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2008年1月12日(土曜日)

鳥インフルエンザと危機管理

カテゴリー: - 早川まさてる @ 16時25分06秒

鳥インフルエンザと危機管理


 今朝、折り込みチラシを全市に入れさせていただいた。カンパをしていただいた方々に、心から感謝したい。一緒に政策などを考えている仲間の方たちにも原稿チェックを入れてもらったのだが、一人で作っているのとは違い、たくさんの違う視点や配慮の足らない所などが見えてきて、とても心強かった。チラシはこちらからPDF版をご覧頂けるので、是非、見ていただきたい。

 さて、前回に引き続き、鳥インフルエンザについて書いておきたい。今日の夜と明日の夜、NHKスペシャルでの特集もある。この機会に、皆さんに出来る限りの情報をお伝えしてみたい。もちろん、私は医学の専門家ではない。危機管理を活動の一分野とする政治家(本来、政治家の役割は危機管理でもある)が、自分なりに調査研究しただけである。情報の間違いもあるかもしれないので、そこはご理解の上、お読みいただきたい。

 オフィシャルな情報をまず、提供しておきたい。まず、厚生労働省のサイトである。

厚生労働省 新型インフルエンザ対策関連情報

   新型インフルエンザに関するQ&A

  次に、京都府の取り組みは、こちらから見ていただける。府は前回の経験も踏まえ、相当力を入れて対策を練っていると聞いている。

京都府の健康対策 

      新型インフルエンザ対策

 これらの、オフィシャルな情報を踏まえた上で、少し突っ込んだ話をしたい。情報源は、次の本である。

   「H5N1型ウイルス襲来 新型インフルエンザから家族を守れ!」

   岡田晴恵  角川SSC新書 720円

   国立感染症研究所研究員

 岡田晴恵さんは、他にもインフルエンザ関連の本を数多く出しておられる。どれでもいいから、1冊は読んでおいた方がいいと思う。(京丹後の本屋さん、どーんと平積みしてください。必ず売れます。)

 この本から、新型インフルエンザに関連して私が非常に気になった部分を抜き出す。私なりの要約をする場合があるが、引用したページは明記するのでご容赦いただきたい。括弧でくくった部分は、早川のコメントで、鳥インフルエンザの表記はトリから人へ感染するウイルスで、新型インフルエンザは人から人へ感染するウイルスを意味する。

 1)H5N1型鳥インフルエンザは、強毒性であり、血液にのってウイルスが全身にまわり、様々な臓器で感染を繰り返し、全身感染を引き起こす。1918年に猛威をふるったスペインかぜ(当時の新型インフルエンザ)は3週間で日本国内に広がり、少なくとも45万人が死亡したが、スペインかぜは弱毒性で呼吸器や腸管の局所感染に留まるものであった。(P.33)

 2)H5N1型鳥インフルエンザ(トリ→ヒト)に感染した患者たちは、38度以上の発熱、下痢、鼻血、歯肉出血、血痰、呼吸困難など激烈な症状を起こし、約60%の致死率で死亡している。(P.31)

 3)インフルエンザは非常に感染力が強く、感染した人の咳やくしゃみ、話したときなどの飛沫により感染(半径1m以内)する。加えて、特に冬場の乾燥した空気中では、ホコリと共に数時間空中を漂い、空気感染(飛沫核感染)する。ウイルスは、付着した表面が硬いものなら1〜2日間、布など柔らかいものなら8時間ぐらい生きており、それを触った手で口や目の回りに触れることで感染する。(P.35)

 4)普通のインフルエンザでは乳幼児や高齢者での重症化や死亡例が多いが、H5N1型新型インフルエンザでは、免疫系が過剰に反応する「サイトカインストーム」を起こし、若くて元気な若年層で死亡者が多くなると考えられている。(P.38)

 5)新型インフルエンザでは、ほとんどの人に免疫がないため、ウイルスにさらされれば、ほぼ100%の人が感染し、発病すると考えられる。(P.39)

 6)厚生労働省では、日本では国民の25%が感染し、そのうち死亡率は2%で約64万人が死亡すると試算しているが、弱毒性のスペインかぜで42%が感染し、強毒性であることを考えると、日本での致死率はもっと高い(210万人死亡の試算あり)と考えられ、第一生命経済研究所の試算では、経済的被害はGDP4%の20兆円減となる。(P.40)

 7)新型インフルエンザは、ウイルスに触れて感染してから2,3日で発症(熱が出るなど)すると考えられているが、感染して発病するまでの潜伏期である発病1日前からウイルスを体外に出す。従って、空港の検疫で日本へのウイルス侵入を阻止することはほとんど不可能。(P.61)

 京都府の試算では、京丹後市の感染者は1万人程度で600人の死者を想定していると聞いた。(この数字は伝聞であり、正確ではないかもしれない。厚生労働省の設定では、約15000人が感染し、約300人が死亡という試算になる。)しかし、上記の情報から考えると、鳥インフルエンザが新型インフルエンザ(人から人への感染が出来るウイルス)になり、かつ強毒性(呼吸器や消化器だけでなく、全身への感染)であるならば、かなり少なめの見積もりといえるだろう。

 新型インフルエンザの発生が確認されたら、発熱、咳の出る人は、外出を控え、感染を広げないようにすることが求められるだろう。しかし、7)の意味をよく考えて欲しい。自分が感染したかもと思う前にウイルスは外に出る。熱が出て、感染したかもと思う家族を車で病院に運んだ家族は、適切な防御をしない限り、ウイルスに暴露するだろう。閉鎖空間である学校などは、一瞬で感染が広がる。そして、家庭内で発熱前にウイルスは飛散する。

 我々は、新型インフルエンザに対する免疫を持っていない。しかし、この新型インフルエンザにみんなが感染し、生き延びて免疫を持ってしまえば、ただの普通のインフルエンザの一つになり、騒がれなくなるだろう。逆に言うと、全ての人が感染するか、ワクチンで免疫を持つまで、このインフルエンザの猛威は続くと言うことだ。京丹後市民63000人のうち、1万人しか新型インフルエンザにかからないのではない。(恐らく、6ヶ月から1年以内にパンデミック・ワクチンと言われる新型インフルエンザ対応のワクチンができる。これさえ摂取できれば、概ね安心できるだろう。ということは、それまでは自衛する必要があるのだ。)

 恥ずかしい事ながら、私は家族が感染重症化する中で、家族を置いたまま外で救援活動に従事する自信がない。また、自身が感染を広げる可能性を持ちながら、対外的活動をすることが良いとも思えない。しかし、パンデミック(世界的大流行)が始まったときには、自分の能力とネットワークを全開にして、少しでも京丹後市民の生命を守るためにフルタイム活動したい。

 ということで、家族を守る算段を取り始めた。

 あまりに驚くような話で、オオカミ少年のように思われるかもしれない。(選挙を控えた)政治家がブログで書く内容ではないかもしれない。しかし、市民を守るために事前に察知し、危機を出来るだけ回避するのが政治家の役目だと思う。みんなが当たり前に危ないと思うようになってから「安心安全」と発言しても遅いのだ。

 台風23号、7月豪雨で京丹後市民が亡くなっている。私には、今、崩れかけた崖の下に600人の市民がいるように見える。もし、崩れなかったらそれはそれで結構だ。しかし、崩れそうだったら待避させなければならない。パンデミックが発生したら、死者をゼロにすることは不可能だ。しかし、自治体が適切に行動すれば600人なくなるはずの所を500人、400人、300人に減らすことは可能である。

 問題を提起したい。

 起きるであろうパンデミックを止める方法はなさそうだ。しかし、パンデミックが起きたときに、死亡する人を減らす対応は取りうる。初期の感染を押さえ、出来る限り医療機関の対応できる発症数に押さえ(と言っても、あまりに対応できる人数は限られるだろう)、やらざるを得ない在宅での対処方法を出来る限りフォローする。そして、パンデミックワクチンが出来るまで、出来る限り粘り込む。もちろん、ウイルスに暴露しなければいいのだから、食料を備蓄し、出来るだけ外部に出ないことも大切だろう。自治体の役割は非常に大きい。

  1月10日の朝、NHKスペシャルのお知らせをした。その夜、中国衛生省が10日、南京市の男性が、鳥インフルエンザ(H5N1)に感染・死亡した息子から感染したと発表した。ヒトヒト型の新型インフルエンザが発生したのかどうかは分からないが、人から人へ感染した事実は公開されたと言うことだ。正直、そのタイミングにはぞっとした。

    

鳥インフルエンザ、日本で64万人死亡も 中国で人に感染1月11日21時35分配信 産経新聞

 具体的な内容も含め、継続して情報提供してゆきたい。

作成日: 2008/01/12


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