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2007年8月31日(金曜日)

経常収支比率94.5%が示すもの

カテゴリー: - 早川まさてる @ 00時10分03秒

経常収支比率94.5%が示すもの

 市民の方から下記のような質問をいただいた。

  昨日、K新聞に掲載された京丹後市会計決算の
  見出しで、大きく太字で書かれていた、その隣に小さく
  経常比率94.5%、依然高くとありました。
  数字に弱い私にとっては、意味不明です。

  また、本日のS新聞には「京丹後市の財政厳しい状況続く」
  と、あります。
  同じ発表を受けての記事ですが、市民の受け取り方は
  違うと思います。
  議会前の、忙しいときでありますが、数字の解説よろしく
  お願いします。

 恥ずかしながら、私も実は、経常収支比率94.5%の意味がよく分からない。依然高いのか、財政が厳しいのか。いや、高くて厳しいことは疑いの余地はないのだが、92.5%だったらいいのか??? よく分からないのだ。

 改めてその意味を考えてみたい。

 「経常収支比率」の意味、計算方法は調べればすぐ出てくる。

● 経常収支比率とは、歳出のうち人件費や公債費など経常的な支出に、市税などの経常的収入がどの程度充当されているかを示すもの。財政構造の弾力性を判断する指標で比率が低いほど弾力性が大きいことを示し、一般的に80%を超えると弾力性が失いつつあるといわれている。

 経常収支比率=経常一般財源支出÷(経常一般財源収入+減税補てん債+臨時財政対策債)×100


 ものすごく大雑把に言うと、自由に使えるお金(補助金など、使い道が決まっているお金を除いたもの)のうち、給与や借金返済など、使わざるを得ないものにどれくらいのお金が使われてしまっているかと言うことだ。

 京丹後市の場合を見てみよう。

      経常一般財源支出
———————————————-
経常一般財源収入+減税補てん債+臨時財政対策債

       187.17億円
     =————— × 100
       198.11億円

     =94.5(%)


 つまり、自由に使えるはずのお金198億円のうち、本当に自由に使えるお金が10.9億円ということになる。

 もし、経常収支比率が80%の時は、39.6億円自由に使えることになり、確かに大変結構な話である。本当はこれぐらいが望ましいと言うことだろう。

 では、H17年度の経常収支比率は94.9%だったのだからH18年度は0.4%の改善を見たわけであり、大変結構かというと、7900万円ほど増えただけということになる。

 本来、40億近いお金が自由に使える方がいいのに11億程度しか使えない状況下で、よかったとか悪かったとかいっても始まらない気もする。もちろんこれ以上に悪化したら大変なので(地方税52億円のうち、収めていただけないケースが増えたら11億がどこまで削れるか、恐ろしいではないか。)0.4%でも改善したことは喜ばしい。

 H18年度において、例えば病院会計に7億5000万円繰り出ししている。(簡単に言うと一般会計から病院会計にカンパした。)そのうち、4.1億円は国から交付税としてもらっているから、実質3.4億円は、自由に使えるお金の10.9億円から出していると言っても良い(と思う。経常収支比率の成り立ちをベースに自分で考えて書いているので、間違っているかもしれない。)まあ、そんなことができない状況なので、平準化債で下水道会計分として借金して、下水道へのカンパを減らして病院に回したという構造になっているのだろう。

 本来、自分の収入で成り立つ範囲で暮らしを成り立たすのが筋である。収入は少ないが、使いたいのでお金を借りて生活を膨らましていったら、行き着く先は明白だろう。

H19.8.31 12:25追記

 先ほど、財政担当部局と別件で話した際に、私の認識間違いを指摘してくれた。ちょっと専門的な話になるが、病院への繰入金7.5億円は既に経常一般財源支出に含められている。これを元に話を整理すると、「H18年度当初の4.7億円であれば自由に使えるお金は13.7億円で経常収支比率は93.1%であったが、2.8億円繰入金(カンパ)を増やしたことで、自由に使えるお金が10.9億円に減り、94.5%になった」ということになる。(指摘してくれた職員に感謝。)

 いずれにしても、病院や公共下水、簡易水道などに繰入(カンパ)するということは、10億程度の自己判断で使えるお金から投下するということであり、他の事業を削って行うものであることには変わりない。一億円の一般財源があれば何ができるかを考えて欲しい。やりたいこと、やるべき事だらけである。1億円繰り出すということは、これができなくなる(借金してやる方法はあるが)ということである。
 
 数字に誤魔化されてはいけない。たくさんの指標がある。計算式を見ているとめまいがする。その計算方法は、政治的意図も含めて変動してゆく。それが0.1%危険水域を下回っていたからといって安心する気には私はなれない。会社の経営をやっている人なら分かるだろうが、数字をちょろっと調節するのはさほど難しいことではない。

 宮津市は連結決算ベースで全国でも20数番目という厳しい状況にあると報道された。しかし、職員や議員さんと情報交換しても非常にシビアに財政改革、施策の改革を進めている。下水道の重しはあるにしても、絞めるべきところは絞まりつつあるように見える。京丹後市は要の部分を先送ってしまった結果、はっきり言ってザル状態である。2つの病院、新しく始めてしまった下水道、1000万単位で突然企画されるアドバルーン施策。あっという間に全国上位に躍り出ても不思議はないのではないか。

 数字を読み取る感性は、当たり前の常識感覚、自らの頭で考えようとする姿勢、そして、事実をきちんと見極める眼力の上にある。

作成日: 2007/08/30


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