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2007年8月31日(金曜日)

経常収支比率94.5%が示すもの

カテゴリー: - 早川まさてる @ 00時10分03秒

経常収支比率94.5%が示すもの

 市民の方から下記のような質問をいただいた。

  昨日、K新聞に掲載された京丹後市会計決算の
  見出しで、大きく太字で書かれていた、その隣に小さく
  経常比率94.5%、依然高くとありました。
  数字に弱い私にとっては、意味不明です。

  また、本日のS新聞には「京丹後市の財政厳しい状況続く」
  と、あります。
  同じ発表を受けての記事ですが、市民の受け取り方は
  違うと思います。
  議会前の、忙しいときでありますが、数字の解説よろしく
  お願いします。

 恥ずかしながら、私も実は、経常収支比率94.5%の意味がよく分からない。依然高いのか、財政が厳しいのか。いや、高くて厳しいことは疑いの余地はないのだが、92.5%だったらいいのか??? よく分からないのだ。

 改めてその意味を考えてみたい。

 「経常収支比率」の意味、計算方法は調べればすぐ出てくる。

● 経常収支比率とは、歳出のうち人件費や公債費など経常的な支出に、市税などの経常的収入がどの程度充当されているかを示すもの。財政構造の弾力性を判断する指標で比率が低いほど弾力性が大きいことを示し、一般的に80%を超えると弾力性が失いつつあるといわれている。

 経常収支比率=経常一般財源支出÷(経常一般財源収入+減税補てん債+臨時財政対策債)×100


 ものすごく大雑把に言うと、自由に使えるお金(補助金など、使い道が決まっているお金を除いたもの)のうち、給与や借金返済など、使わざるを得ないものにどれくらいのお金が使われてしまっているかと言うことだ。

 京丹後市の場合を見てみよう。

      経常一般財源支出
———————————————-
経常一般財源収入+減税補てん債+臨時財政対策債

       187.17億円
     =————— × 100
       198.11億円

     =94.5(%)


 つまり、自由に使えるはずのお金198億円のうち、本当に自由に使えるお金が10.9億円ということになる。

 もし、経常収支比率が80%の時は、39.6億円自由に使えることになり、確かに大変結構な話である。本当はこれぐらいが望ましいと言うことだろう。

 では、H17年度の経常収支比率は94.9%だったのだからH18年度は0.4%の改善を見たわけであり、大変結構かというと、7900万円ほど増えただけということになる。

 本来、40億近いお金が自由に使える方がいいのに11億程度しか使えない状況下で、よかったとか悪かったとかいっても始まらない気もする。もちろんこれ以上に悪化したら大変なので(地方税52億円のうち、収めていただけないケースが増えたら11億がどこまで削れるか、恐ろしいではないか。)0.4%でも改善したことは喜ばしい。

 H18年度において、例えば病院会計に7億5000万円繰り出ししている。(簡単に言うと一般会計から病院会計にカンパした。)そのうち、4.1億円は国から交付税としてもらっているから、実質3.4億円は、自由に使えるお金の10.9億円から出していると言っても良い(と思う。経常収支比率の成り立ちをベースに自分で考えて書いているので、間違っているかもしれない。)まあ、そんなことができない状況なので、平準化債で下水道会計分として借金して、下水道へのカンパを減らして病院に回したという構造になっているのだろう。

 本来、自分の収入で成り立つ範囲で暮らしを成り立たすのが筋である。収入は少ないが、使いたいのでお金を借りて生活を膨らましていったら、行き着く先は明白だろう。

H19.8.31 12:25追記

 先ほど、財政担当部局と別件で話した際に、私の認識間違いを指摘してくれた。ちょっと専門的な話になるが、病院への繰入金7.5億円は既に経常一般財源支出に含められている。これを元に話を整理すると、「H18年度当初の4.7億円であれば自由に使えるお金は13.7億円で経常収支比率は93.1%であったが、2.8億円繰入金(カンパ)を増やしたことで、自由に使えるお金が10.9億円に減り、94.5%になった」ということになる。(指摘してくれた職員に感謝。)

 いずれにしても、病院や公共下水、簡易水道などに繰入(カンパ)するということは、10億程度の自己判断で使えるお金から投下するということであり、他の事業を削って行うものであることには変わりない。一億円の一般財源があれば何ができるかを考えて欲しい。やりたいこと、やるべき事だらけである。1億円繰り出すということは、これができなくなる(借金してやる方法はあるが)ということである。
 
 数字に誤魔化されてはいけない。たくさんの指標がある。計算式を見ているとめまいがする。その計算方法は、政治的意図も含めて変動してゆく。それが0.1%危険水域を下回っていたからといって安心する気には私はなれない。会社の経営をやっている人なら分かるだろうが、数字をちょろっと調節するのはさほど難しいことではない。

 宮津市は連結決算ベースで全国でも20数番目という厳しい状況にあると報道された。しかし、職員や議員さんと情報交換しても非常にシビアに財政改革、施策の改革を進めている。下水道の重しはあるにしても、絞めるべきところは絞まりつつあるように見える。京丹後市は要の部分を先送ってしまった結果、はっきり言ってザル状態である。2つの病院、新しく始めてしまった下水道、1000万単位で突然企画されるアドバルーン施策。あっという間に全国上位に躍り出ても不思議はないのではないか。

 数字を読み取る感性は、当たり前の常識感覚、自らの頭で考えようとする姿勢、そして、事実をきちんと見極める眼力の上にある。

作成日: 2007/08/30


2007年8月30日(木曜日)

9cm1800ページの議案。

カテゴリー: - 早川まさてる @ 10時08分44秒

9cm1800ページの議案。

 8月27日(月)午後にに少人数の会派・無会派議員10人で構成する勉強会があった。午前中の議会運営委員会で9月議会の議案が配布され、その確認や情報交換を含めて3時間半ほど、色々話し合った。私も、先日からネットでも見ていただいている資料を配付し、5年間の財政計画の示すものとそれに対する評価を話させてもらった。

 市が示した5年間の財政計画については、全員協議会で10分ほどの説明(だったように思う。あっという間だった)があっただけであり、資料もその場で配られた中で、読み込んだ質問ができる状況ではなかった。きちんと市からの説明・質問をしておくべきだと、色々な形でアプローチしているが、なかなか難しい。先日の議運で前向きの流れが少し出てきたようなので、期待している。

 先ほど配布された議案の厚さを測ってみた。9cmある。1.8cmの決算付属資料が362ページあるから、全部で約1800ページである。正直、全部は目を通せない。が、ちょっとした引っかかりが大きな情報を引っ張り出すこともある。緩急自在にミクロな見方からマクロな見方まで視点を変えながら、読み込んでゆきたい。

 今回の議会は平成18年度の決算を扱う。そのため、審議が膨大な量になる。9月3日から28日までの会期中、平日は18日間あり、本会議自体は5日間だが、委員会の審査などを含めると私が所属する産業建設常任委員の場合12日間(予備日2日を除く)ほとんどフルタイム会議が続く。3月の予算と9月の決算はこんな感じの生活になる。

 9月3日から議会は始まる。3日夕方までには一般質問の通告もしなければならない。この数日の気合いが非常に重要なポイントになる。

作成日: 2007/08/30


2007年8月26日(日曜日)

皆既月食と食品の安全のどちらが大切か

カテゴリー: - 早川まさてる @ 16時59分34秒

皆既月食と食品の安全のどちらが大切か

 実に悩ましい。つい先ほど8月28日が皆既月食であることを知った。

 わかりやすい解説が下記にある。見て欲しい。

  名古屋市天文館
  http://www.ncsm.city.nagoya.jp/astro/eclipse/20070828.html

 困った。まともに「食の安心・安全セミナー」と重なっている。開会時間の8分前から皆既月食(このときは空が明るくて多分見えないらしい。)が始まり、段々と地球の大気を通り抜けて赤くなった(というか、赤い光以外がカットされた)光を受けて妖しく赤く染まった月が見え、セミナー中と思われる8時23分に皆既月食が終了する。

 固く決意を固めたのだが、一瞬ゆらいだ。しかし、皆既月食は時々ある。安部さんの講演会は次にあるかどうか分からない。マッ■の食育情報に対応できる足場を子ども達に伝えたい。マッ■の100円コーヒーを飲むのは我々大人だけでいいのである。

 「食の安心・安全セミナー」に行かない人は、是非、皆既月食を見て欲しい。そして、京丹後の将来を想い、一発、夜空に吠えて欲しい。

作成日: 2007/08/26


わしもマッ■で考えた。

カテゴリー: - 早川まさてる @ 16時07分05秒

わしもマッ■で考えた。

 ここ何日か外食が続いている。金・土と自治体学会が舞鶴であり、缶詰。(いや、缶詰を食べたのではなく、缶詰で勉強した。) 今日は農会の一斉草刈りに出られないので6時過ぎから草刈りをして、あわてて防災訓練に行き、某府議と情報交換しながら外食。店には行って食事すると思わず脂っこいものや肉系統を注文してしまう。長年の行動の積み重ねが自動反射的にオーダーを偏らせる。

 朝、京都府の防災訓練に行く前に少し時間が余ったので、マッ■に立ち寄り、コーヒーを飲みながらGTD(Getting Things Done)を使って頭の整理。

 (GTDについては、いつか書くときが来ると思う。まだ自分でやって見つつある段階だが。非常に的を得ているし、相性がいい気がする。興味のある方はGTDで検索してみて下さい。ストレスフリーの仕事術P.51から引用しておこう。「あなたの頭がするべき事、するべきでないこと  何かを覚えたり、思い出すという作業は、優秀なシステムに任せてしまおう。これらはあなたの頭で処理すべき事ではない。頭がすべきなのは、そこにある情報を見直し、選択肢を作り出し、「どのように実行するか」を決めることだ。しかし、頭がすべきでない仕事を信頼できるシステムに任せない限り、頭は本来するべき仕事よりもずっと低レベルの作業をせざるを得ない。そろそろあなたの頭を出世させてみようではないか。」ピンと来た人は是非研究を。)

 そのとき、興味深いものが目に飛び込んできた。トレーの上に置いてある紙である。「食育の時間」と書いてある。思わず目が吸い寄せられる。<マックとドナのおいしい時間>という漫画形式の記事だ。セリフを引用してみる。

 ドナ「あっ どうしよう きのうはカルシウムが足りなかった! きょう 骨が折れるかも!!」

 マック「おいおい ドナ 一日に必要な栄養とカロリーは「めやす」だから3〜4日で調整すればいいよ 
      あんまり神経質になるとかえって体によくないよ」

 ドナ「3〜4日で 調整すれば OKなの? じゃあ・・・」

 ドナ「きのうは マックと 会えなかったから きょうはいつもより 長くーね」

 ドナドナドーナー ドォーナー である。食育である。京丹後である。亡国である。

 
 私は、明後日28日にアグリセンターで行われる京都府丹後広域振興局が行う「食の安心・安全セミナー」に我が家の子ども達を連れて行く決意をさらに固くした。

 今朝、マッ■でアイスコーヒーを飲みながら私が考えたことである。

 ベストセラー「食品の裏側」の著者、安部司さんを
講師に迎え、「食品添加物の正しい理解」をテーマに、
次のとおり「食の安心・安全セミナー」を開催します。
 安部さんの著書「食品の裏側」は、2005年の発売
以来55万部を突破するベストセラーとなり、マスコ
ミでも多く取り上げられています。
 食品添加物の実情を理解し、添加物とどのように付
き合うか、判断基準を学ぶ良い機会になりますので、
この機会にぜひ、ご参加ください。

◎日  時 8月28日(火) 19:00〜(開場18:30)
◎場  所 アグリセンター大宮(大宮町口大野)
◎テーマ 「食品添加物の正しい理解」(仮題)
◎講  師 「食品の裏側」著者・ジャーナリスト
                 安部 司さん

作成日: 2007/08/26


2007年8月24日(金曜日)

緊急告知「食の安心・安全セミナー」

カテゴリー: - 早川まさてる @ 09時38分57秒

緊急告知「食の安心・安全セミナー」

 以前のリポートで下記の講演会について書いた。必見の講演会だと思う。ありがたいことに府が同じ講演会を8月28日に予定している。が、ほとんど知られていないようだ。京丹後市のお知らせ版にのっていたが、市のHPにも府のHPにも情報がなく、もったいない。

 お母さん方はもちろん、子ども達にも知っておいて欲しいと思う。夏休みの最後、親子でどうだろうか。医療も大切である。が、病気にならない基本は食にある。

「食品の裏側」講演会

 夜10時前帰宅。夕食を食べて、即、息子とカンナの刃を研ぐ。かつお節を削るためである。

 今日の夜、大宮アグリセンターで開催された食育講演会に行ってきた。「食品の裏側」 ー知っていますか?食品製造の舞台裏。安さ、便利さ、美しさがそれほど必要ですか?ー である。この講演会は、職員で作る食育プロジェクトチームの企画として開催されたのだが、アグリセンターが立ち見山盛り状態で、内容も素晴らしいものだった。

 (ちなみに、今日は一般質問初日だったが、こちらも負けず劣らず聞く価値十分であったと思う。別にお愛想ではない。正に「京丹後市の裏側」を如実に見せてくれるものであったからである。)

 講師の安部司氏は舞台の上で食品添加物を調整し、ジュースから豚骨ラーメンのスープなどなど、即興で作ってしまわれる。巧みな話術に笑っていた顔がだんだん引きつってくる。食品の裏側がとんでもない状況になっていることがひしひしと伝わってきた。この講演会を、全市民、お母さん達、子供達に聞かせてやりたいと本気で思った。今後、食育プロジェクトのメンバーがこの成果を学校給食、保育所の給食などに如何につなげてゆくか、農業とも如何につなげてゆくかが楽しみである。応援したい。

 で、帰ってすぐ、次男にうんちくをたれながら、刃のなまりつつあった、かつお節削り用カンナをあわてて研いだ次第である。(経緯はこちら


 

きょうたんご おしらせ版 平成19年8月10日発行

ご案内【京都府丹後広域振興局農林商工部.62-4315】

 ベストセラー「食品の裏側」の著者、安部司さんを
講師に迎え、「食品添加物の正しい理解」をテーマに、
次のとおり「食の安心・安全セミナー」を開催します。
 安部さんの著書「食品の裏側」は、2005年の発売
以来55万部を突破するベストセラーとなり、マスコ
ミでも多く取り上げられています。
 食品添加物の実情を理解し、添加物とどのように付
き合うか、判断基準を学ぶ良い機会になりますので、
この機会にぜひ、ご参加ください。
◎日  時 8月28日(火) 19:00〜(開場18:30)
◎場  所 アグリセンター大宮(大宮町口大野)
◎テーマ 「食品添加物の正しい理解」(仮題)
◎講  師 「食品の裏側」著者・ジャーナリスト
                 安部 司さん
◎内  容 食品添加物の元トップセールスマンだっ
た安部司さんに、自らの現場体験をもと
に、食品製造の舞台裏で使用されている
食品添加物について、実演を交えながら
ご講演いただきます。
◎定  員 300人(申し込み先着順)
◎参加費 無料
◎主  催 京都府丹後広域振興局
◎申し込み 8月24日(金)までに電話で、丹後広域
振興局農林商工部企画調整室計画推進
担当(.62-4315)へお申し込みくださ
い。(受付時間 平日の9:00〜17:00)
      ※定員に満たない場合は、当日参加も可能です。

作成日: 2007/08/24


2007年8月22日(水曜日)

三方善の経営

三方善の経営
 
 先ほど、産業建設常任委員会の3日間の視察から帰ってきた。一つ一つ、私にとっては非常に深いヒント、京丹後のこれからを考える上で具体的な切り口を見ることが出来たと思う。

 岡山県で味噌醤油・焼酎・日本酒などの醸造機械でトップを走る(株)藤原テクノアート様を視察させていただいたのだが、「三方善の経営」という言葉を伺った。ユーザーも、会社も、社会も良くなるという経営ということのようだが、最近のウインウインの関係という言葉より、社会が良くなるという視点を含んでいるところがうれしい。

 実は、視察中の昨日朝、非常に気になる情報が私の携帯に入ってきた。対外的問題も含んでまずい結果につながる話だったため、担当?に電話し、その状況に対する私の認識とリスク評価をお伝えした。

 私はその施策(とも言えるレベルとも思わないが)は好ましいと思ってはいない。しかし、多くの人がかかわり、現実にスタートしてしまった以上、気持ちよく、良い形になってくれたらと言う想いは持っている。今回、即座に対処できうるかと思われる筋に連絡を入れたのは、関係する方々が少しでも良い気持ちで持ち直してくださることを願い、京丹後市としての名誉をなんとか回復したいという思いだった。(良くない結果になって、ほれ見たことかと言いたいなら、手遅れになるまでほっておけばいい。)

 その日の夕方、その動きを受けて、私にではなく別の議員に入ってきた情報は、予想をはるかに下回った内容だった。そんなことはない、そっとしておいて欲しいのレベルのようだ。(直接聞いた内容ではない。間違っていたらお詫びする。)

 読んでおられる一般読者には、何が起こっているのかわからないことと思う。しかし、今、具体的な話としてここに書くことは避けたい。関係者は間違いなく何を指しているかわかるだろう。(何が起きたかをきちんと知らされていない関係者は分からないだろう。)

 失敗してしまったことは、今から元に戻すことはできないと思う。しかし、誠意を持って対処すれば、回復することはできるかもしれない。雨降って地固まると言うこともある。フタをしたら、それまでである。

 すでに、そういう方向で対処を始めておられたら、大変失礼な文章になるかもしれない。また余計なことをと言われているかもしれない。しかし、私は「三方損の関係」になって欲しくないと思う。

 一人の関係者に訴えても意味がないことは分かった。少しでも良い方向に動くことを期待して、ここに記す。

作成日: 2007/08/22


2007年8月19日(日曜日)

多くの自治体では公共下水が首を絞める。京丹後も。

多くの自治体では公共下水が首を絞める。京丹後も。

 自治体財政に致命傷を与える双璧は、公共下水道と公立病院であろう。片方を抱えているだけでも、今の時代、とても大変であるが、京丹後市は2つとも抱えている。加えて、連結決算の対象になる?第3セクターというくせ者があるが、京丹後市長は日本最大の赤字第三セクターで名高い北近畿タンゴ鉄道の副社長を兼務している。

 国は、一般会計だけではなく、これらの会計を連結し、全体としての収支を借金を評価の対象にしつつある。これは来年度の平成20年度の決算からスタートするはずである。詳細は決まっていないかもしれないが、大枠は既に見える。

 一般会計の財政計画だけでなく、病院、公共下水、上水道、簡易水道なども財政計画を示し、それらの合わさった財政状況を考える中で、施策の、特に巨大事業のあり方を見定める必要があることは、誰も否定できないだろう。

 しかし、その議論の根拠となる数値は、十分示されているとは思えない。不確定な部分が残ることは当たり前である。だが、概ねこの範囲という数値、目処は、財政を見てゆく上では絶対に、絶対に、くどいようだが絶対に必要である。なければ、潜水艦がエコーによる探査なしで、潜望鏡なしで、明石海峡に急浮上するようなものである。いや、北極海の氷の下から急浮上と言った方が近いかもしれない。上に氷の壁があること(致命的に財政が厳しいこと)は分かっているが、その厚さや位置、固さが厳密には分からない(自らの財政計画が固まっていなかったり、国の基準が細部が固まっていない)からと言って、そのまま浮上を続行する(思いつき施策や効果の期待できない施策、巨額の事業をやり続ける)ようなものである。

 必要な数値が出てこないので、昨年6月議会一般質問あたりから、とにかく資料を集め、自分で組み立ててみている。その手の本を読んだり、誰かに指導してもらっているわけではないので、自分が納得できる範囲での全くの我流であり、細かい数値などは四捨五入してしまったり、転記ミスもあるかもしれない。(市が正式に出せばよい資料なので、市が作成して出していただけたら、私も不安がなくなって助かる。)それらをご理解の上、お読みいただきたい。

 まずは、数字の生データである。色々集めた資料からピックアップし、昨年6月議会の私の一般質問で理事者側と議員全員に配布させてもらったデータの一部である。(単位は100万円) 

http://www.tango-hayakawa.net/modules/wordpress/attach/gesuizaisei-hyou.gif

 ざっと見て欲しい。まず、今までの借金(公債費)返済分がいくらで、新規に始める事業の借金返済がいくらになるのかを分離して年度ごとに示した。次に、一般会計から下水道会計に繰入している(下水道会計に一般会計がカンパしている)金額と、平成19年度から例の平準化債で借金返済の先送りをしている金額を示した。平準化債を使った金額だけ、一般会計からのカンパを減らすことができる。

 最後の列の「H18を基準にした必要な繰入金の推測値」は、借金返済額が増えた分だけ一般会計からのカンパ(繰入金)を増やさないといけないので、素直に計算するといくら必要なのかを私が試算した。恐ろしいことに、現状では借金返済分と新規事業の自己資金をカンパ(繰入金)でまかない、できた施設の維持管理を利用料金+下水道加入分担金でまかなっているという構造になっている。

 ざっくり言うと、自分の稼いだ金で食費と水光熱費等を払い、親からのカンパで家の借金返済を行い、さらに自己資金なしで借金をしていつ完成するか分からない家の増築を繰り返しているようなものである。

 表の生の数値から読み取るのはなかなか難しい。グラフにして見てみよう。

http://www.tango-hayakawa.net/modules/wordpress/attach/gesuizaisei-gurahu.gif

 ポイントを箇条書きで示そう。

1.H18年度までは、借金返済(公債費)と一般会計からのカンパ(繰入金)はほぼ同額。

2.H19年度からは、平準化債という借金の先延ばしで3.2億円、カンパを減額した。(これをしないと、一般会計の「実質公債費比率は18%を超え、公債費負担適正化計画を策定しなければならない「許可団体」になる」ことを松本経一議員が明らかにした。)

3.既に建設した下水道の借金返済だけであれば、H21をピークに減少し始めるが、新規下水道建設369億?をスタートしてしまっているので、計画通りだと現在の8.9億からH28年度16.9億円まで毎年の返済金額が上昇を続けることになる。

4.いつまで、どうやって平準化債を使い続けるのか、連結決算の中で、下水道会計といえども借金をしつづけることが可能なのか、新規下水道が完成する7年先?(財源があっても10年以上先になると思える)まで、利用料の回収ができない投資をし続けられるのか、その頃、本当に加入する人がどれだけいるのか、疑問点は多々あるが、数年先には15億近いカンパ(繰入金)が必要となる。

 私は合併当初から、網野地区の新規下水道計画は進めるべきでない(全面的にではない。密集地は公共下水の方が良い場合もある。が、住民の意向や財政状況を見極めての話である。)と主張してきた。にもかかわらず、郷村断層がまともに走る土地を常任委員会にかけることもなく、断層の説明も私の指摘があるまでは行わず、資料も提出しないまま即決で2億円で購入し、砂地の難工事が進行している。



  平成18年 第1回 京丹後市議会3月定例会会議録(1号) 最後の方にあります。

 これは多発的時限爆弾の配置であり、自爆的財政運営であると私は思ってしまうのだが、誰か安心できる材料・データ・考え方を私に提供して欲しい。スタートしてしまった事業は止めない限り走り続ける。平成19年度予算で下水道会計に反対したのは私だけだった気がする。(共産党さん、反対してたらごめんなさい。) 我々は、これを何とかしなければならないのだ。このことは、病院問題ともセットで考えざるを得ないテーマである。対処できなければ何が起こるかは、皆さんにもおわかりのことと思う。


作成日: 2007/08/19


2007年8月18日(土曜日)

平準化債を使わなければ「許可団体」の京丹後市

平準化債を使わなければ「許可団体」の京丹後市

 先日のリポート「お前は既に死んでいる?!財政5ヶ年計画」で、「 実は、松本経一議員がこの平準化債に関連して気になることを言っていた。相当に恐ろしい内容だったが、松本氏が見いだしたことでもあり、彼の発表を待ってコメントしたい。」とお伝えしたが、松本経一議員がご自身のHPで発表されたのでお伝えしたい。

まつけい、走る! 平準化債 2007,8,17

「仮に下水道会計で平準化債を借りないで、一般会計からの繰り出しが満額行われた場合には、計算式により実質公債費比率は18%を超え、公債費負担適正化計画を策定しなければならない「許可団体」になる、ということです。」

 もちろん、他の重要な記載もあるのでまつけい氏の原文を見ていただきたい。

 この段階に入りつつあることは、そうなるだろうと思ってはいても現実の話として突きつけられると血の気の引き方が違ってくる。1000万円単位での行き当たりばったりの思いつきとしか思えない施策の連発、45億円の光ファイバー計画のチェックの甘さ、1099万円もの物品管理システムの内訳が存在していなかった事実などと、「許可団体」というシビアさとあまりの落差が、日常茶飯事の出来事のようにすーーーっと議会を素通りしてゆく。

 一つ考えておいて欲しい視点がある。「情報公開」「情報共有」という京丹後市の施策の方向性である。昨日の基金にかかわるグラフデータも、HPに公開してあるものと同じデータから作っている。しかし、あの数字の羅列から手間暇かけてこの暑苦しく忙しい最中に、分析をするだろうか。平準化債を使わないと「許可団体」になることに気がつくだろうか。京丹後市の状況を情報公開する、情報共有し、市民と一緒に考え、まちを創ってゆくということは、その数字の持つ意味、平準化債を使わざるを得ない(のかどうか、疑問だが。使う前に、必死でやるべき事があるだろう)のなら、何故そうなのか、使わないとどうなるのかを市民・議会に示すことではないのか。

 市民が京丹後市の状況を知ることができるメディアはいくつかある。京丹後市の広報、議会の広報、市の出前講座、議員の議会報告、マスコミの報道(あまりに記者発表だけを載せている新聞と取材している新聞の差が激しい。取材内容の善し悪しは別として、心ある方は一度読み比べをしてみた方がいい)。全ての情報など伝えようもないが、この危機的状況を市民は知ることができるのだろうか。

 少なくともインターネットで私のHPを見ていただける方は、今の危機的状況の一端を見ていただくことは出来ると思う。私のHPのコピーをばらまいていただいてもいい。飲むときの酒のつまみにしてもらってもいい。早川の批判半分でも結構。(ガセネタは困る。よく見れば自分の利権を守るために情報をゆがめているかどうかは何となく分かるはずだ。見分けて欲しい。私の足らないところへの批判は甘んじて受ける。でも実は神経細やかなのでやさしめに・・・。)

 なんとか、少しでも多くの方に、この危険な状況を知って欲しいと思う。

 
作成日: 2007/08/18


2007年8月15日(水曜日)

お前は既に死んでいる?!財政5ヶ年計画

お前は既に死んでいる?!財政5ヶ年計画

 こんな事を主人公が決めぜりふで言う漫画が昔あった。趣味が合わなくてほとんど読まなかったのだが、財政の資料を分析していたら、思わず口から出てきてしまった。「お前は既に死んでいる!」

 財政の数字の羅列を見ても、私はイメージするのが正直なところ苦手でよくわからない。気になっているポイントを追いかけて、上がった下がったぐらいは読み取るが、数字の羅列を感触で捉えたり、活き活きと数字が踊り出すような読み取り方はどうも出来ないようだ。しかし、あーでもない、こーでもないと数字をコピペしながらグラフを作ってゆくと、突然視界が開けるときがある。当たり前のことしかしていないにしては手間を喰ったが、見えてしまった。「お前は既に死んでいる!」である。もちろん、私が受けたイメージであって、100%終わったと言いたいわけではない。なんとかだめにならないよう、そして、回復させる手段を考えながらの話である。

 7月20日の「全協で愕然。」で報告した資料は、市のHPからも入手できる。興味のある方はこちらを見て欲しい。

■京丹後市財政計画

 第1次京丹後市総合計画の実施計画(平成19年度〜平成21年度)の策定にあわせ、財政健全化の指針とするために5ヵ年間の中期的な財政計画を作成・公表します。財政計画については、ローリング方式により毎年度見直していくこととしています。

 ⇒ 平成19年度京丹後市財政計画(平成19年度〜平成23年度) (PDF 255KB)
 ⇒ 平成19年度京丹後市財政計画作成要領 (PDF 115KB) 

 ※平成19年7月に作成したものです。

 次に、上記資料から私が作成した資料を見て欲しい。(グラフ1)
http://www.tango-hayakawa.net/modules/wordpress/attach/zaiseikibo070815.gif
 行財政計画の数字には、合併特例債の大規模な利用は組み込まれていない(と思う。それ自体、よく考えるとおかしな話だが、私もぬかっていた。)ので、ブロードバンド計画などの大きな事業を組み込むと、行財政改革の目標数値を確保するのは非常に厳しくなるのは当たり前ではある。

 この行財政改革目標値と、5年間の財政計画の差についての方針の説明は、未だない。加えて、非常に気になるのは、ブロードバンドが収束し、9.2億の負荷しかかからないH21年度に行革目標と財政計画の差は29.1億円の最大値となる。その理由は、この時点では読み取れない。

 財政的に可能かどうかの検証も必要だが、行財政改革とこの財政計画の考え方についての説明は必須であろう。それにしても、参考資料として見て欲しいのだが、合併時に描いた新市建設計画との差が恐ろしい。今年度でも行革目標との差で46億円減額である。町が一つ消えたレベルの減額を抱えて京丹後市は走っている。合併時の絵がそのまま動くはずもないだろう。

 

 次に、市の財政を支える基金の推移を見てみよう。色々な基金があるが、一般会計の財源として崩して使えそうなもののみを足し合わせてみる。(グラフ2)
 http://www.tango-hayakawa.net/modules/wordpress/attach/zaityousuii070815.gif

 このグラフを見てぞっとした行政関係者は多いことと思う。年度初めに予算を組む際に、この基金を数億円崩して予算を組み、年度に入ってから、色々な補助金を確保して、基金を戻してゆくのが一般的な予算の組み方だ。財政調整基金が6億、4億というレベルは尋常のものではない(と私は思う)。聞くところによると、市税収入を多く見積もるだとか、前年度の繰越金を上手く使うだとか、手法はいくつかあるようだが、この右肩急激下がりのグラフと市民経済悪化の前では、私は唸るしかない。まあ、このグラフだけを見ているとH22あたりでどうにもならなくなる気がする。

 

 さらにぞっとするグラフをお見せしよう。例の下水道の平準化債を使わなかった場合を試算してみる。(グラフ3)

http://www.tango-hayakawa.net/modules/wordpress/attach/zaityou-heizyun070815.gif

 平準化債については、3月議会の予算審査に関連して、「禁断の木の実を食べるとき」に詳しく書いた。そして、なんと、予算が動き始めたすぐの6月議会で、再度2000万円の平準化債を打ち出の小槌のように使っている様を見て、モラルハザードが起きてしまったと強く感じた。そして、この財政計画で、毎年平準化債をめいっぱい(だと思う)使っている様を見て、愕然とした。

 今年度組み込まれた3億円の平準化債を用いることで、一般会計から下水道会計への繰入金が3億円低く抑えられ、それで浮いた財源は、病院の繰入金の増額2.3億円に回ったと見て良いだろう。もし、この平準化債を使わなかったら何が起きるか、それを試算したのが上のグラフ3である。財政調整基金のみを崩してゆくと、平成20年度が終わった時点で残額は5億円程度となる。他の基金を軒並み崩していっても、平成21年度末には基金はほとんど消滅となる。

 私は平準化債は使うべきではないと議会で発言し、市長はこれを「智恵である」と言い、私は「いや、罠である」と反論した。が、このグラフを見て、私でも使わざるを得ないほど、財政が危機的状況に踏み込んでしまっているのではないかと正直言ってかなりのショックを受けた。

 実は、松本経一議員がこの平準化債に関連して気になることを言っていた。相当に恐ろしい内容だったが、松本氏が見いだしたことでもあり、彼の発表を待ってコメントしたい。

 いずれにしても、これらは市が公式に発表した今後5年間の財政計画に基づくデータである。私が推測した数値は使っていない。足し算、引き算して、グラフに示しただけである。その読み方には私の行財政改革や京丹後市の状況に対する情報が加味されている。皆さんも、特に市の職員の皆さんは、自分でこのグラフを読み解いて欲しい。何が起こるのか、今、何をしなければならないのか、見えてくるはずだ。

 当たり前であるが、私の意見が100%正しいはずはない。違う側面が見えている人は、是非教えて欲しい。その見方も融合させながら、私なりの考え方を構築してゆきたい。

 この状況を良く読み取った上で、もう一度、私が指摘してきた事業を見直してみて欲しい。光ファイバー計画45億円、網野エリアの新規下水道計画200億〜400億?、東京でのファッションウィーク1100万円、堀川通りチャレンジショップ1200万円、商品券割引分1000万円補助、信用保証料100%補助1200万円、なんとか止めることができたが旭・蒲井の温泉掘削・宿泊施設建設数億円、病院の赤字10億円/年(18年度当初繰入ベース。累積赤字は43億円)。

 ほとんどの市民は、私の指摘に賛同してくれるのではないかと思っている。お金を使うのがだめだとか、補助金がだめだとか言っているのではない。その血税に見合うだけの成果が期待できるかどうか、これからの財政状況を見据えた時に、やるべき、やれる施策かどうかである。

 京丹後市の状況は、既に危機への分岐点を超えているのではなかろうか。その切迫感は、市の施策や議会に私は感じることができない。実は、これが最大の危機なのかもしれない。

作成日: 2007/08/15


地域経済再生・支援緊急対策は単なるばらまきであってはならない

カテゴリー: - 早川まさてる @ 11時11分41秒

地域経済再生・支援緊急対策は単なるばらまきであってはならない

 8月9日の全員協議会の報告が終わっていない。押し寄せる情報の海におぼれる前に、市民に情報提供をしておきたい。本当に次々に対処すべき情報が溢れている。

 今回は、残された大物、「地域経済再生・支援緊急対策」について、まとめておきたい。

 結論から述べておく。総額2950万円の予算措置を含む内容だが、金額ベースで2800万円については、私はふさわしくない・効果が期待できない内容であると見た。自民党京丹後支部からの陳情を受けた直後の6月21日にスタートし、地域経済再生という大きなテーマを掲げて短期間で取り組んで来たという状況は大変だったと思うが、結果として巨額の補助金が選挙前のばらまきに終わってしまいかねない。

 また、単なる支援策ではなく、地域経済再生・支援緊急対策というテーマを掲げる以上は、現在の状況とこれからの京丹後ががんばって行く方向についての本質的追求が不可欠だと思うが、明らかに不足している。加えて、今回の巨額の補助金2950万円について、行財政改革との整合性、財源(何を削って捻出するのか)について確認したが、検討していないという答弁だった。話にならない。補助金を一律10%カットの中で、数千円、数万円の補助金が地域の現場で消えていっている。その血と汗をかき集めたような補助金予算が、1000万円単位で意味のない・効果の薄い施策に消えて行くことが本当にふさわしいのか、9月議会に向けての議員・会派・議会の見識が問われているだろう。

 というわけで、主要な点のみ、個別の内容を吟味してゆきたい。

 市が議会に提出したものと同じ資料が市のHPに出ている。詳しくはこちらを参照してほしい。していただくこととして、私は指摘すべき点のみ、記述する。

1.市職員動向訪問について

 
商工会の「会員訪問事業」に同行して、市職員が延べ99人(実日数60日)1879事業所
  (全体の59.7%)を訪れ、ヒアリング等によって、生の声を聴いた。

 これについては、聴くだけで反映されないので意味がないなどの厳しい意見もあるが、プラスに捉えておきたい。ただし、非常に駆け足であっただろう事や、その取りまとめが今回の予算措置に活かされていると感じられないことなど、やっただけの結果に終わる可能性が高い。HPにも公開されている「生の声」をきちんと読み取り(ピックアップして中身をなくすようなまとめでは意味がない)、施策に組み上げれば、価値は出てくる。この動きの評価はこれからの取組にひたすらかかっている。

2.建設業の経営革新支援

建設業者が行う経営基盤強化や新分野進出等の経営革新に向けた取組みに対して
補助金を交付。補助対象経費は、アドバイザー等への謝金、旅費、研究開発
事業費、会議費、資料作成などで、補助金額は、補助対象経費の2分の1以内(1
件200万円を限度)。補正予算額600万円

 これについては、建設業が新分野などへ移行して行く必要があることは自明であり、方向性はいい。が、建設業の感覚として、ややこしい手続きをして、200万円程度の金額を補助してもらうことが、それほど意味のあることになるとは思えない。総額600万円もの補助金を使うのであれば、別の使い道を考えるべきだと私は思う。

 指摘に対して担当部長は、年度途中でもあり、今回はソフト面に手を付けて3年継続しながら国府の補助金含めて、ハード面にも進めて行きたいと答弁した。そのイメージも分からないでもないが、それならば、きちんと現時点での全体像を示すなかで提起すべきであろう。

3.信用保証料補助金の拡充

織物業に加え、建設業に対しても補助率の特例措置を設け、現行の補助率(30%〜80%)を特例措置として100%とする。
予算額1200万円。

 今、建設業者にとっては、もちろん100%の補助金はありがたいだろう。恐ろしく業界が厳しいことは間違いない。しかし、仕事を入札で勝ち取り、信用保証料を払わなくてはならない業者は仕事がとれたと言うことである。また、入札するにあたって、それらのコストも算定しての入札価格である。もし、行政がやるならば、京都府に対して(府は京丹後での仕事量が1/3になると言っていると聞く)あまりに厳しい状況を踏まえて、予算の削減幅を小さくするように、市長も議会も(府議会議員も)総力を挙げて声をあげて、仕事総量を増やすことに取り組むべきだろう。また、補助率を100%にする必要性はどこにあるのか。これは、地域経済再生・支援緊急対策としては極めて効果が薄く、単なる関係業界へのばらまき施策ではないかと私は考える。

4.水洗化促進住宅の改修助成

下水道の普及とあわせて、市内建築業者等への受注増加を促進することにより民
間需要の拡大を後押しするための方策として、水洗化のための住宅改修の助成につ
いて、そのあり方を速やかに市下水道事業審議会に諮問。その上で年内を目
途に答申をお願いし、平成20年度の予算編成において制度の具体的な設計を行う。

 旧網野町時代に同様の施策があったが、実態として、どれくらいの需要喚起になったか、あまりよく分からなかった。2年ほど前に文教建設常任委員会で岡山県新見市に視察に行き、同様の施策があったので効果を尋ねたことがあるが、あまり利用者がないという話だった。しかし、やってみることはいいと思う。しかし、私が指摘したのは「下水道審議会に諮問する必要はない。トップの見識として、必要があると確信できるなら、そんなに時間をかけないで、即、実行に移せばよい。審議会も否定的結論が出せるわけもなく、迷惑で時間のロスになるだけだ。」ということである。平成20年度は骨格予算であり、当初から入れられる施策ではないし、そういう動きがあるということ自体が、市長自ら発言していたように、市民にとっては改修を先送らせる要素となってしまう。市長の他の答弁は論理的に意味が分からず、記憶に残っていないので省略。


5.割引商品券の販売支援

地元消費の促進と民間需要の拡大を目的に、京丹後市商工会が合併記念PR事業
とあわせて実施する割引商品券の販売事業に対し補助金を交付。

 市民は9000円で10000万円分の商品券を購入できる。1万セットで一人5セットまでである。今の市民の状況を考えると、この商品券があるからたくさんものを購入するという状況にはない。ひたすら節約であろう。また、以前の同様の商品券でもほとんどは大手スーパーなどで利用されていたと指摘がある。お金に余裕がある家庭では、45000円出せば5000円の割引が得られる(1万セット÷5セット=2000人。京丹後市の総世帯数は21923世帯)ことになる。

 この企画を京丹後市商工会が合併祈念PR事業として実施する(これはかまわない。どんどんやって欲しいぐらいで、商工会としてはいい企画?だと思う。)のだが、1割割引分の経費1000万円をまるごと京丹後市が地域経済再生・支援緊急対策の補助金として支出するという計画である。それは私は違うと思う。上記のように、この商品券の目的・効果は、市の掲げるテーマにそぐわないし、私は効果が期待できるとは思えない。地域経済再生・支援緊急対策ではなく、単独の補助金として商工会に出すのであれば、(財政面や行革の考え方との整合性は別として)それはそれとして一つのばらまき、いや、もとい、施策である。(市長は繰り返し商工会からの要望があったと述べていた。)そもそも商工会は合併祈念PR事業として考えるのであれば、会員が5%持つとか、商工会の予算から組むなど、自力でできる事業を考える方が良いのではないかと思う。

 ある行政経験も深い議員さんが言った。「早川くん、あんたの言うとおりだ。商工会が自力で10%割り引いて、市が10%上乗せするという話ならまだ分かるがなぁ。」

6.建設工事及び物品等の発注方針

建設工事の発注及び物品の購入等に当たって、透明性及び競争性の確保を大前
提としつつ、公益的基盤の確保と地域経済の再生の観点も踏まえ、基本方針を再
確認する。本市が行う公共工事の透明性、公正性の確保をいっそう確実なものとするため、
第三者による「入札監視委員会(仮称)」を設置。

 これは、だいぶんもめそうな予感がする。今、気になっている事案が複数あるのだが、へたに書くとえらいことになるのでまだ書かないが、少なくとも「入札監視委員会(仮称)」は、既に一部で嵐?が始まっている。

 なお、その基本方針の中に「 除雪や災害対策等の公益的配慮が必要な土木建設分野において、市内に十分な数の業者が確保できる場合には、透明性、競争性の確保を大前提に、市内業者に発注することを原則とする。」という一文がある。これは、意味がよく分からない。私が土木業界の方達に何度かヒアリングをさせてもらった際に聞かせてもらったのは、「除雪は割に合わない。災害復旧も予算がなくても?やってくれと無理をしてきた。他所からの業者がそういうこともしないまま、安い入札価格で仕事だけを取って行かれたら、とてもやってゆけない。」という趣旨であったと思う。

 私は「いや、地元の土木業界は除雪はこんなことならやらないと言っているのではなかったか?それを地元に優先的に発注する意味がよく分からないのだが」と2回も質問したが、回答はなかった。よく文章を見直すと、「除雪や災害対策等の」とあり、災害復旧ではない。微妙な表現である。入札という、公明正大透明性が最大限に要求される分野の基本方針である。意味内容は、誤解なく、明白に理解できる必要がある。私には、その文章が示す具体的な内容が把握できない。

7.地域経済再生・支援緊急対策総合相談窓口の設置

緊急対策事業や雇用などに関する市民の相談に的確に対応するため、総合相談窓
口を商工振興課(商工観光部)に設置。雇用に関する相談、緊急対策事業に
関する相談、融資や利子補給など金融に関する相談などを受け付け、関係機関や関
係部署への紹介や連携、調整を行い、支援する。

 私が指摘したのは次の1点である。「市職員はもともと専門家ではない。ぎりぎりのところで苦しんでいたり、時代の先端を行く開発の相談に商工観光課の職員が対応できるとは思えないし、本来の業務に負荷がかかる。本当にやりたいなら商工会に補助金を出して委託した方がまだいいのではないか。」

 こんな相談に対応するには、市職員らしくないと言われるぐらいの専門分野での感性と能力・知識が求められるだろう。思いつきでこれ以上貴重な職員のマンパワーを浪費するのはやめにして欲しいと思う。本来の業務でもっとやらなければならないことがあるのではないか。

 短くと思いつつ、結局、長文になってしまった。厳しく問題点を指摘してしまったが、そう書かずにはおれない貴重な貴重な市の財源2950万円を使ってのぼろぼろの施策である。2950万円から、私の指摘した1200万円、1000万円、600万円を引き算してみて欲しい。その2950万円をどこから捻出するのか、どの施策をカットするのか、そのお金があったらやりたい、やるべき施策はなかったのか、想像してみて欲しい。

 たった10万円20万円であっても、意義があったのに予算化できなくて消えていった施策たちは、屍累々と積み重なり、恨めしやぁ〜と、草葉の陰からじっと見ているはずだ。(お盆モードの表現です。失礼しました。)

 1000万円、本当にお金を出して地域の商店を活性化させるなら、1ヶ月間、小さな地域の商店で購入した金額の10%を市が割り戻す制度も考えられる。もちろん、この場合、大手スーパーやホームセンターなどは除外する。1ヶ月間限定で1億円のお金が、ローカルの小さな商店で使われる。これはこれなりに、意義があり、若い人たちも、もう一度地域の魚屋さんやお肉屋さん、電気屋さん、文房具店で顔を合わせながら買い物をする楽しみを感じてもらえるかもしれない。そして、公務員の地元消費を徹底的に喚起する。(私もまだまだ・・・。m(_ _ )m ) 

 <もう一度京丹後キャンペーン> である。

作成日: 2007/08/15


2007年8月10日(金曜日)

タイナショナルベースボールチーム

カテゴリー: - 早川まさてる @ 23時08分54秒

タイナショナルベースボールチーム

 8月9日の全員協議会の報告その2である。

 ご承知の通り、「江本孟紀総監督率いる タイ・ナショナルベースボールチーム 北京オリンピック予選に向け 京丹後市を拠点に 日本遠征合宿」についての報告が、全員協議会で行われた。

 分かったことを取りあえず記述しておく。

 京丹後市タイ・ナショナルベースボールチーム支援実行委員会(会長・沖田京丹後市商工会長)が支援し、京丹後市などは共催として応援する。総予算は335万円(宿泊旅費122万、需用費・食費103.6万・・・)の予定であり、内200万円は、市内のある企業からの寄付金200万円を全額補助金として支出する。が、議会の承認を得る場がないので、予備費から支出する。残り135万円は一口1万円で市内企業寄付を集めている。

 この支援のメリットはとの質問に、市長は「タイと観光振興をやりたい」などの夢を語っていた。ハクシュウ市の再来かと一瞬緊張が走るが、それほど深い意味はなく、思いつきだったようだ。今回のきっかけを活かしてできることはやりたいという意味に取っておきたい。

 これを行うことになった経緯は、5月末に江本氏と市長が会った際に、話を聞き、前向きに取り組むことをその場で伝えたことから始まった。行政主体は難しいので、7月13日に実行委員会を立ち上げた。(議員より、7月2日に江本氏のブログに市長が受け入れ大歓迎と記述してあるとの指摘あり。江本氏ブログ

 この寄付をされた企業は、「今までも合併後毎年100万〜800万円を寄付してくださっているのだが、今回は、支援実行委員会の関連もあり、寄付金額の200万円を市から補助金として出す」という説明があったが、質問してみても、今ひとつ、直接実行委員会に寄付とならない理由がよく分からなかった。市への寄付は寄付として、今回のことは市長が重要な緊急を要する決断として予備費を使うということだけの方が、よく分かる話だった気がする。

 また、気になっていた前回の総括についても聞いてみた。ファイアーバースの監督を江本氏が辞められた事に関連した話だが、京丹後市は江本氏のネームバリューを期待してファイアーバースを支援する事にしたはずだ。にもかかわらず、あっという間に監督を辞められたことに違和感を持っている市民は多いと思う。このことをどう総括しているのかを質問すると、市長の答弁は、「今回のタイチームの件は、ファイアーバースとは別件である。タイのナショナルチームは云々、云々・・・・・」とのことであった。わたしが、「いやいや、別件なのは当たり前で、そんなことは関係ない。質問にきちんと応えて欲しい。私が聞いているのはファイアーバースの総括である」と再質問すると、「江本氏とではなく、ファイアーバースと付き合いをしているのだから問題はない」とのことであった。

 私は、前回のファイアーバースもよく分からない経緯の中で進んでしまった気はしているが、江本氏には、前回江本氏に期待していた市民の気持ちを理解して欲しいと思う。そして、この厳しい状況下、ファイアーバースの支援の団体をがんばって作り、寄付金を集め、そして、今回、また、タイのナショナルチームの支援団体を作り、厳しい中で寄付金を集めて回っている方達のことを理解して欲しいと思う。

 ある議員の厳しい追及の後、(私ではない。念のため。)市長が「私も京丹後が良くなればと思って引っ張ってきているんだ」と気色ばむ場面があったが、最後、私の方から提案をしておいた。「タイの9月10月頃はフルーツの端境期になり、スイカぐらいしかない。この時期に丹後の梨や柿など輸出できるチャンスがある。昨年、バンコックで20〜30Km百貨店などを歩き回ってみてきた。日タイ修好120周年の年でもあり、今回のご縁を活かしてやってみてはどうか。私のタイでのネットワークも提供できる。」 タイは東南アジアエリアの日本人駐在の拠点である。カンボジアやラオス、ベトナムなどに駐在になっても、バンコックに家族が住み、日本人学校に通い、週末ベトナムなどからバンコックに帰ってくるパターンが多いと聞いている。他にも深い交流・交易のチャンスはあると思える。京丹後市から工場も進出しているのだ。 

 議会の反対側、最大会派の中から「賛成」のヤジが飛んだ。久しぶりにうれしいヤジであった。

作成日: 2007/08/10


農業法人誘致対策事業3.3億円トラブル

カテゴリー: - 早川まさてる @ 09時47分36秒

農業法人誘致対策事業3.3億円トラブル

 昨日の全員協議会の報告をしておきたい。3つのテーマがあるので、一つずつ手を付ける。

 6月議会の補正予算で、農業法人誘致対策事業ということで、3億3574万円の補助金が提案され、賛成多数で可決された。内容は、国営農地に進出する農業法人に対して、国府(3億443万円)市(3131万円)の補助金を支出するものだ。京都市内で野菜の卸を行っている企業の子会社(資本金500万円 弥栄町吉沢)が収益性の高いタマネギ・にんじんなど土地利用型作物の導入・定着を促進することにより、担い手の確保と育成、農地の遊休化防止を図るなどの目的で行う予定だった。

————–
報告された経緯(要約)
 6月26日 議会最終日に可決
 7月13日 法人より「公庫資金の借入が非常に厳しい状況にある」ことが報告される。
 7月20日 法人が公庫からの資金借入を断念
 7月23日 法人が来訪し、府・市に対して報告
        ・公庫資金を断念
        ・京丹後市での生産計画は引き続き行い、事業の撤退は考えていない。
        ・建物は新築ではなく、JA所有のライスセンター利用をしたいので協力を。
        ・建設予定地の賃貸借契約を地主の意向を受けて解除。
 

今後の検討課題
 JAの意志決定 
   ライスセンター所有者としての意志決定に1〜2ヶ月必要。また、地主の承諾も必要。
 国府の施設処分許可
   ライスセンターは国庫補助金を活用しており、国への許可協議を進めると6ヶ月程度の期間が必要。

市の方針
 国府、JA等での手続きや協議のために、6ヶ月の期間を要する。このため、現時点では、平成19年度の事業着手は極めて困難と思われる。よって、当事業は、必要な手続きを見定める中で、事業者において改めて精査した事業計画に努めるものである。また、国府補助金と確実な自己資金の見通しが絶対条件である。
 付いては、予算の整理は府と同じ方針の下に、12月議会において丁寧に説明し、予算減額の審議をしてもらうことを願う。

——————-

 公庫資金を断念した理由については、7日の産業建設常任委員会の場においては「聞いていない」ということであった。一番大切なポイントであり、それなしには話にならないという全員の意見を踏まえ、今回、市は「断念の理由は、新しく設立した農業法人であり、生産実績がなく、要求される資料を用意できなかったから」という理由を説明した。

 私はこの理由をかなり疑問に思っている。こんなずさんなレベルの話で3億3000万円の補助金が動いて良いものであろうか。他の議員からも同様の意見・質問が出されている。久美浜での納豆工場と同じ結果にならないようにという声が各所で上がっていた。私は、一旦白紙に戻すべき事案だと考える。

 それにしても、なんである。どうなっているのであろうか。

 産業建設常任委員会で、予定にはなかったのだが説明を求めた委員長判断、そして、常任委員会での委員の皆さんの適切な議論と判断が、全員協議会での報告につながった。手前味噌ながら、良かったと思う。

 と、同時に、付託されたわけではないが、事前に産業建設常任委員会として、この事案の説明を求めて聞いている。その際も「危ないのでは・・・」という声がなかったわけではないが、市のばんばんであるという説明の中、きちんとしたチェックをかけられなかったのも事実であろう。その意味、あり方を議会改革のテーマとして捉えることができれば、京丹後市議会も一歩進むことができるのではないかと思う。今回はあまりに明白であるために白日の下にさらされる結果となったが、問題となる事例は私が認識している事例だけでもいくつもある。

 私が言うのも変ではあるが、「がんばれ!京丹後市議会!」である。

作成日: 2007/08/10


2007年8月7日(火曜日)

まちづくり基本条例と巨額の補助金

カテゴリー: - 早川まさてる @ 21時21分01秒

まちづくり基本条例と巨額の補助金

 昨日、下記のような指摘を行った。

8月9日突然全員協議会

 ・今、水面下で6月議会で承認された補正予算(私は反対した)について、巨額の補助金に関わる動きがあるようである。ある意味、野球チームの支援にいくら予算を出そうが、市長の予備費から出す分については、議会は何も言えない。また、議会云々以前に話は進んでしまっているだろうから、事後承諾のようなものだ。今からだめですなんて言っても相手方も困惑するだけだろうから、市長のトップとしての判断として、市にとって6月議会終了後に突発的に生じた重要な課題について、予備費を使って対処するという宣言を聞くぐらいの話にしかならない。巨額の補助金に関わる話は、次元の違う重要性を持った話であることは、多分間違いない。

 この問題が全協の議題に入っていないが、これからでも入れるのかどうか、非常に気になる。このこと自体はもっと早く分かっていたはずなのだから、全協を緊急に開く判断の裏には、何らかの想定があったのではないかと推測する。3日の通知の際に、議題に入っていなかったことを問題視するつもりはさらさらないが、先送りしてしまうことのないよう、注目しておきたい。

 何があったのか、概略が把握できた。今日、午後に行われた産業建設常任委員会に担当部が来て、事情の説明を行った。疑問点が山盛り出され、(一番肝心のところがよく分からず、何度も繰り返し違う委員が同じ事を質問していたとも言える。)ほとんど委員の結論は一致していたと思う。あまりになんである。

 委員会の総意として、明後日の9日に行われる全員協議会で、議会全体に対してきちんと説明すべきであるということが明確に伝えられた。(この補助金は常任委員会に付託された案件ではなく、6月補正予算に関わる問題であり、とても産業建設常任委員会だけで収まる話ではないということだ。)というわけで、9日の全員協議会で説明された後、このリポートでも市民の皆さんに報告したい。気を持たせて申し訳ないが、お待ちいただきたい。(但し、万が一、市長が全員協議会で説明すべきと言う常任委員会の総意にも関わらず、説明・質疑を行わなかった場合は、私の責任で皆さんにお伝えすることになると思う。)

 今日は午後から2時間、「まちづくり基本条例の制定に向けた意見交換会」が基本条例の制定を進める会と議会との間で開催された。今までの活動内容を伺って驚いた。総計55回にもわたる会合を行っておられた。大変な労力だったと思う。

 私は、まちづくり基本条例を作るのは時期尚早だとずっと指摘してきた。それは最先進地のニセコ町の事例を見て、市と町民が苦労を重ねて創り上げてきたものを後戻りしないように条例としてくさびを打つものだと思ってきたからである。

 京丹後市には残念ながらまだその実績がない。実績がない中で作ろうとすると、作ることだけが目的になって、作っただけの飾り物になる危険性がある。今の市政のあり方を分析し、それを変えるために作ることも考えられるが、今回の事場合はとてもそんな状況にもなく、それを求めるのは酷な話である。ましてや、市長のセクハラ問題をはじめとして山盛りの問題があり、それらをきちんと処理することなしでまちづくり条例だけを作ることは非常に苦しいものになることは少し考えれば誰でも分かることであった。が、9月議会提案目指して、市長は進めてしまったわけだ。

 一つの観点を提示しておきたい。膨大なエネルギーと想いを注ぎ込んで作られたこの条例案であるが、これが発布されて具体的に市の施策、あり方、議会、教育、住民自治などがどのように変わるか、イメージしてみて欲しい。本当に変わると思えるかどうかである。変わらなければ、作っただけの飾りとなる可能性が高い。これは議会において取り組んでいる(らしい)議会基本条例についても同様である。莫大な労力をかけて条例を考える間があったら、今、ここにある問題を改善する事を必至でやった方が成果が大きいと私は思う。いや、それが議員としての第一の責務であろう。明日から、いや、今日のこの問題をどうするかを汗だくになって議論して、改善する。その結果を3行でも4行でも良い、まとめて条例にした方がよっぽど身のあるものになるのではないだろうか。

 意見交換会でも発言した内容を2点だけ、この場でも指摘しておきたい。

  第8章 市政運営
   第24条 市は、まちづくりに関する市民の自主性及び自立的な活動を尊重すると共に、
        国籍、性別、年齢、社会・経済的環境等にかかわらず、様々な主体がまちづ
        くりに果たす役割を重視して、権利の保障と拡充に努めなければならない。

 想いはよく分かるのだが、国籍と権利の保障・拡充を最高規範に記述するにあたっては、その意味合いを良く検討し、理解した上で進める必要があるだろう。条例に記述すると言うことは、最高規範として記述すると言うことは、非常に大きな意味を持つ。

 もう一つは、最高規範としてまちづくり条例を作る以上は、人権問題、男女共同参画への言及は必須であると思う。

 今、8月7日である。お盆を挟んで9月はすぐだ。市への答申は恐らくほとんどそのままの形で市長名で議会に提案されるだろう。まちづくり基本条例は「市の最高規範」である。いわば最後のタマである。この大切なタマを飾りにしてしまったら誰がその責任を取るのであろうか。行政の呼び掛けに応えて応募し、本当に莫大な時間と精力をつぎ込んでくださったであろう方々には申し訳ないが、辛い思いで意見交換をさせていただいた。行財政改革の計画と同様、作れば成果というものではない。

作成日: 2007/08/07


2007年8月6日(月曜日)

8月9日突然全員協議会

カテゴリー: - 早川まさてる @ 11時12分08秒

8月9日突然全員協議会

 なんだか、セクハラ事件の頃は市長の日程が忙しくてとれないといわれていた全員協議会が連発で開催される。

 8月3日金曜日の16:30ごろ、議会事務局より携帯へのメール(先日より動き始めた仕組みで、議員自宅へのファクスに加え、携帯・PCへのメールで連絡が入る)で、全員協議会開催の連絡があった。

 日時: 8月9日木曜日9;30から
 議題: 1)地域経済再生・支援緊急対策(第一次)について
     2)タイ・ナショナルベースボールチーム支援について

 議会はフルタイム市のために動けばいいので、別に全員を招集して説明・質疑をすることに異論はない。どんどんやってくれたらいい。が、そのテーマが腑に落ちない。

 いくつか気がついている点を上げておく。

 ・資料を事前に配るべきである。前回のように、とても読み込める訳のない資料を配って説明した形だけが残るのは市長も本意ではなかろうと思いたい。(地域経済再生などというとんでもなく重要で難しい問題が、速攻で立案されて、その場で見た資料で議会として質疑云々というだけではあまりに軽いだろう。やれるなら、できる限りやりたい、やるべきテーマであり、職員の皆さんも短い時間でがんばったのだろうと思っている。)

 ・前回、今後5年間の財政計画を提示したのに、私とまつけいさんの2人しか(といってもその中身に突っ込んだ質問はできていない)質問していないのだから、今回、折角時間を取るのだから、質疑を追加しておくべきだ。

 ・前回のし尿料金について、動きがあったのだから、それも説明し、質疑を受けるべきだ。対策の内容、市民からの問い合わせ状況、告発その後の動き、VCメーターが15〜30%多くカウントしている事を業者が顛末書に書いたことについての調査結果、については、最低必要だろう。

 ・経済再生については、立ち上げ方については疑問符だらけだが、やることはやれるならやる方がいい。内容を良く聞き、吟味したい。どこかに店を出すなどの思いつきレベルの話はまあ、入ってこないだろうと思う。

 ・私は国際交流も、タイも、大変好きではある。個人的ネットワークとしてもタイとは非常に濃い。が、なんで?と言わざるを得ない。前段の話となるファイアーバースについては、「焼肉を食う会」?で市長と江本氏が御一緒されたというご縁で支援することになったと江本氏のあいさつで聞いているが、江本氏が強制わいせつ問題で揺れる萩本欽一氏率いるチームと京丹後市で試合をした、まさにその日に御自分のブログで監督を辞めることを公開された時の衝撃はまだ記憶に鮮明である。どのように総括し、どのような経緯でこの話が動いているのか、支える市民はどう感じているのか、しっかり話を聞いてみたいと思う。(江本氏のブログ

 ・今、水面下で6月議会で承認された補正予算(私は反対した)について、巨額の補助金に関わる動きがあるようである。ある意味、野球チームの支援にいくら予算を出そうが、市長の予備費から出す分については、議会は何も言えない。また、議会云々以前に話は進んでしまっているだろうから、事後承諾のようなものだ。今からだめですなんて言っても相手方も困惑するだけだろうから、市長のトップとしての判断として、市にとって6月議会終了後に突発的に生じた重要な課題について、予備費を使って対処するという宣言を聞くぐらいの話にしかならない。巨額の補助金に関わる話は、次元の違う重要性を持った話であることは、多分間違いない。

 この問題が全協の議題に入っていないが、これからでも入れるのかどうか、非常に気になる。このこと自体はもっと早く分かっていたはずなのだから、全協を緊急に開く判断の裏には、何らかの想定があったのではないかと推測する。3日の通知の際に、議題に入っていなかったことを問題視するつもりはさらさらないが、先送りしてしまうことのないよう、注目しておきたい。

 昨晩深夜、東京から帰ってきた。4,5日に行われた予防医学系のある大会(医者等、医療関係者対象)に参加してきたが、非常にエキサイティングな経験をした。予防医学と丹後の医療をどのように組み合わせ、創り上げてゆくのか、大切なヒントと人脈を頂いたと思う。丹後での適正医療とは何かを一刻も早く描いてゆかねばならない。累積赤字43億円?(H18末)単年度赤字10億円?、これから5年間で積み上がる累積赤字と連結決算の衝撃の中、安心安全云々という形だけの言葉に付き合っている暇はない。財政がはじれば、総務省からの病院を閉じなさいという一言で終わりだろう。奇しくも、大会で親しくさせてもらった医師は夕張出身者であった。

作成日: 2007/08/06


2007年8月1日(水曜日)

身の処し方と日本人

カテゴリー: - 早川まさてる @ 21時07分27秒

身の処し方と日本人

 赤城農水大臣が更迭となった。舛添要一・自民党参院政審会長のコメントが印象に残った。「論外だ。官邸の危機管理能力が問われる。今頃辞任しても何の意味もない。立て直しを図るときにプラスにならない。これで何とかなると思ったら大変なことになる」という趣旨。まさに的確な指摘だ。

 国民の目は肥えてきている。1年半ほど前から「国家の品格」が大ヒットしてロングセラーとなっている。気がついている人が多くなっているのだろう。その眼前で、これだけのものを見せられれば、そして、ネット上での情報とマスコミが表で流す情報との比較をしている市民が増えれば、こういう爆風が吹くことになっても不思議はない。

 もし、今回の国民の投票の意味合いを赤城元大臣の絆創膏のせいにしてしまうような総括であれば、あまりに国民のレベルを愚弄した話であり、桝添氏のいう危機管理能力のなさそのものであると思う。(絆創膏ぐらいの話で民主党を圧勝させるような国民であれば、この国は絶望的である。あほらしすぎる、象徴的な話としての絆創膏であろう。私は、自民党員であるがそう思う。)

 それにしても、ひどすぎる現状だと思う。恐らく小説でこんな設定の話を書いたら、荒唐無稽と言うことで編集者から却下されるのではないかというぐらい、あきれる話が連続している。普通に言うとあり得る設定ではない。なんと、京丹後市でいつか見たような光景が国で繰り広げられている。いや、国で繰り広げられているような有様が京丹後市でも行われるようになってしまったというべきかもしれない。

 京丹後市で起こっていることを知っている人は本当に少ない。マスコミも、新聞社による差が甚だしく大きい。読んでいる新聞によって市政に対する状況認識はかなり違うのが実情だろう。各社の記事を並べて読んでみると驚くぐらい内容が異なっている。批判的な見方だけが良いとは言わないが、記者発表を素直に載せるだけの新聞でいいのかどうか疑問に思うし、市民も新聞社による記事内容の違いについては、何らかの形で認識しておいた方がいいのだろう。

 意図的な情報操作も多々行われている中、概ね的確な方向をつかみ取る力を市民が持っているかどうか、そして、情報を掴んでいる人が積極的に身近な人に伝えてゆけるかどうか、これらが京丹後市再生のラストチャンスに向けての要のポイントだと私は考える。(ガセネタは困る。未だに早川悪党説を流布されている方がおられることも確認している。そろそろ勘弁して欲しい。)

 私も掴んだ情報が本物かどうか、かなり注意はしている。ネットで公開することも多いので、へたをしたら致命傷になりかねない。しかし、注意していても時々怖い思いはしている。先日も例の汲み取り問題で、全員協議会の前に(何が議題か、全く伝えられていなかった)情報を掴んだのだが、それは「バキュームカーで汲み取りの時に余分な水を吸い込ませて、水増し請求をしていた」というものであった。ふーむ、メーターで量を量るのだから、し尿に水を加えれば料金がたくさん請求できるのか、と納得し、人に話してしまった。後ほど、水を加えたわけではないが、水増しだったということが判明し、背中を冷や水が流れた次第である。

 実は、病院関連と6月補正に関連して、かなり強烈な情報が入ってきていて、ひっくり帰っている。が、もう少し後に公開したいと思う。

 まつけいさんの掲示板に、印象的な書き込みがあった。

「<前略>責任ある立場の方はその責任と同等かそれ以上の倫理を求められると思うのですが今はそんなことは無いのでしょうか?<中略>以前の日本人でしたら身の処し方は分かっていたでしょうに?」

 議員という公職を預かるものとして、自らの問題としても噛み締めておきたい。

作成日: 2007/08/01


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