるためには、ネット上での公開も含めて行った方がよいと判断した。

 考えている内容を(隠し球も?)さらけ出しての公開討論会である。私の考えていることに間違いがあったり、よりよい案があれば提示されればいい。参加者からは、当然ながら京丹後市が抱えている本当の課題の提示とその対策が示されることと思う。期待したい。

 なお、京丹後市の審議会などでお世話になっている方たち(私が住所を把握できた方だけですが。)には、マニフェストなどを送らせていただいた。その際、長隆先生のホームページにおける京丹後市病院問題への提言をコピーして同封させてもらった。ご快諾いただいた長先生には感謝しております。(公開しているものであり、どこから依頼が来ても許可するとのことだった。)

作成日: 2008/04/11


2007年8月30日(木曜日)

9cm1800ページの議案。

カテゴリー: - 早川まさてる @ 10時08分44秒

9cm1800ページの議案。

 8月27日(月)午後にに少人数の会派・無会派議員10人で構成する勉強会があった。午前中の議会運営委員会で9月議会の議案が配布され、その確認や情報交換を含めて3時間半ほど、色々話し合った。私も、先日からネットでも見ていただいている資料を配付し、5年間の財政計画の示すものとそれに対する評価を話させてもらった。

 市が示した5年間の財政計画については、全員協議会で10分ほどの説明(だったように思う。あっという間だった)があっただけであり、資料もその場で配られた中で、読み込んだ質問ができる状況ではなかった。きちんと市からの説明・質問をしておくべきだと、色々な形でアプローチしているが、なかなか難しい。先日の議運で前向きの流れが少し出てきたようなので、期待している。

 先ほど配布された議案の厚さを測ってみた。9cmある。1.8cmの決算付属資料が362ページあるから、全部で約1800ページである。正直、全部は目を通せない。が、ちょっとした引っかかりが大きな情報を引っ張り出すこともある。緩急自在にミクロな見方からマクロな見方まで視点を変えながら、読み込んでゆきたい。

 今回の議会は平成18年度の決算を扱う。そのため、審議が膨大な量になる。9月3日から28日までの会期中、平日は18日間あり、本会議自体は5日間だが、委員会の審査などを含めると私が所属する産業建設常任委員の場合12日間(予備日2日を除く)ほとんどフルタイム会議が続く。3月の予算と9月の決算はこんな感じの生活になる。

 9月3日から議会は始まる。3日夕方までには一般質問の通告もしなければならない。この数日の気合いが非常に重要なポイントになる。

作成日: 2007/08/30


2007年7月28日(土曜日)

し尿料金支払い方法を変えても??

し尿料金支払い方法を変えても??

 2,3日前、新聞折込に「8月1日からし尿の汲み取り料金の支払い方法が変わります。」というチラシが入った。ご覧になった方も多いと思う。が、私はこれを見て、実に稚拙な対応であると感じた。制度を変えるときには、素早くするのは悪いことではないが、原因追及、これからの方向性をきちんと見極めて制度をいじらないと、事態がさらに悪化することすらあり得る。

 もちろん、このあわただしい動きは、市民からの指摘を受けて調査を開始し、2月9日に今回の告発の対象となった不正行為を確認し、2月28日に部長の指示で業者に出させた「顛末書」を部長が市長に見せずにお蔵入りさせ(と部長は全協で発言したが、私は信じていない。)3月末に報告を受けた市長が4月頭に市長の個人的弁護士でもある市の顧問弁護士(事務所?)と警察に相談し、何故か6月議会も挟んで3ヶ月のロスタイムを経て、コモンズという雑誌にこの問題が掲載されるという直前になって、警察への告発、全員協議会での議会への報告が行われた、<京丹後市長が、市がし尿収拾運搬業務を委託している業者の社員(当時取締役)を詐欺罪に該当するとして告発した>事象に対する対処である。

 先ずは、市の改善策を見ておく。

「し尿のくみ取り料金支払方法」変更などのお知らせ

掲載期間:    2007年7月27日    から    2007年8月26日    まで

     8月から、し尿処理券(チケット)の取り扱いを次のとおり変更しますので、ご理解とご協力をお願いします。

◎8月からの「し尿のくみ取り料金支払方法」
 ,み取りの収集員は、チケットの受け取りは行いません。
    (現金の受け取りも行いません)
      ↓
 △み取り終了後、収集員が「汲取作業報告書兼料金等お知らせ」・
  「封筒」(料金受取人払)・「お願い文書」をお渡しします。
      ↓
 「お願い文書」の内容により、料金分のチケットをご購入いただき、
  「封筒」にチケットを入れ、切手を貼らずにポストに投函してください。
      ↓
 じ綟、衛生センターから「汲取作業報告書兼料金等お知らせ(センター控え分)」
  に受領印を押して返送します。


〜計画収集と口座振替のご案内〜
■計画収集とは
 衛生センターで把握している各家庭や事業所のくみ取り周期により、定期的にくみ取りにお伺いするもので、
便槽のたまり具合の確認やくみ取りの申し込みの必要がありません。
 ※緊急の場合は、衛生センターへご連絡いただくことで、くみ取りにお伺いします。

◎計画収集の申込先
 市民局窓口または衛生センター

■口座振替もできます
 口座振替は、税金や水道料金などでも行われており、チケットの購入や送付といった手間がなくなります。

◎口座振替手続き
 市内金融機関で口座振替依頼書(金融機関および市民局窓口にあります)によりお手続きしてください。
 手続きには、金融機関の口座名、口座番号、金融機関への届出印が必要です。

 「計画収拾と口座振替への変更をお勧めする」ことは、よいと思う。市の側も汲み取り計画を平均して立てられるし、市民も料金の支払いの手間が楽になる。

 しかし、そもそもチケット制が何故採用されたのか、そしてその効果、問題点は何だったのかを押さえておかねばならない。

 (出張先で記憶に頼って記述しているため、若干不正確になるかもしれないので、ご容赦いただきたい。)

 チケット制採用の理由は「現金で収拾した場合、(大変失礼ながら)現場で作業にあたる方に現金を取り扱っていただく事によるトラブルがあり得る。チケットにすることによって、それらが回避でき、また、網野町で発生していたような巨額の滞納(数百万に及ぶものもあったと説明を受けている)は発生しなくなる」ということだったと記憶している。

 ところが、現時点で現金による徴収(作業員が現金を受け取り、チケットを立て替えて購入して支払う)が50%以上になっていると報告された。

 チケット制の持つデメリットは、チケット販売店への手数料が発生すること、市民がチケットを購入して保管しておく必要があること(これを補完するために、後日の郵送という仕組みが追加された)の2点が考えられる。また、チケット制で不払いがゼロであると言われていたが、これは概念上のこと(チケットを購入した時点で支払っており、不払いはあり得ない)であり、現実には、チケットを渡さない利用者の分を委託業者が調整していたという話も聞いている。

 加えて、今回の告発されたケースを分析すると、実際の汲み取り量と異なる数値を市民に示し、差額を得ていたのだから、チケットであろうが、現金であろうが、同じ事であった。

 従って、今回のケースに対処するには、電磁流量計(VCメーター)によるプリントアウトした請求書だけが有効で、旧町時代の古い手書きの領収書(請求書?)は無効であり、使ってはならないものであることを周知徹底すれば事足りる。

 確かに、作業員が現金・チケット共に関わらない形にすると、作業員がポケットに入れてしまうことの発生は防ぐことはできる。(私は、このようなことは他の作業員さんには関わりのないことで士気を削ぐ大変失礼な表現だと思っているが、ご容赦いただきたい。)しかし、このやり方にすると、チケットを使うこと自体の意味合いがなく、(他の税金・利用料と同様、市の窓口で支払うか、振り込み、または自動引き落としにすればよい)市民の使い勝手の悪さと、不要なチケット制度を維持しているためのコストのみが残される。

 加えて、当初の重要な眼目であった、「不払いの撲滅」についての対策は、(未払いがあると次回汲み取りに行かないなどの方法はあるにしても)ゼロに戻ったようなものである。

 そして、現場がチケット制を知っていながらも、現金を受け取るケースがあった背景に、チケットを買いに行ったりすることが難しい高齢者世帯などのフォローの意味があったことも忘れてはならない。ごく一部に、作業員さんが立て替えて買ってあげたりするケースがあることは私も実は知っていた。(もちろん、50%を超えるレベルなどという話ではない。)今回の制度変更は、この部分を切り捨てた?というときついが、視野に納めた整理とは言えないだろう。

 移動しなければならない時間が来てしまった。わかりやすく整理する時間がとれないが、早く市民に伝える方が優先と考え、アップする。後日、もう少し課題を整理し、私なりの代案を提起してリポートしたい。

 最後に、電磁流量計の誤差の問題を再掲載しておきたい。私は、はるかに大きな問題になる可能性があると指摘しておく。

 ・顛末書に、「VCメーターは不具合が多く、何度も調整しているが、15〜30%VCメーターが多く出る傾向があり、その隙間が利用された」との記述があった。(場長より、タンクローリーについている目盛りを目視で調べたら、誤差は10%以内であったとの報告あり。私はあきれかえっている。その目盛りを見ても不正確だから、高いお金を払ってVCメーターを付けたはずである。それを外に付いた目盛りを目視で見て、電磁流量計の誤差を評価できると言うことになる。加えて、もし10%でも誤差があるなら、市民は市に過大な手数料を支払ってきたことになる。)

作成日: 2007/07/28


2007年7月14日(土曜日)

林住期

カテゴリー: - 早川まさてる @ 23時28分40秒

林住期

 臨終期?なんのこと? そんなストレートに死ぬ時期のことを話してるのかな?

 誰かが「臨終期をどう生きるのか、云々」と話をしている。えらく世の中、さばけてきたなぁと思っていたら、どうも「林住期」という事らしい。五木 寛之さんの本の題名で、売れているとのこと。

 「林住期」とは、人生を四分して、それぞれの時期における生き方を示す古代インドの思想の中で、「学生期」「家住期」と「遊行期」の間に当たる時期を指すらしい。

 検索してみたら、今、ガンで闘病中の小田実さんの文章を見つけた。(小田さんは闘病中というよりは、旅立つ前に言うべきことを発信中という感じを受ける。実は19才の頃、新入生歓迎の講演を小田さんに依頼したのだがみごと断られたことがあった。そのまま夜行の鈍行列車に飛び乗って東京から神戸に行き、「来てしまいました」と小田さんに会いに行ったことを懐かしく思い出す。結局講演は実現した。)

遊行期の「聖者」たち(小田実)
http://www.odamakoto.com/jp/Article/oiru2.html

 インドのヒンズー教の教えは、人生を学生(がくしょう)期、家住期、林住期、遊行(ゆぎょう)期の四期に分ける。

 学生期は、子供のころ、人生の準備期で、あとすぐ仕事をし、家庭を持ち、子供を育てる家住期に入り、やがて子供が大きくなって家を出て行くころから、仕事と家庭のしがらみを離れて自由に生きる林住期の一時期を過ごし、あとサトリを開いて「聖者」となった人間を除けば、たいていの人間は林住期の後家に戻る。あと何をするか―死ぬ。

 実は、高校生の頃、小田さんの「何でも見てやろう」という本に刺激を受けた。カルチャーショックなるものを受けてみたくなったのだ。20才の秋、地球の歩き方インド版が初めて出版された直後のころだが、20万円を握りしめて、インド(とタイとネパール)を1ヶ月半、一人旅をした。20万円といっても、16万円が航空券代。1ドル240円ぐらいの時だから、今で言うなら1ヶ月半の宿泊交通食費予備費、全部ひっくるめて2万円である。確か両親から餞別は頂いたと思うのでもう少しあったかもしれないが、初めての海外旅行としては地獄であることには変わりない。案の定、強烈なカルチャーショックと果てしない下痢の中、<コストパフォーマンス良くカルチャーショックを体験したい>という当初の目的は極めて順調に達成された。

 (後に、私の影響もあって多くの友人がインドを訪れた。中でも、ある女性が帰国後、私に「全然平気。あはは、楽しかったぁ。」とあっけらかんと語った時の衝撃は、今でも覚えている。)

 その激烈な衝撃にもがいている最中、ベナレスのガンジス川の川沿いで、人が白い布にくるまれ、井げたに組んだ木の上に載せられて焼かれてゆくのをずーっと見ていたことがある。焦げるにおい、頭に降り積もる灰、口のあたりをくるむ白い布が黒くなり、もわもわと立ち上る煙。井げたからはみ出て焼け損ね、ぼとんと落ちた足を加えて走る犬。焼き上がったのか生焼けなのか不明だが、長く伸びた背骨に数本の肋骨が付いたやつがぼよよんとしなりながらガンジス川に放り込まれる。

 25年前の正にこの場所である。

 え、骨ってあんなに弾力があるの?とか、死んだらあんだけのもんなんだ・・・とか、放り込まれた骨は川の中で山になっているのだろうかとか、川を流れてゆく服を着たぱんぱんにふくれた固まりは焼いてもらえなかったのかなぁとか、人の命は地球より重かったんじゃなかったっけ?とか、降り積もる灰を払いながら、ぼんやり考えていた。

 <死を待つ人の家>にも行かせてもらった。ヒンズー教では、死んでガンジス川に流してもらったら輪廻が終わると考えられている。死期が近いと感じたら、ここに来て静かに死ぬのを待つらしい。

 さて、難病を持つ友人がいる。彼は本来、いや普通ならとっくに旅立っていてもおかしくない。が、それなり(以上)に活動している。彼が先日話していた。「子どもも大きくなった。もう、元は取った。一日一日が生きているだけで丸儲けだ。」思わず吹き出してしまったが、納得できる。私も、まだ人生のミッションは残っている気がするので、いつでもどうぞという心境ではないが、そして、子ども達が全員成人するぐらいまでは家族の一員として生身でいてやりたいという気持ちもあるが、個人的人生の収支としては、丸儲けモードに入ったと、45才の自分としては感じている。

 吉田松陰 留魂録 第八章

 今日死を決するの安心は四時の順環に於て得る所あり。
 蓋し彼の禾稼を見るに、春種し、夏苗し、秋苅り、冬蔵す。
 春秋に至れば人皆其の歳功の成るを悦び、酒を造り醴を為り、村野歓声あり。
 未だ曾て西成に臨んで歳功の終わるを哀しむものを聞かず。
 吾れ行年三十、一事成ることなくして死して禾稼の未だ秀でず実らざるに似たれば惜しむべきに似たり。
 然れども義の身を以て云へば、是れ亦秀実の時なり、何ぞ必ずしも哀しまん。
 何となれば人寿は定りなし、禾稼の必ず四時を経る如きに非ず十歳にして死する者は十歳中自ら四時あり。
 二十は自ら二十の四時あり。
 三十は自ら三十の四時あり。
 五十、百は自ら五十、百の四時あり。
 十歳を以て短しとするは?蛄をして霊椿たらしめんと欲するなり。
 百歳を以て長しとするは霊椿をして?蛄たらしめんと欲するなり。
 斉しく命に達せずとす。
 義三十、四時已に備はる、亦秀で亦実る、其の秕たると其の粟たると吾が知る所に非ず。
 若し同志の士其の微衷を憐み継紹の人あらば、乃ち後来の種子未だ絶えず、自ら禾稼の有年に恥じざるなり。
 同志其れ是れを思考せよ。

死を覚悟して落ち着いていられるのは、四季の循環に思うところがあるからだ。
春に種をまき、夏には苗を植える。
秋になり収穫を迎え、冬になるとそれを蔵へ。
その歳の収穫を喜び、酒を造り、村々には歓喜の声があがる。
収穫期を迎えてその歳が無事に終わったもの悲しむ者がいるなどと聞いたことはない。
もうすぐ一生を終えようとしているときだが、いまだ何一つも成し遂げたものがない。
惜しむことなのだろうが、自分自身について考えれば、花が咲き、実りを迎えたときなのだろう。
十歳には十歳の、二十歳には二十歳の・・五十、百歳にも人生の四季というのもがある。十歳という命が短いということは、セミを霊木にしようと思うことだ。
百歳という命が長いということは、霊木をセミにしようとすることだ。
どちらにしても、天寿ということにはならない。
私は三十歳。人生の四季はもう備わっていて、花を咲かせ、実をつけている。
その実が単なる籾殻なのか、成熟した栗の実なのかは、自分の知るところではない。
もし、同志の中に私の真心を憐れみ、受け継いでくれる者があるならば、それはまかれた種が絶えることなく、穀物が年々育ち続けることと同じである。
君たちよ、このことをよく考えて欲しい。

 吉田松陰29才。処刑前日の文章である。

 さて、やっと本題である。

 7月11日に、久美浜病院主催で病院職員対象の研修会「医療安全管理講演会–終末期医療(疼痛緩和医療)について」という講演会があり、参加してきた。京都府立医科大学麻酔科助教授の細川豊史疼痛緩和医療部長の講演だったが、非常に素晴らしい内容だった。

 疼痛緩和についての概念を京都府立医科大学のHPから引用してみよう。

★疼痛緩和医療部の理念
http://www.kpu-m.ac.jp/hospital/practice/center20.html

「がん」克服のため最新の機器、技術、知識を駆使して、手術、化学療法、放射線療法が本院で施行されている。この治療過程において、薬剤、放射線などによる副作用である嘔気・嘔吐、息苦しさ、倦怠感、貧血、そして誰もがおびえる「がん」による強い痛み(がん疼痛)が患者さんに辛い思いをさせることもある。さらにこれらの耐え難い症状を背景に患者さんは不眠、不安、うつなどの精神症状に家族ともども苦しめられる。
 
かつて終末期医療という言葉があったが、我々の目指す緩和医療と同義ではない。「がん」の経過中に生じるすべての不快な症状、愁訴を緩和・軽減することが「疼痛緩和医療部」の目指す“緩和医療”である。厚生労働省は、がん診療拠点病院制度を設け、質の高いがん治療を行える施設を限定していく方針であり、その施設内で緩和医療が出来ることを義務づけている。がんの診断・治療・緩和医療は常に“三位一体”のものであることは、このことからも明らかである。

 (もっと詳しくは、こんなサイトもあった。身近にガンの人がおられる方には有用だと思う。http://www.shiga-med.ac.jp/~koyama/analgesia/analg-cancer.html

 私自身、10年前に父親をガンで亡くしており、終末期にはモルヒネを使いながら在宅で見送った経験がある。友人の麻酔科医からの電話でのフォローも得て、地元病院の先生に往診していただいた。そのとき、WHOの標準治療?なるものがあり、これを適応するだけで8割?の痛みは軽減できるという話を聞いた覚えがある。

 今回の講演で、その頃から色々と変化・進んだ面があることを知ることが出来た。メモなしの記憶なので、間違っているかもしれないが、印象的だったポイントを上げてみる。

・疼痛緩和は、昔は治療が難しい段階に入った人向けに行っていた(疼痛緩和をすると言うことは、治療をあきらめた?=終末期医療(ターミナルケア)と思われていた)が、今は、発見直後から不快な症状、痛みを取り除くことが大切であり、これによって免疫力、病気に立ち向かう力が強くなることが立証されている。

・押さえることが出来る痛みを放置して、疼痛緩和をしないということが法律に触れる可能性がある時代になった。

・痛みの原因は、全人的なものであり、精神的・スピリチュアルな部分まで広げて対応する必要がある。

・麻酔科医だけではなく、様々な分野の専門家・ボランティアが関わってチーム医療を行ってゆく必要がある。

 1/3の人がガンで亡くなる時代、他人事ではない。自分がガンになったら、当然告知は必須であり、疼痛緩和と免疫療法も必須である。知っているのと知らないのでは大違いの状況(患者さんが知らなかったら、未だに痛みを我慢しなければならない環境もある。)も現実である。

 久美浜病院がこのような講演会を開き、会場満員の職員の方達に積極的に働きかけていることに敬意を表したい。

 そして、どんな臨終期を迎えたいのか、どんな治療を受けたいのか、これは患者自身が選ぶことであろう。

患者の生き方を支える医療機関、医療のプロ集団を目指して邁進されることを期待している。

作成日: 2007/07/14


2007年7月13日(金曜日)

またまた全員協議会(7/20)

カテゴリー: - 早川まさてる @ 09時58分46秒

またまた全員協議会(7/20)

 7月は、定例議会もないのに6月よりも忙しいという説がある。(例年がではない。今年は何故かである。)

 昨日4時前、「市長から依頼があった」ということで、7月20日に全員協議会開催の通知が来た。

 議題は、以下の2つである。

   ゝ丹後市蒲井・旭地域振興計画について
   ▲屮蹇璽疋丱鵐疋優奪肇錙璽整備事業計画について

 ,砲弔い討蓮■碍邉腸颪韮隠固度補正予算として、久美浜原発を中止したことに関連する関電からの寄付4.7億円の使い道として、蒲井の風欄の館に50人程度宿泊できる施設を増設する計画があり、その頭出し?として1億1千万円を地元団体に交付し、温泉掘削を行う予算が提案された。

 私を含む数名の議員が、4.7億円の基金があるとはいえ、・市が宿泊施設を今の時代に作ることが認められるか ・本当に経営として成立するのか ・地元に本当にメリットが発生するのか ・全体計画と市の財政的状況 などの観点から異議を唱え、修正案を提出しかけたが、質疑の段階であまりにずさんで与野党?を問わず反対の声が多かったため、市長が取り下げるという結末を迎えた。詳しくは、過去のブログをご覧頂きたい。

アホがたらいで19年度予算
http://www.tango-hayakawa.net/modules/wordpress/index.php?p=117
アホがたらいで Part2
http://www.tango-hayakawa.net/modules/wordpress/index.php?p=118
蒲井温泉交付金 撤回!
http://www.tango-hayakawa.net/modules/wordpress/index.php?p=119

 この後の市の検討結果が、いよいよ提案される。今、掴んでいる情報では、基金を地元団体に交付する(市が補助金を加えて箱物などを作るという形ではなく、関電から寄付された4.7億円(内、7千万円は漁協)を市をパイプにして地元に渡す?)方向性のようだ。(確定情報ではない。今、私が掴んでいるニュアンスと言うことだ。間違っていたら修正する。)

 
 そして、△痢屮屮蹇璽疋丱鵐疋優奪肇錙璽整備事業計画について」がいよいよ出てきた。お忘れの方は、復習をお願いしたい。

予算緊急事態
http://www.tango-hayakawa.net/modules/wordpress/index.php?p=124
本当に厳しい状況に入った京丹後市
http://www.tango-hayakawa.net/modules/wordpress/index.php?p=125
全員協議会?? これでいいのか?
http://www.tango-hayakawa.net/modules/wordpress/index.php?p=126
一歩進んで二歩下がる。京丹後ひかり王国はどこへ行く。
http://www.tango-hayakawa.net/modules/wordpress/index.php?p=132

修正案を提案したときの趣旨説明が下記でご覧頂ける。まだご覧になっていない方には、是非、見ておいていただきたい。

 非常に大雑把にまとめると、「来年度末から連結決算で評価される時代が来る状況にあり、20年度の骨格予算以降、果たして総額45億もの事業が本当に載せられるのかどうか」である。もちろん、ブロードバンド環境と基本的なテレビ受信環境確保に光ファイバーが必須かどうか、45億円が適切な支出かどうかも、きちんと合意を取ってゆかねばならない。

 この説明の中で、今後の財政計画、大型事業の予定が明らかになる(はず)である。ものすごく大きな意味を持つ。私が昨年6月の一般質問で提起して以来、繰り返し、繰り返し指摘し続けてきたことが、やっと形になり、明らかになる(はずである)。

 今までの経緯はさておき、京丹後市の将来のために、今回の全員協議会、期待していたいと思う。

作成日: 2007/07/13


2007年7月9日(月曜日)

保育所◆(欅藹蠖Πの年齢構成・人件費

カテゴリー: - 早川まさてる @ 09時57分21秒

保育所◆(欅藹蠖Πの年齢構成・人件費

 7,8日と、日本青年会議所の近畿大会が京丹後市で開催された。一通り参加させてもらったが、少ない人数でよくぞここまでがんばったと感じた。また、特に7日夜の八丁浜で行われた大懇親会は、各地からの持ち寄りがずらっと並び、地元の方達も総出で応援した素晴らしいものだった。天気が持ってくれて本当に良かったと思うが、海沿いの公園の活用方法として、新しい流れを感じた方も多かったのではないかと思う。JCの皆さん、ご苦労様でした。

 さて、保育所問題である。

 先ずはグラフを読み込んで欲しい。保育所の正規職員、臨時職員、パート職員の年齢層別人数である。保育所の問題として取り上げているが、市役所全般の問題とも共通である。

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 いかがであろうか。京丹後市が保育所を保持していくのであれば、この何年間かで団塊の世代が退職すると明らかに職員が不足する。既に現時点でも臨時職員の比率は高く、かなり無理がある。

 また、正規職員と臨時・パート職員の給与格差が非常に大きい。

 この状況に対して、市長の見解は、以下のようなものであった。

「50代の皆さんが多いと感じるが、あと3年退職不補充。それ以降不補充もということではないが、統合も、一部民営化も計画に掲げているので、そういったことの中で、適正な保育が益々出来るように努めていきたいと思っている。」

 私はこの問題を事前通告し、HPにも資料を事前に掲げて質問している。検討した答弁とは思えないし、トップとしての責任ある発言とも思えなかった。5年間新規採用がなければ、組織の形がガタガタになるのは一般職も同じだが、市の保育というものが成立しない危険性を秘めている。それをきちんと検討した上で、リスク管理を行いながら不補充を実施してゆくことはあり得る。が、市長の答弁を聞く限りにおいては、十分な検討、リスク管理が行われているとは思えないのである。

 実は、同等の資料を基に、同等の質問を18年9月議会でも行っている。答弁の内容は全く進歩がない。検討して、対処できることが見えて進めるなら良い。検討すら行えていないことが答弁からは伺えるのである。

  GoogleVideo

 続く・・

作成日: 2007/07/09


2007年7月5日(木曜日)

市長が委託先会社員を告訴

カテゴリー: - 早川まさてる @ 17時33分32秒

市長が委託先会社員を告訴

 今日の全員協議会の速報をアップする。

 正直、唖然とする状況にある。本質は、京丹後市の危機管理能力である。もちろん今回の告訴対象となった個人・行為については市民に対する背信行為であり、刑法に触れる(可能性が高い)行為である。論外だ。

 何故、こんな事があり得てしまったのか、そして、そのことを察知した段階から今まで、何故これだけの時間がかかり、これだけの内容でしかないのか、そのバックにある組織体制、危機管理能力、トップとしてのあり方、職員の士気。今日の市長の答弁の中にはその意識は私には感じられなかった。

 本質の話は、さておき、今日の内容を・・・。(私のメモと配布された唯一の資料の告発状から起こすので、完璧ではない可能性があります。そのような理解を持ってお読み下さい。)

 先ず、市が説明した内容の概略である。

 ・京丹後市長が、市がし尿収拾運搬業務を委託している○○株式会社の社員○○を詐欺罪に該当するとして、告発した。

 ・告発事実は、今年2月9日、実処理手数料5800円のところを13200円を請求し、不正にだまし取っていたことである。その際、バキューム車のVCメーター(電磁流量計)で印字される領収書で行うべきところを旧町時代に使っていた手書きの領収書を使用した。

・被告発人は、平成13年6月にVCメーターを搭載した当時から、峰山町安・西山・小西・菅・新治・二箇・久次・五箇・鱒留・長岡区の範囲において、不正を行っていた。(明確な証拠がある一件のみが告発されている。)

 次に、議員からの質問で明らかになったこと(のピックアップ)。

 ・被告発人は、委託先会社の社長実弟であり、当時取締役であった。

 ・市民から、料金が高いのではないかとの指摘があり、調査した。2月9日に告発事実の事例を確認して確証を得、3月下旬に市長に報告し、4月頭に警察と相談した。(今は7月である。突然の全協をしてまでの動きはそれまでののんびりとした動きとは気配が違いすぎ、理解できない。また、今まで何をしていたのか、何故すぐに対処しなかったのか、よくわからない。)

 ・2月28日に担当部長の要求に応じて、業者が顛末書を提出したが、内容が納得できるものではなかったので、市長には見せていなかった。(後ほど、後日見せたと修正。これがほんとでも嘘でも、組織の危機管理としては信じがたい状況にある。)

 ・顛末書では、5年間で不正の総額は102万4800円であったと報告があった。(市の見解ではない。)

 ・4月に警察と相談して以降、業者と直接のコンタクトはしていない。(・・・・・)

 ・対象となりうる世帯数は、1500世帯?

 ・顛末書に、「VCメーターは不具合が多く、何度も調整しているが、15〜30%VCメーターが多く出る傾向があり、その隙間が利用された」との記述があった。(場長より、タンクローリーについている目盛りを目視で調べたら、誤差は10%以内であったとの報告あり。私はあきれかえっている。その目盛りを見ても不正確だから、高いお金を払ってVCメーターを付けたはずである。それを外に付いた目盛りを目視で見て、電磁流量計の誤差を評価できると言うことになる。加えて、もし10%でも誤差があるなら、市民は市に過大な手数料を支払ってきたことになる。)

 ・料金は、条例では銀行引落かチケット手渡し、チケット郵送で支払うことになっているが、今回の事例は現金で支払っていることによって発生しており、現金での支払いは50%以上になっている。(驚くべき状況にある。)

 ・「2月に発覚して今の報告であるが、全協での資料が告発状のみでは少なすぎる。議員に対して、きちんとした資料提供や情報提供が出来ていないのではないか。何故、警察向けの告発状しか資料がないのか」との質問に、担当部長の答弁は「別段理由はない。」との事であった。(昨日起きた事件に対する全協ならあり得るが、理事者側からの最初の説明の内容、レベルも、現時点での全体像がわかる資料もないことも、私は信じがたいレベルだと思う。私以外の複数以上の人数の議員からも、議会軽視だとの声が上がっていた。)

 ・市長や組織の責任を問う質問に対しての市長の答弁は、市民に対するフォローと原因究明・再発防止を進めるということのみで、この事件が発生した本質や組織のあり方、危機管理の面についての発言はなかった。

 市民から手数料を不正にだまし取っていた行為は言うまでもない。が、市の組織力、危機管理能力、トップの危機対処能力をみごとに反映した事象である。市民の皆さん、職員の皆さんには、深いレベルから状況を読み取って欲しい。情報提供を期待します。

作成日: 2007/07/05


委託業者の不祥事?!

カテゴリー: - 早川まさてる @ 08時47分55秒

委託業者の不祥事?!

 昨日4日、緊急のFAX連絡(16:56発)で、今日の午後1:30、全員協議会が開かれることになった。テーマは、「委託業者の不祥事について」とのことだ。

 議会事務局に確認しても、内容がわからないとのこと。こんな事はかつてない。

 取りあえず、参加する。

作成日: 2007/07/05


2007年7月2日(月曜日)

恥を忍んで報告

カテゴリー: - 早川まさてる @ 16時43分51秒

恥を忍んで報告

 6月議会での対応で、私は大きな失敗をした。取りあえず経緯を報告しておきたい。

 議会初日の6月4日に、防災行政無線(デジタル放送で、各世帯の受信機に防災無線等を放送する)に関わる契約の変更が提案された。内容は、平成18年度9月定例会で可決された4億845万円に、4億8583万5000円を追加し、総額8億9428万5000円の随意契約を行う内容である。

 これは、事前の議会運営委員会で、担当である総務常任委員会に付託せず、初日に説明・質疑・討論を経て、即決する事となった。

 当日、理事者側(市長)から追加事業の概要ということで、A4一枚の資料が配付され、説明が行われた。(資料片面が大雑把な項目と事業費。裏面が追加設備イメージ図)

 質疑の中で、「物品管理システムの導入ということで、1,099万6,000円ついておりますが、物品管理の中身ですね、一体1,000万円もかかるような物品管理のシステムというのは何をするのかとよくわからないので、この内容について教えていただけますか。」という質問を私は行っている。答弁の内容を聞いても、本当に1000万円もかかることが納得できず、「中身がきちんとわかるように後日で結構ですので、きちんと資料をいただいて、1,000万円かかるんだということが納得できるようにしていただければ結構ですので、そういう処置をお願いしたいと思います。」と発言した。

 その後、3議員が質問を行い、議長から委員会付託を省略することに対する同意を求めた際、平林議員から「異議あり」の声。暫時休憩をとり、議運を開いて対処が検討された。

 その間、担当部長に依頼し、「物品管理システム」についての資料を休憩中に配布することを求め、配布が行われた。その資料は、A4裏表の「製品のご紹介」「システムのご紹介」というもので、<RFID対応ハンドターミナル>の製品紹介がその内容であった。簡単に言うと、このハンドターミナルはお店で良くあるバーコードリーダーのようなもので、バーコードの機能を最近活用され始めたICタグというほんの小さなチップを使っているだけのものだ。

 私は、これはまずいな(不必要にコストの高いシステムが採用されている。また資料を求めても1099万円の全体を示す資料が提出されていない。)と感じ、委員会付託される中で、検討を進めようと考えていた。

 ところが、議会が再開されると、平林議員から異議の撤回があり、担当部長から先ほど配付した資料の説明が行われて採決と相成った。

 採決においては、私は意外な展開の中で反対する事を検討したが、総額約9億円の内の1099万円という全体のバランスを考え、多少高くても全体を進める必要もあり、細部にこだわって反対するまでのレベルではないと、瞬間の判断だったが賛成した。結論として、議案は賛成多数で可決された。

 私は、担当部長に後日、内容のわかる担当と共に詳しい説明をして欲しい旨を伝え、了承を得た。
 
 27日、担当部長にアポを取り、詳細を確認しに行った。先ず、「物品管理システムの導入 1099万6000円」の内訳を求めた。ファイルを調べているのを10数分待った(途中部長先約で退席)が、結局、資料がないということであった。業者に再提出させ、届き次第説明すると言うことで(私が思うところを指摘した上で)終了。

 29日午後、資料がそろったと言うことで、担当部長同席の元、2人の職員から説明を受ける。資料は、個別受信機管理システム概要(A4両面4枚)と業者見積(A41枚日付なし)。業者の見積額(1607.9万円)に概ね68%をかけた金額が請負額(1099.6万円)となっている。

 説明を受け、疑問と思う点を担当部長らに述べておいた。私の視点から見た問題点を(必ずしも正しいとは限らない。)簡単に列挙する。

 1)配布する受信機につける番号をICタグを使って管理しようとしているが、従来のバーコードで十分であり、その方が使いやすく安価なはずである。そのために831万円(見積ベース消費税抜き)をかける必要はないと考える。

 2)戸別受信機情報入力端末としてノートパソコン1台47万2180円の見積となっているが、今の機器の価格からして、理解できる範囲を超えている。

 3)戸別受信機設定用ソフト(受信機の受信周波数などをセットするソフト)が19万円×5(見積ベース消費税抜き)となっているが、個別受信機14000台を3億1283万円で購入して、必要不可欠な設定ソフトが別売りで物品管理システムに入っていることが非常に不思議に思える。(100%おかしいという話ではないのかもしれない。が、納得しがたいが。)

 4)京丹後市向け個別受信機管理ソフトが629万円(見積ベース消費税抜き)となっているが、入手できた納入仕様書を見る限りにおいては、特段何の難しさもない、アクセスで私が作っても半日から1日仕事(失礼)かと思える程度のソフトである。件数が多いとの説明もあったが、たかだか2,3万件で、滅多に更新はない。

 5)今回の指摘は、追加事業4.8億円のうちの、1099万円分についての話である。

 6)今回の見積内容について、情報政策課は関わっていない。(と私は確認した。)

 念のために、書いておきたい。私は自分の知り得たことを何でもHPに書いているわけではない。相当、取捨選択(さぼって時期を逸したものも含まれる)し、市民に伝えることの意味、他の案件で類似のことが起きないようにするための抑止効果、職員に対する色々な意味での配慮も含め、検討した上で情報を提供している。もちろん、この件についてもである。

 ITの分野については、技術的変化が早く、また、その価格設定もピンからキリまであり、それなりの基礎的情報を持っていないと(勉強しないと)判断しにくいのも確かではある。だから、チェックしきれなかったことに対して、一律に職員を批判するものではないことはご理解いただきたい。加えて、私はこの案件に賛成した。その責任もある立場である。

 しかし、この事象の示すものは、議会に随意契約として示された総額8.9億円にも及ぶ契約の内容に関わっている。議会としてきちんとチェックしきるのが筋ではあるが、現実には、理事者側と議会の一定の信頼関係に基づいて(信頼できるレベルでチェックがかかったものが提起されているという前提で)進められている部分もあるがその前提に影響を与えかねない。また、入札ならまだしも、随意契約というもののあり方の根本に関わる問題も含んでいる。ITという分野に莫大な投資を行いつつあるが、業者に委託する側であるこちらの力量にも関わる問題もある。

 水面下で話すにはあまりに問題が大きく、今日、私は議長に私が確認した内容を報告し、所管の総務常任委員長に連絡を入れてもらい、委員長にも私がわかっている範囲の情報と見解を伝え、総務常任委員会としてどのように対処するか、判断してもらうように依頼した。

 その上で、うやむやにならないよう最低限のくさびを打っておく意味で、そして、市民の皆さん、職員の皆さんにもよく考えていただくことを期待して、HPでも報告しておくことにした。光ファイバー・CATVも、入札ではなく、民間業者選定というスタイルで進んでいる。注目したい。

P.S.「脳力の未来を探る〜ヒトの脳の勝負どころは?」というシンポジウムが同志社大学で7月1日に開催された。将棋棋士の羽生善治氏が基調講演でこんな発言をしたそうだ。

<プロとアマの違いは羅針盤の正確さ。先をたくさん読むことよりも、暗中模索の中でどれだけ選択肢を削り落とせるか、大局観が大事になる。>

作成日: 2007/07/02


2007年6月29日(金曜日)

施策踊り、中身崩れる京丹後にならないために

カテゴリー: - 早川まさてる @ 22時58分42秒

施策踊り、中身崩れる京丹後にならないために

 6月一般質問の最後の部分をご紹介する。(実は、メインテーマの保育所がまるごと残っているのだが、手強いので後回し。)

 京丹後市の現状を見て、私なりに一言で総括すると、こうなる。

     「施策踊り、中身崩れる」

 くどいようだが、全部が悪いわけではない。うん、これはいいね、と思える施策もある(と思う)。が、本質的で厳しい問題ほど、先送り、その場しのぎの対応になっている傾向があり、マスコミには、アドバルーン施策が無批判に取り上げられてゆく。

 そして、その踊る施策の水面下で、組織は崩れつつある。まだここには載せていないものでも、危機管理能力として危険水域を越したのではないかと思われる事象を私はいくつか確認している。

 もちろん、一つ一つの事象単品では、そこまで悲観的に捉えることはないだろうと指摘をうける可能性がある。しかし、問題は通底している。根っこは共通である。同じ根っこを持つ問題が、姿かたちを変えて、様々な場面に顔を出し始める。そのときに、きちんと押さえておけば未然に防げる大事故が、その通底する問題を見抜けず放置していると、集大成として大事故となって姿を現してくる。この段階になると誰でもわかるのである。が、手遅れではある。

 結局、危機管理能力、センスの問題である。わからない人には説明してもわからない。わかる人には一言で伝わる。(というか、こんな事は民間なら当たり前で、こうじゃげに(利口そうに)書いていると、早川は世間の標準を知らないなと笑われるレベルの話だろう。)

 私は、サービスを開始した直後の京丹後市総合サービスの要の人物が、4月中旬に辞表を提出したという話を聞いて、絶句した。

 さて、学校統廃合について、述べておこう。

 あまたの議員が、ずいぶん前から一般質問で、「一体いつから学校統廃合をスタートさせるのか」と質問し、教育長は「設置者である市長の指示があればいつでもすぐスタートさせる」という答弁を繰り返してきた。そして、今年の3月、ある議員の一般質問の答弁の中で、統廃合についてスタートすることを表明した。

 大変結構なことではある。共産党議員団は統廃合スタートに関して否定的見解をお持ちだと思うが、それ以外で特に反対の意見は聞かない。

 しかし、ほのかな違和感が残る。

 確かに、統廃合検討はやるべき課題である。この観点から見て、スタートしたことは評価の対象であり、良いこと?である。

 もう一つ、評価の座標軸を加えてみよう。「スタートは適切なタイミングだったのか?遅すぎなかったのか?」である。私は、3年とは言わないが、検討をスタートするのが2年は遅れたと見ている。統廃合を実施する時期が同一であれば、2年分、市民がじっくり考える時間を失ったとみることが出来る。また、同じ検討の時間をじっくり取るとすると、実施する時期が2年遅れることになり、極端な少人数や複式学級の子供達が、より適切な人数で学ぶチャンスを失ったことになる。(財政や教員配置の問題ももちろんである。)

 何故、今だったのか。(市長の説明はない。推測は出来るが、生臭いので書かない。)遅れたことに対して、どのような責任の取り方でフォローするのか。これが語られなければ、「統廃合がスタートしました。結構なことです。」だけでは、プロの議員としてはあまりにお粗末なチェックであろう。

 私は、遅れを取り戻す意味でも、設置者として市長が「どの学校は統廃合が避けがたく、グレーゾーンはこれこれで、この学校は残す以外の選択はない」としっかり示し、どういう考えでまとめてゆくべきか、市民が議論する足場を示すことが必要だと指摘した。

 トップが体を張ってやる気を示さなければ、スタッフは動けない。動かない。「一生懸命がばからしくなったら、組織は崩れる」のである。

 GoogleVideoをご覧下さい。

作成日: 2007/06/29


光ファイバー計画は長期的財政見通しが不可欠である

カテゴリー: - 早川まさてる @ 10時18分26秒

光ファイバー計画は長期的財政見通しが不可欠である

 3月議会からこの問題は強力に指摘してきた。この問題に一つの区切りを付けたい。(といいつつ、連結決算ベースの財政見通しが7月に出た時点で、本質的な検討を始めなければならない。。。)

 19年度に30億円を組む予定が、部局長査定でゼロ査定となり、久美浜の一分エリアのみ3億円で先行する予算となったことは、繰り返しお伝えしてきた。

 問題は、何故30億円を19年度に組めなかったのか、そして連結決算が始まる骨格予算の20年度に、本当に予算を組んで実行してゆくことが出来るのか、ということである。

 加えて、私たちはこの光ファイバー計画と京都市内へのチャレンジショップ出店を削除した修正案を出したが、ほぼ同等の趣旨の付帯決議が可決されているにもかかわらず、未だに財政見通しと市民負担などについての説明がなされていない状況の理由が問題であった。これは、議会の権威に関わる問題であると私は指摘してきた。

(本当は、本当に光ファイバーが必要なのか、加入者が確保できるのかが大切である。厳しい。取りあえず置いておく。)

 30億円19年度に組めなかった理由についての市長の答弁は、それなりに納得できるものであり、私は受け止めることにした。本音であったのだと思う。市のトップに立ち、それなりの情報が集中する中で、行財政改革との整合性、将来の財政負担など、迷ったのであろう。それはよくわかる。

 しかし、指摘しておきたい。この問題は、予算最終段階の1月末に悩む問題ではない。私は昨年6月頃、長期的な公債費負担の推移を独自に算出し、連結も含めた見通しを早急に出す中で、巨大事業のあり方を考えなければならないことを主張してきた。同じ話を市長が昨年の6月9月にしているのであれば、同意できる。明らかに遅すぎた。そして、先送ったことがさらに難しい問題をもたらしているのである。

 また、3月の段階で3億円だけ頭出ししておくというのは、私が主張したとおり、先行きがわからないまま手付け金を払ったようなものであり、危険な行為であったことも明らかだと判断している。止めている今が、最後のチャンスである。

 京丹後市が光ファイバー計画を独自に動かしていなければ、京丹後市は既に光が来ているといううわさ話(と書いておく)は、情報通の中ではたまに聞く話でもある。私も、通信事業者の人たちとかなり突っ込んだ可能性の話もしてみている。先送ったことを災い転じて福となす力量があるかどうか、これが本質的な問題である。

作成日: 2007/06/29


2007年6月28日(木曜日)

病院はいつまでもつのか!連結決算から見た京丹後市の将来

カテゴリー: - 早川まさてる @ 22時32分56秒

病院はいつまでもつのか!連結決算から見た京丹後市の将来

 夕張市の破綻以降、地方自治体の財政破綻は一気に身近な問題となっている。

 夕張市長が東京で開催される全国市長会に参加しようとしても交通費が確保できず、市民が見かねて100万円寄付したそうだ。その資金で参加できると思ったら、総務省がストップをかけたという。鉛筆一本自由にならないと言われる財政破綻の恐ろしさがひしひしと伝わってくる。
 
164市町村 連結赤字 財政健全化法成立 新指標  
 2007年6月16日付「朝日新聞」より

 自治体の財政破綻(はたん)を早い段階で食い止める地方自治体財政健全化法が、15日の参院本会議で可決、成立した。

 朝日新聞社の試算によると、全国の100を超える市町村で、一般会計と特別会計をあわせた05年度の「連結決算」が赤字だったことが分かった。

 同法は自治体財政を評価する指標の一つに「連結実質赤字比率」を加える。指標が基準を超えると「財政健全化団体」や「財政再生団体」になる。適用が始まる08年度決算をにらみ、採算の合わない行政サービスの料金値上げや事業の縮小・売却が加速しそうだ。

 この記事をお読みになった方も多いと思う。連結実質赤字比率で見たときにご近所の宮津市が23番目に入っていたのを見て、私もショックを受けた。市長は「日経の試算で全国で404番目(H17決算ベース)」と述べていたが、第三セクターのKTRを加えるかどうかでも大きく評価は変わるだろう。ましてや、毎年莫大に増加してゆく病院の累積赤字は先に行くほど加速的に状況を悪化させる。「財政健全化団体」や「財政再生団体」に指定されたら、我々が望む望まないにかかわらず、市立病院の継続は不可能と思える。

 平成20年度決算から対象となる。ということは、正に待ったなしである。ブロードバンド計画(残り42億円?)を平成20年度骨格予算に突っ込むと言うことは(19年度でも本質的な差はないが、骨格でないだけましである。)、もろに連結決算に影響を与えてくる。逆に言うと、連結決算での財政の中期的把握なしに、大型事業を「えいや!」で組むことはどう考えても自殺行為である。

 2つの病院の赤字額は、年間概ね10億円の水準にある。平成18年度決算額は正式には発表されていないが、私が聞いている数値は7億数千万円の赤字である。3月議会の補正で、2.3億円の一般会計から病院会計への繰出金が補てんされているから、18年度当初ベースの指標で見ると、あわせて10億円となる。

 2つの病院を今のスタイルで維持する前提で考えると、医療関係者の必死の努力があったとしても、年間2億円程度の改善が限度のような気がしている。(きちっとした数値の裏付けはない。直感のレベルで申し訳ない。)とすると、今後5年間で考えてみると、40億から50億円の累積赤字が積み上がる。18年度末の累積赤字額が、43億円程度(繰入2.3億円がなかった場合)だから、5年後にはなんと80億〜90億の累積赤字額となる可能性がある。

 私は、3月議会で(それ以前にもだが)、「一体いくらの赤字額までなら病院を維持できるのか。その目安を示しながら進めるべきだ。」という主張を繰り返してきた。難しい話ではある。しかし、当然のことでもある。不可避のことでもある。

 この年間10億円の赤字を出すということはどういうことだろうか。もし、これがなければ、驚くべき事に4年間で無借金で光ファイバーブロードバンド+CATV(45億円)が各家庭までひけてしまうということだ。壮絶である。

 市長の答弁は、「病院がそうならないように懸命に取り組んでいる。昨年を底にしたい。状況は好転が見込まれる。病院についてはとにかくやっていかんといかんので、公立の形態の中でしっかり補てんをしながら、今はとにかくお医者さんの確保をはじめとして、経営が安定するようにやっている。」というものであった。プロの視点に耐えられる答弁ではないだろう。

 私は、「根性論ではない。やらなきゃいけないという話をしているだけではなくて、きちんと数字をあげて議論してゆくのがリーダーの役割ではないか。」と指摘した。

 GoogleVideoにアップした。6分ほどである。見て欲しい。心ある市民は、きちんと事実を見るべきである。

作成日: 2007/06/28


公平公正な入札のあり方のために

カテゴリー: - 早川まさてる @ 18時34分24秒

公平公正な入札のあり方のために

 6月議会の一般質問では、多くの議員が入札をテーマに質問を行った。今までにないことである。

 4月から新しい格付に基づき、入札が始まった。それまでは、旧町時代のそれぞれのやり方を3年間の年限を切って引き継ぎつつ、格付、入札を行ってきたのである。

 その切り替えに伴って、多くの業者から悲鳴のような抗議の声が聞こえてきた。業界団体も市長と面談を行っている。これらを背景としてこのような状況になったと言って良いだろう。

 資料として、条例等を示しておこう。

京丹後市建設工事指名業者格付基準
http://www.city.kyotango.kyoto.jp/reiki/reiki_honbun/ar02509541.html

入札・契約情報
http://www.city.kyotango.kyoto.jp/service/nyusatsukeiyaku/index.html

 私が指摘したことは以下の2点である。

 一つは、指名業者としての資格についてである。きちんとその資格が保持されているかどうか、不断のチェックが必要である。公平さを保つためにも、その要件が満たされないときには、速やかに行政として対処する必要があるだろう。

 もう一つは、工事の施工内容の確認についてである。今まで市は非常に厳しく基準を設け、納期や人員の配置、施工内容を一定のレベルに維持してきたと聞いている。もし、これが崩れてしまえば、当然工事にかかるコストは(手抜き?をするケースにおいては)下げることが出来、それが入札価格にまともに反映されてくる可能性がある。きちんとした従来の基準を守ろうとする業者は、当然入札価格の算出で不利になる。そして、万が一そういう前例が出来てしまえば、後に工事のレベルを下げてしまった業者が出てきても、公平公正の観点から、指摘をすることは難しくなる可能性すらあり得る。これをモラルハザードだと私は指摘した。

 今回、私は、仮定の話としてこの指摘を行い、答弁はあえて求めなかった。そこには深い意味がある。それは、問い詰めることが目的ではなく、きちんとやってほしいからである。

 万が一そのような事例があり、自らきちんと出来ないのであれば、モラルハザードを防ぐ意味でも、なんらかの動きが必要になるのではないかと考えている。が、正直、やりたくはない。

 GoogleVideoにその内容をアップした。ご覧下さい。

作成日: 2007/06/28


進行管理なき行財政改革とは

カテゴリー: - 早川まさてる @ 10時30分25秒

進行管理なき行財政改革とは

 私の一般質問を通して明らかになった異常事態がある。いくつもある。一般質問以外にもいくつもある。あまりに重篤な症状だったり数が多すぎるので、どこまで書けるかわからないが、一つずつ、市民に明らかにしておきたい。

 こういう内容をネット上で公開するのがよいのかどうか、迷う問題もある。しかし、議会で明らかにしても、その質疑なりが終わればそれっきり。どう見ても対処すべきものであっても、あっさりそのままになっている現状を見ると、議会での指摘で市政を正してゆく事に大きな限界を感じざるを得ない。(無会派だから限界があるなどという声が聞こえてきそうだが、大人数を抱えていても本質的課題を指摘・改革しなければ無意味である。もちろんやっておられるのだろうが。)保守も革新も、与党も野党も、目上も目下もない。京丹後市存亡の危機である。

 一般質問をするにあたって、議会事務局を通して「行財政改革実施状況についての評価データ」を請求したところ、担当課より連絡があった。「資料がない。」「いや、完成版でなくても今の段階のものでいいのだが。」「実施状況について把握していないので資料自体がない。これから各部に調査票を回して進行状況をまとめてゆく。」というような趣旨の会話が私との間でなされた。

京丹後市行財政改革推進計画―京丹後市集中改革プランー
 を見てほしい。読み返してみると大切なことがたくさん書いてある。全部実行できるかどうかは別としても、我々はこれを京丹後市の改革の柱として選択した。

 この中に、<推進計画の進行管理>として以下の項目が掲げてある。

(1)行財政改革推進本部による徹底した進行管理

計画に位置付けられた項目を着実に実行するため、行財政改革推進本部により定期的に進捗状況を管理する。また、実効性を高めるため、推進項目実行の担当課を明確にする。

(2)行財政改革推進委員会等による監視

行財政改革の実効性を高めるとともに開かれた行財政改革を推進するため、行財政改革推進効果のある行財政改革を推進する。また、取り組み状況について機会あるごとに市民に対して公表する。

(3)行財政改革推進計画の見直し(ローリング)

行財政改革を推進するため、状況変化に対応した計画の見直しを毎年行う。

(4)臨時的緊急課題への柔軟な対応

行財政改革推進計画に定めのないものであっても、行財政改革大綱、行政改革の趣旨に則り必要性のある事業が新たに発生した場合には、関係部課と協議し実行に移すものとする。

 当然の内容であり、計画を実現するためには、必須の内容である。

 一般質問において、このことを踏まえて「徹底した進行管理をうたっているが、一番恐れていた計画だけ作って、ほったらかしになっているのではないか」という質問を行った。

市長の答弁は「率直に反省しないといけないが、一方でフォローというのは年単位だ。17年は途中からだったので、18年度分を19年度に入ったということでチェックしないといかんと考えている。」というものであった。

 私は「進行管理」というのは計画を進行させている最中に、各プロセスがきちんと間に合うように進んでいるかどうかをチェックし、送れているならば手を打ってゆくことを意味していると思う。行革を推進するシステムが、全く(と断定するのは全てを検証しないと出来ないので難しいが、まあ、そう言いたいレベルである。)機能していなかったと判断している。

 そして、今年度予算には、「市民満足度調査」という新しい試みが組み込まれている。私も大切な切り口だと思ってはいる。しかし、あれだけのエネルギーをかけて作った行革の動きを実体化させずに、また新しいことに手を付けても意味がないだろうと思う。この行財政改革の動きそのものが、事務事業評価に耐えられるレベルの中身がないと思える。

 さきほどの京丹後市行財政改革推進計画―京丹後市集中改革プランー の後ろの方、10ページ以降を見て欲しい。具体的な改革の時間軸がテーマ毎に表示されている。ほとんどが平成19年度は実施となっている。既に始まっていなければならないのである。

 折角作った行財政改革推進計画をほったらかしにして、目新しいことに次々手を出している状況は無意味であり、危険ですらある。今、提案される事業は、事務事業評価など市ですすめている(はずの)行革指針に適合した施策であるべきだが、私から見て納得できないものが多い。

 この状況を私ごときに指摘されるまでもなく知っているプロの職員さん達がやる気を失う(失っている)ことを私は恐れている。

 今回の一般質問のうち、行革に関連する部分のみをGoogleVideoにアップした。よく吟味して見て欲しい。読み取れるはずだ。

  

(読者の皆さんの「見ているよ」の一声が、元来筆無精の私を働かせます。叱咤激励、よろしくお願いいたします。)

作成日: 2007/06/28


2007年6月27日(水曜日)

苗半作

カテゴリー: - 早川まさてる @ 14時58分33秒

苗半作

 6月議会が終了した。これだけ多くの問題を抱え、疑問の多い中で、こんなにあっさり終わってしまった。ほんとにいいのであろうか。私は怒っている。が、脱力しているのも、また事実だ。(別にお手上げしたわけではない。念のため。)

 苗半作という。作物を育てる際に、しっかりした苗を作れたら、いい収穫までの道のりを半分来たようなものだという意味だ。植物に限らない。色々な物事が育つさまに、同じ事が言えるのであろう。

 今年は、2反、田んぼをしていると書いた。除草剤を使わずにやっているのだが、場所によって壮絶なヒエの嵐。子供達と除草用のコマを回したりするのはなかなか貴重な時間であり、楽しいのだが、適期に作業できなかったところは極めて厳しい。加えて、苗が若干弱かったようで育ちが遅く、これもまあ、私の無精に花を添えている。

 農業のプロである先輩議員が私に言った。「早川くん、田んぼをやっているなどと軽々しく言わん方がええ。出来るとはかぎらんのだから。恥をかくぞ。」 至言である。

 さて、皆さんにちょっと考えて欲しいことがある。あなたなら、どう判断するだろうか。

 社長からお金を預かり、社員が野菜の苗を買いに行ったとしよう。下記の条件の時、どうするだろうか。

 1)店には徒長した(ひょろひょろに伸びた)苗しかなかった。

   a) 育ちの悪い苗を買っても結局無駄になるから、買わない。
   b) 何もないよりもいいから、取りあえず徒長した苗を買う。
   c) 社長に連絡を取って、意見を聞く。
   d) 他の店を回って、もっと良い苗がないかどうか、探してみる。
   

 2)店には、徒長した苗と、しっかりした健康そうな苗が売っていた。
  (本当は、緑の濃い元気満々の苗が良い苗とは限らないのだが、ややこしく
   なるので、健康そうな苗がいい苗ということで考えてください。)

   a) 健康そうな苗を買う。
   b) 育ちの悪い苗も育たないわけではないし、かわいそうだから、徒長した苗を買う。
   c) 社長に連絡を取って、意見を聞く。

 別に正解があるわけではない。しかし、徒長した苗しかないならやむを得ないかもしれないが、(それでもやめた方がいい場合があるだろう)健康そうな苗があるにもかかわらず、徒長した苗をわざわざ買う人はいないだろう。ましてや、社長のお金を預かって購入する場合は、悪い苗をわざわざ買うなどと言うことはあり得ない。と、私の常識では思える。多分皆さんも同じだと思う。

 社長が社員に「なんでこんな苗を買ったんだ。お金も限られているし、無駄になる。もっと良い苗がないか、探さなかったのか。」と指摘した時、社員が「この苗にもいいところがあって、全部悪いわけではない。いいじゃないですか。」と答えたら、多分怒られるだろう。

 
 読者の皆さんは、早川は一体何を言いたいのだろうと思っておられるだろう。上記の話を<苗>を<施策>に、<お金>を<予算>に、<社長>を<市民>に、<社員>を<市長>に読み替えてみて欲しいのだ。

 どんな施策にも一分ぐらいの良いところはある。もちろん、どんな施策にも一分ぐらいのマイナス面はあるだろうから、ほんの小さなマイナスを見つけて反対するのはバランス感覚を欠いた行動だろう。しかし、少しでもプラスの面があったら、どんな施策でも認められるのであろうか。やるべきなのであろうか。

 施策の中には、メリット対デメリットが 1対9 の施策もあれば、8対2 の施策もある。もし、本当にその選択肢しか存在していなければ、場合によってはメリットの少ないものでも思い切ってやるべき場合もある。それは否定しない。

 しかし、本当にその施策しかないのか、もっとよい方法はないのか。そのメリットはそれだけの予算を投下する価値があるのか。その施策をやることによって(お金の面でも、マンパワーの面でも)出来なくなる施策があるのではないか。その予算は市民が血を絞るようにして供出したお金であり、本当に大切に使われているのか。云々。

 これを検討し、判断を市民に代わって下すのが<議会>である。

 私は、6月の一般会計補正予算と、下水道会計、賛成することはできなかった。

 東京でのファッションウィーク補助金は、1140万円である。総予算は1400万円になるとのことだ。事前にその大まかな内容を資料請求して調べたが、お金をばらまいているとは思わなかった。普通に同じ企画をするならもっと予算が膨らんだだろう。人脈を使ってずいぶん節約した内容になっていると感じた。しかし、京丹後市として、織物業界として、どれだけの成果を得ることが出来るのか。それに見合った予算なのかである。

 短期ではなく、中長期のちりめん需要喚起の施策だという声も聞こえた。もし、本当にそういう戦略の元、きちんと考え込まれているなら、6月の補正ではなく、つい先日の3月議会で可決された当初予算にでてきたはずである。こんな形では、思いつきで走っているとしか私には見えないのである。そして、1400万円の企画が3000万円の中身のものに出来たとしても、東京の基準で言えば、一体どれだけの効果があるか、疑問である。東京に対してというより、京丹後市民に「がんばってますよ!」とアピールするためだとしても、1400万円は冗談にもならない金額である。市民も職員も、本当に厳しい思いで補助金を切っているなかでの話である。

 職員も、議員も、プロ意識をもっと強烈に持つべき時ではないか。今、京丹後市は崖っぷちである。

 「苗半作」である。施策もじっくり良い苗を育て、予算を適切に投下して、成果が出るように育て上げるべきである。思いつきアドバルーン施策に予算とマンパワーを投下する余裕はない。

作成日: 2007/06/27


2007年6月19日(火曜日)

東京でファッションウイークをする意味とは

カテゴリー: - 早川まさてる @ 23時56分14秒

東京でファッションウイークをする意味とは

 あと1週間で6月議会が終了する。最終日26日には、一般会計や各種会計の補正予算の質疑・討論・採決がある。さて、どうしたものか、悩んでいる。

 昨年の企画を覚えておられるだろうか。

  丹後ファッションウィーク

  京丹後市報道資料

  網野まちなかウォーク(ファッションウィークと同時開催)

 丹後織物工業組合が270万円、市が補助金500万円を出して実行された。

 そして、3月議会に平成19年度当初予算として、「丹後ファッションウィーク開催委員会補助金450万円」が提案、採択された。内容は「丹後ちりめん生地の洋装化をはじめ多角的な展開を支援するため、ちりめん生地の高付加価値化試作商品の開発・展示会等の取組を行い、丹後からちりめん情報を全国に多彩に発信する」というものである。500万円×0.9=450万円と、律儀に補助金10%一律カットが適用されているのがほほえましい。

 そして、6月議会。平成19年度予算の第一回補正予算として、690万円!が提案された。
(当初予算が可決された3ヶ月後に当初予算の1.5倍もの補正予算が組まれるというのはなかなか理解に苦しむ。開催地が東京になるということは、別の新規事業として提案された方がすっきりすると私は考える。)

【補正の必要性】
 丹後ファッションウィークの開催について、次の2点を柱に事業が拡充されることを
 受け、その所要額を追加するもの。
・産地外への情報発信力の強化
・将来のデザイナーが学ぶ服飾学校との連携強化

【当初からの変更点】
・開催地の変更  京丹後市内→東京都内
・提携校の増加  1校→3校
・制作作品の増加 30点→45点(1校あたり15点)
・事業の追加 産地業者と学生の交流支援
 産地業者が提携校に出向き、丹後織物についての講義を行う。生徒へのアンケート
 調査等から意見集約を行い、報告書にまとめて産地へのフィードバックを行う。

 開催委員会が主体であり、市が補助金を1150万円出す形になっている。が、事実上、市がリーダーシップを取っての企画であると思われる。

 前向きに考えてみよう。服飾を学ぶ学生さん達が丹後ちりめんに触れ、頭に刻み込んでくれることは非常に良いことだと思う。対象学校が増えることもいいことだと思う。産地業者との交流もいい。丹後で開催して地元の人しか見ていないよりは、東京で外部の人に見てもらえた方が確かにいいかもしれない。

(服飾関連学校での交流・認知企画に内容を絞り込めば、コストパフォーマンスは非常に良くなる。学校に3年間反物を無償配布してなじんでもらい、ちりめんを活かしたアイデアに賞金を出しても、1150万円から見ればたいした金額にはならないだろう。これなら、十分賛成できる内容だと考える。やるべきであろう。パフォーマンスは効果があれば別だが、効果のないレベルのパフォーマンスを大枚はたいて打つ意味はない。体力を消耗する。ましてや行政のやるべき事ではないだろう。)

 次に、この企画にかかるコストを考えておきたい。丹後織物工業組合分がいくらになるか私は調べていないが、市の補助金1150万円(市の一般財源のみ。国府の補助金はない)とあわせると概ね1500万円程度が予想される。これに加えて、市職員、関係業界の方達が事前の打ち合わせ、当日等の宿泊交通費+人件費云々となると、見えないコストもあわせると2000万円前後の企画になると予想する。また、この企画をすることによって出来なくなる企画(予算面、マンパワー)があることも、コストというよりは政策選択の問題として認識しておく必要があるだろう。

 詳細な企画の内容、予算案がまだ示されていないので、よくわからないのだが、東京で企画会社にイベントを委託するとすると、(我々にとっては巨額の予算だが)一体どの程度インパクトのある企画になるのか、効果の面でもかなり厳しい話ではある。

 丹後ちりめんの業界は、今、ものすごく苦しい状況にある。なんとか何かを打ち出したいという想いはよくわかる。しかし、こういう企画は今までから何度もしてきて・・・という声も聞こえてくる。この京丹後市の状況の中で、本当に市がやるべき企画なのか、市民の理解が得られるのか、業界が本当にこの企画を望んでいるのか、1150万円を単費で出す重みの中で、良く検討するべきだろう。

 補助金10%カットの中での1150万円は、1000万円のイベント補助金一割カット11.5個分、100万円の補助金1割カット115個分、10万円の補助金1割カット1150個分である。市民や職員が苦しみながらカットしてかき集めた1150万円の重みを感じさせる施策であって欲しい。私はこのことを切に願う。

 行財政改革の一貫として、事務事業評価をきちんと行い、次年度の企画を立ててゆく方向性にあることは、実行されているかどうかは別として間違いない。今回の企画についても、昨年の評価をきちんと行い、今年東京で行う中での獲得目標を明確に示し、業界が本当に望んでいることは何かをきちんと掴みながら提案することが求められるだろう。

 賛成か反対か、修正案か。市民への言い訳・議員への猫だましのような付帯決議か。(付帯決議でちゃんとしてとお願いしても、やってしまえば同じ事だろう。)またまた議員の見識が問われるだろう。私も協力してくれる議員さんと一緒に3月議会で修正案2発(3月補正の修正案は提案前に市長が蒲井・旭の温泉掘削補助金を撤回して終了。19年度予算案は修正案提案して玉砕。)連発しており、6月議会も修正案を出すのは結構○○である。しかし、多くの市民の目は間違いなく厳しい。

作成日: 2007/06/19

追記:2007/06/28 00:25
 450万円+690万円=1140万円である。上記1150万円は、1140万円の間違いです。情けない・・・。


2007年6月12日(火曜日)

体罰と教育

カテゴリー: - 早川まさてる @ 23時51分19秒

体罰と教育

 携帯電話から知り合いの声。「あんた、知っとるかえ?引野教育長がテレビにでとったで。京丹後市でいじめがあって、先生がビンタして、辞表をだしたっていっとったで。」

「いじめ許さん」全員に体罰 辞表の先生、保護者が慰留 京都

http://www.sankei-kansai.com/01_syakai/sya060903.htm

 体罰を加えたことをわびる教諭に、教諭の熱意を正面から受け止めた児童と保護者。京都府京丹後市の市立小学校で、「クラスメートへのからかいをやめなかった」とクラス全員に体罰をした男性教諭(28)が辞表を提出した。しかし、保護者のほぼ全員が辞職の撤回を求める署名を提出。思いとどまった教諭は謹慎処分が解けた8日、児童らと互いに謝罪し、きずなを深めたという。市教委は「近年、学校に理不尽な要求をする保護者が増える中、教諭の熱意が通じたのでは」としている。

 詳しい状況を確認したわけではない。自分なりの考えをネットで表明するのは早計かもしれない。が、どうしても一言自分の責任において書いておきたいと思う。

 人を説得する、何かを伝えるときに、自分が安全なところにいて評論しても伝わらない。もちろん、その表現は場の状況と力量、色々な要素で変わってくるだろう。しかし、本気の姿勢は伝わるものだと思う。

 「 市教委などによると、教諭のクラスでは1人の男児の外見を一部児童がからかい、他の児童も黙認する状態だった。教諭は「(次にからかったら)みんなをたたいて教師を辞める」と注意したが、今月4日、再びからかいがあったため、「ここで放置すると、いじめに発展しかねない」と判断、からかわれた男児を除く全員のほおを平手打ちした。」ということだ。

 「(次にからかったら)みんなをたたいて教師を辞める」と言ってしまったことの妥当性は少し気になるが、その後の行動は、自分を守るための自己正当化や逃げではなく、正面から自体に向き合っていたように感じる。もし、逃げていたら、それこそ子供達にとっても致命的な影響があったかもしれない。

 よく、保護者のみなさんも踏んばってくれたと思う。色々な想いもあるのだろうが、このことがPTAにとっても、子供達にとっても、大きな糧になるに違いないと思う。

ここで、3たび、「国家の品格」から引用する。

 P.126 父の教え
「私にとって幸運だったのは、ことあるごとにこの「武士道精神」をたたき込んでくれた父がいたことでした。父からはいつも「弱いものいじめの現場を見たら、自分の身を挺してでも、弱い者を助けろ」と言われていました。
 父は「弱い者がいじめられているのを見て見ぬふりをするのは卑怯だ」というのです。私にとって「卑怯だ」と言われることは「お前は生きている価値がない」と言われるのと同じです。」

「父は、「弱い者を救うときには力を用いても良い」とはっきり言いました。ただし5つの禁じ手がある。一つ、大きい者が小さい者をぶん殴っちゃいかん。二つ、大勢で一人をやっつけちゃいかん。三つ、男が女をぶん殴っちゃいかん。四つ、武器を手にしてはいかん。五つ、相手が泣いたり謝ったりしたら、すぐにやめなくてはいかん。「この五つは絶対に守れ」と言われました。しかも、父の教えが非常に良かったと思うのは、「それには何の理由もない」と認めていたことです。「卑怯だから」でおしまいです。」

 P.128 卑怯を憎む
「私は「卑怯を憎む心」をきちんと育てないといけないと思っています。法律のどこを見たって「卑怯なことはいけない」なんて書いてありません。だからこそ重要なのです。(中略)ある国の子供たちは、「万引きをしないのはそれが法律違反だから」と言います。こういうのを最低の国家の最低の子供たちといいます。「法律違反だから万引きしない」などと言う子供は、誰も見ていなければ万引きします。法律で罰せられませんから。大人になってから、法律に禁止されていないことなら何でもするようになる。時間外取引でこそこそ株を買い占めるような人間がどんどん生まれてくる。」

 誰が体を張って子供達に伝えるかである。特に京丹後市においては、市長のセクハラ事件を発端に、最低の品格状態に入っていると私は感じている。もし、本当に先生が体を張って子供達に伝えようとしていたにも関わらず、それを形式的な見方で切って捨てるような結果になっていたとしたら、子供達の心に何を深く刻み込むことになったか、恐ろしい想いすらする。

 もう一つだけ加えておこう。暴力よりも人を縛る方法もある。大人がそんなことをやっていたら、子供達がどんな育ち方をするか、言うまでもないだろう。

 「体罰」だとか言葉になってしまったものではなく、事実を見定め、そこからリスクを背負って自分の考えを立ち上げてゆくこと。これがひとつの<生き抜く力>であろう。教育者の皆さん、そして市民の皆さん、そして、議会の皆さん、がんばりましょう。踏ん張りどころです。

作成日: 2007/06/12


2007年6月11日(月曜日)

6月一般質問は・・・

カテゴリー: - 早川まさてる @ 11時43分22秒

6月一般質問は・・・

 先日、新聞折込が入ったのでご承知かと思うが、13,14,15日の3日間、6月議会の一般質問が行われる。

 なんと総勢26人! 議長を除くと3人がしないだけであり、その3人は輝友会6人中の3議員である。(念のために付記するが、みんなするのにしない議員がいるなんてことを言いたいのではない。逆である。)

 先日の議会運営委員会で、この残り1年の任期中の一般質問について、昨年度と同様、一人90分の持ち時間を一議会30分を上限として使うことに決定した。これらのやり方は、議会発足当初、29人が質問するということが連続する中で回避策として考えられたものであったはずだ。この事実が、今の手法が解決に結びついていないことを如実に示しているだろう。制限されたのは、別のものである。

 私は、一般質問はここの議員に与えられた権能であり、残り時間が少ないから云々などということがあるべきではないと考えており、例えば「原則質問時間30分とするが、質問議員が3日間に収まらないほど多いときは、妥協案として一律上限25分にするなど、希望人数に応じて公平に時間を減らす。また、質問内容は事前に聞けばよいようなものは対象とせず、レベルを上げて理事者の所信を質す内容に絞り込んでゆくことをすべきだ」と主張してきた。

 最大会派の丹政会も10人中10人。会派に所属していない私が言うのもなんだが、会派制会派制という会派とは一体何なのか、議会改革の一貫としてきちんと考えた方がいいのではないかと思う。

 6月12日21:00追記
   丹政会石河代表より電話があり、下記内容をご説明いただきました。ご本人に確認の上、追記しておきます。
     「丹政会が、結果的に全員することになった。だが、3日間で一般質問を納めなけ
     ればならない日程がある中で、他の会派に迷惑をかけることになってはいけない
     ことから、内部で時間的な配慮をお願いした経過もある。それなりの対応を考えている。」

 さて、私の一般質問は、以下のような通告を行った。

平成19年度6月議会 一般質問構成

1)保育所の現状・課題と一部民営化に伴う問題点
    保育現場(子供・親・職員等)の現状と課題
    保育所統廃合の進行状況
    一部民営化の目的とその実現が子供達に与えるメリットデメリット
    保育のレベルアップに向けて、今なすべき事は

2)病院・下水道会計など連結決算から見た市の将来展望
    行財政改革と計画立案以降の状況
    組織改革の現状と職員意識

3)市喫緊の課題と施策選択の基準

4)市長の政治姿勢と議会の権威
    ブロードバンド計画の財政見通しと付帯決議
    入札のあり方と公平な取り扱い
    市長の政治姿勢

 本当は、保育所問題一本に絞るはずだった。情けないが、議会人として本質的なチェックポイントは見過ごすわけにはいかない。

 幼稚園・保育所については、1時間レクチャーをさせてもらえれば、きちんと理解してもらえるビジョンを持っているつもりだ。国は<国家戦略としての幼児教育>という切り口を出してきているが、私は<田舎型地域戦略の要としての幼児教育>をイメージしている。コストも時間も非常に少ない(成果が見えるのに1年、全国トップレベルに持ち込むのに3〜5年程度)中で、実現が可能だと見ている。

 しかし、現実には正規職員が急激に減少する中、臨時職員の占める割合が急増してゆく。団塊の世代退職の中で、あっという間に保育を支える体制は激変する。本質を見据えずに先延ばし、実効性のないことに手を取られていると、子供達の環境は悪化し、地域の将来に決定的な影響を与えることになるだろう。

 「そんなこと言ったって、なかなかできへんちゃ。」という声が聞こえてくるようである。出来なければ、そうなるだけである。それを受け入れるだけである。どんな選択をしようと、地域の自己責任といえばそうかもしれないが、全く違う選択肢も現実にあることを知った上で、判断して欲しいと思う。 

 
 あまり目立たせずにこそっと書いておくが、市の施設で1ヶ月以上前に事故が発生している。幸いにも致命的な影響はなかったようだが、議会は全くこの事実を知らされていない。(と、筋道にあたる主要な役職の方に、今、確認した。)

 先ほど、それに関わる資料請求を議会事務局に提出したところだが、危機管理・情報提供・情報共有のあり方として、とんでもないことだと思っている。

 詳しいことが確認され次第、続報する。

 週末、伊勢に行ってきた。エコツアーをがんばってやっておられる宿に泊めていただき、トップクラスの学者や官僚、まちづくりに関わっておられる人たちとの深い交流を持つことが出来た。おもしろいもので、30年近く前からの縁の連鎖が浮き出てくる。そして、国家レベルでやってゆかねばならない動きと京丹後の関連性がはっきり見えてきた。京丹後で考え、動き続けてきたことと、それらの連動が手触りの感触まで来ているのを感じている。

 波に乗っている時はこんなものなのだろうが、動いただけ入れ食い状態である。「ふっ」と気になる情報や縁を拾って動いてゆくと、みごとにつながって形が見えて連鎖してゆく。時間とお金の続く限り(体力は余っている)、走り回るべき時期だと思う。

作成日: 2007/06/11


2007年6月4日(月曜日)

6月議会始まる。

カテゴリー: - 早川まさてる @ 22時21分22秒

6月議会始まる。

 10年もののネタ仕込みに走り回っているうちに、あっという間に6月議会が始まった。国も現職大臣が議員会館で自殺されるなど、なにが起こるかわからない状況が続いている。

 京丹後市議会は無風なのか、嵐が吹き荒れるのか。どう見ても吹き荒れるべき状況にあると私は思うが、せめて、議会として最低限のチェック機能が果たされるよう、一議員として体を張ってみるしかない。

 初日、初っ端から、一人で専決処分されていた18年度補正予算に反対する事になった。

 専決処分とは、「緊急を要するため議会を招集する時間的余裕がない場合に、本来であれば議会が議決すべき予算や条例を、市長が議会に代わって決定するものであり、専決処分を行った次の議会で議会の承認を求める必要がある」というものである。

 今回の専決処分の内容を見ていると、不要額という事で減額になっているものが基本だが、その額が大きすぎると感じた。加えて、決算で行えば良いもの、専決ではなく、補正でするべきものなどが、意図的か、意図なしか(というか、意図なしにするはずがない)含まれてしまっている。(専決でしてしまうべきでないものが含まれていたことは、私は個人的に確認している。)

 私は、(微妙なレベルで疑問を持つものは細々あったとしても)総枠として、今回の補正予算(専決という部分を抜いたもの)については、賛成している。しかし、専決というやり方の中に、きちんと見えるところで議論、承認した上で執行してゆくべきものが繰り込まれてしまうようなあり方になってしまうのを見過ごすのは、議会の自死である。そうならないように、チェックがかかっているよ!ということをきちんと示すことを意図して、どうせ一人で反対だろうとわかっていて、反対した。最終的な決断は一瞬の事だ。反対討論もアドリブになるので結構大変だが、無会派ならではの身軽な動きだと思う。

 さて、その18年度補正予算で、ちょっと良い話。財政調整基金という一般会計の貯金が17年度末の19億5000万円と同額、18年度末で残せたようだ。これは、減るよりははるかにいい話で、19年度以降についてもプラスの話である。不要額が多すぎる気はするが、まあいい話ではある。

 ただし、今回の補正で財政調整基金から崩した9億6000万円を戻したわけだが、6月で一気にやらないで、例えば3月時点で5億円でもきちんと補正で減額していれば、19年度予算編成で下水道会計への繰り出し金を大幅に減額して平準化債を使うなどという禁じ手?を使わなくて良かったかもしれない。(後日詳しく書くが、19年度6月補正で信じがたい平準化債が予算化されている。)

 また、見かけ上、財政調整基金は減っていないが、下水道会計への繰り出し金を減らして、平準化債3億円を借りて借金の繰り延べをしたのだから、全体でみると、財政調整基金を3億円減らしたことと同じである。見かけではなく、実態をきちんと見ておく必要があると私は考える。

 実は、この専決補正予算、ある議員さんに、一緒に反対しないかと持ちかけたら、「その通りだと思うが、孫も子もいる。勘弁してくれ」と言われて、爆笑。(おい!妻はどうしたぁ。) 終わってから「早川君すまんなぁ。」と言ってもらって、思わずほっこりしてしまった。不謹慎と思われる市民もおられるかもしれないが、まあ雰囲気を伝える意味だと言うことでお許し下さい。

 追加の情報提供。議会終了後、議会改革特別委員会が行われた。議員定数・報酬・政務調査費についての委員会としての最終決定を行った。

 結果は、以下のようなものだ。政務調査費については愕然とする結果。絶句している。

 議員定数 ・24人  賛成者7人
      ・26人  賛成者3人
      ・30人  賛成者3人

 議員報酬 ・38万円(現状維持)賛成者 全員

 政務調査費 ・交付しない 賛成者9人
       ・会派一人あたり年額12万円、議員一人あたり12万円
            賛成者4人

 途中まで、議員一人あたり月2万円と聞いていたのだが、いつのまにか会派と個人半々になっていたようだ。私は、会派に交付するのは必要ないと思う。特別委員会で先進事例として取り上げられていた栗山町でも個人交付である。選ばれた議員として、きちんと調査活動を行う事が基本であり、必要があれば、その中から会派に支出すれば十分だろう。まあ、そんな話も、どこへやら・・・だが。

 政務調査費が交付されることになっても来期からであり、今の議員が直接使えるわけではない。しかし、議員活動を若手議員が本気でやっていくためにはどう考えても必要であり、月5万円あっても私はいいと思う。問題になっているような大きな市が月60万円とか、お手盛りでもらっているのとは次元が違う話である。

 自分で調査し、勉強する必要がないだとか、38万円の報酬(手取り25万円。経費を除けば私の場合15万程度)から出せばよいだとか、別の収入や蓄えがしっかりあるべきでそんなものを当てにするべきではないという意見もあるのかもしれない。また、市民の苦しい状況を考えると、議員への政務調査費など抵抗が大きすぎるなどという判断もあるのかもしれない。

 確信を持って明示しておこう。議員としてきちんと勉強し、リスクを背負って行動すれば、数百万円数千万円の経費削減、有効利用などすぐ出来る。そういうプロ意識を持った議員をもっと育てた方が、市民にとってよほどメリットが大きいのではないか。市民が求めるべきは、フルタイムで議員活動をがんばるプロフェッショナルな議員ではないのだろうか。

作成日: 2007/06/04


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